到達目標
電子制御工学科で学んでいく専門分野の内容を俯瞰し,専門科目や関連する基礎科目を学ぶモチベーションを説明できるようにすることが本科目の目的である.
具体的には以下の項目を目標とする.
① 適切に計算機を取り扱える.
② 所望の情報にアクセスする手段を身につける
③ 適切な構成でレポート用の文章を作成できる.
④ 電荷、電流、電圧、抵抗等に関連する電気の基本的な計算ができる.
⑤ プログラミングの原理を説明できる.
⑥ 機械工学分野における4力学の内容を説明できる.
岐阜高専ディプロマポリシー:(A),(D)および(E)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
適切に計算機を利用できる | 情報セキュリティに留意し,計算機を取り扱える.計算機を活用して所望の情報を取得できるとともに,メール等を利用して適切にコミュニケーションが取れる. | 情報セキュリティに留意し,計算機を取り扱える. | 計算機を取り扱うことができない. |
電荷,電流,電圧,抵抗等に関連する電気の基本的な計算ができる | 直流回路の計算が行え,交流に関する諸量を説明することができる. | オームの法則,キルヒホッフの法則を活用して,直流回路の計算が行える. | 諸量オームの法則,キルヒホッフの法則を説明できない. |
コンピュータプログラムの動作を説明できる | if文やfor文を理解し利用することができる. | if文やfor文を説明することができる. | if文やfor文を説明できない. |
機械工学分野の4力学について内容を説明できる | 機械工学分野の4力学について内容を理解し,制御工学との関わりを説明できる. | 機械工学分野の4力学について内容を説明できる. | 機械工学分野の4力学について内容を説明できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本学科で今後学ぶ科目の基礎として,電子制御工学科で学ぶ専門科目間,あるいは専門科目と基礎科目との関係を俯瞰する.まだレポート作成等に用いる計算機の利用法や,テクニカルライティングの基礎を身に付ける。
授業の進め方・方法:
計算機の利用方法は演習を等して学ぶ.また,工学分野で重要となる数値の取り扱いや計算方法も演習を通じて学ぶ.
適宜演習課題を提示するとともに,課題を課す.自ら興味を深めて課題に取り組むこと.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
本科目では,電子制御工学科で学ぶ内容を概説する.各自で興味を持った内容をより深く自習してほしい.基礎科目を学ぶ上で,学んだことの活用方法に疑問が出た場合は,本科目に立ち戻ってその意義を再確認してほしい.
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション |
電子制御工学科のカリキュラムを俯瞰し,各科目を学ぶモチベーションを説明できる.
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2週 |
情報リテラシー(計算機の利用方法) (AL のレベルC) |
本校のメールシステムや計算機システムを利用することができる.一般的な書式に則ったメールを送信できる.一般的なタイピング方法について説明し実践できる. [演習] 電子メールの書き方
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3週 |
情報リテラシー(情報検索, テクニカルライティング) (AL のレベルC) |
図書館やインターネットを利用して,所望の情報にアクセスすることができる.事実と意見を区別し,文法的に正しく,体裁の整った文章を作成できる. [演習] テクニカルライティング
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4週 |
情報リテラシー(表計算) (AL のレベルC) |
表計算ソフトを用いる計算と作図ができる. [演習] 表計算ソフトの利用
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5週 |
情報工学(計算機の仕組み) (AL のレベルC) |
電子計算機がどのような仕組みで計算を行うかを説明できる. [演習] 論理回路
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6週 |
情報工学(プログラミング入門) (AL のレベルC) |
プログラミング言語の構文について説明できる. [演習] アセンブリ
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7週 |
中間試験 |
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8週 |
電気電子工学 (直流) |
オームの法則を用いて回路に流れる電流や素子の端子間電圧を計算できる. [演習] オームの法則
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2ndQ |
9週 |
電気電子工学 (交流) |
交流の諸量を説明できる. [演習] 交流の諸量
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10週 |
電気電子工学(発電・変電)
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発送電の仕組みを説明できる. [演習] 発電
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11週 |
機械工学(速度・加速度,静力学) |
速度と加速度の関係を説明できる.作用・反作用の法則と力のつりあいを説明できる. [演習] 速度・加速度
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12週 |
機械工学(機械製図) (AL のレベルC) |
一般的な機械製図の作図法を説明できる. [演習] 第三角法による作図
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13週 |
機械工学(材料力学) |
応力と歪みの関係を説明できる. [演習] 引張応力と歪み
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14週 |
数学・物理と工学との関わり |
三角関数や指数関数が工学分野でどのように利用されるか説明できる. [演習] 複素数による正弦波の取り扱い
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15週 |
計測と制御 |
制御・計測に用いる技術について説明できる.また,適切な有効数字を使って値を表現できる.
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 1 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 1 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電力 | 電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて説明できる。 | 2 | |
情報系分野 | その他の学習内容 | オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。 | 1 | |
トランジスタなど、ディジタルシステムで利用される半導体素子の基本的な特徴について説明できる。 | 1 | |
少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。 | 1 | |
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。 | 1 | |
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。 | 1 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 電気・電子系分野【実験・実習能力】 | 電気・電子系【実験実習】 | 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。 | 1 | |
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。 | 1 | |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
得点 | 60 | 40 | 100 |