電気基礎

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気基礎
科目番号 0020 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 電気基礎,増田英二編著,コロナ社,2003
担当教員 福永 哲也

到達目標

以下の各項目を到達目標とする.
① 電気の基本的事項(電流と電圧)について理解する.
② 直流回路について理解する.
③ 磁界について理解する.
④ 交流回路について理解する.
⑤ 電磁現象を計算する様々な数学の基礎(複素数、ベクトル)について理解する.
⑥ 磁界の発生について理解する.
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電圧と電流について説明し計算できる.電圧と電流を説明できる.電圧と電流を理解できない。
評価項目2直流回路について説明し計算できる.直流回路について説明できる.直流回路について説明できない.
評価項目3磁界について説明し計算できる.磁界について説明できる.磁界について説明できない.
評価項目4交流回路について説明し計算できる.交流回路について説明できる.交流回路について説明できない.
評価項目5複素数とベクトルについて説明し計算できる.複素数とベクトルについて説明できる.複素数とベクトルについて説明できない.
評価項目6磁界の発生について計算できる.磁界の発生につい説明できる.磁界の発生について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気を学ぶ上で基本的に知っておかなければならないことをまとめる。直流・交流・波形などについて基本的事項を学ぶ。電気の基本的考え方をみにつけることができる。
授業の進め方・方法:
授業は教科書に沿って進むので、教科書の問題をしっかりと解くと実力がつく。また、電気では通常目に見えないことをあつかうので、この現象は何に似ている、この現象はどのように扱うべき、などと常に考えるとよい。
(事前準備の学習)電気基礎の復習をしておくこと。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
基本的な事項をまとめていくが、数学等の知識を要する部分もあるので、分からないことがあれば後回しにせず、その場で質問して解決していくとよい。
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 直流回路(電流と電圧、直流回路の計算) 電流と電圧の意味を知る,直流回路についての計算を行う。
2週 直流回路(抵抗の性質、電流のいろいろな性質) 抵抗の性質を知る。電流のいろいろな作用について知る。
3週 直流回路の練習問題(ALレベルC) 直流回路の実際の計算をやってみる。
4週 電流と磁気 電流と磁気の関係を知る。
5週 電磁力 電磁力の発生と計算方法を理解する。
6週 磁気の練習問題(ALレベルC)
磁気の練習問題を解く。
7週 中間のまとめ
8週 静電気(静電現象)
いろいいろな静電現象を知る。
2ndQ
9週 静電気(コンデンサと静電容量)
コンデンサと静電容量について知る。
10週 静電気の練習問題(ALレベルC) 静電気の練習問題を解いてみる。
11週 交流回路(正弦波交流、起電力の発生) 交流電流の性質を理解する。正弦波交流について理解する。
12週 交流回路(交流回路の取り扱い方、電力) 交流回路の扱い方と交流電力について知る。
13週 交流回路(共振回路、複素数) 共振回路と複素数について理解する。
14週 交流回路(複素数のベクトル表示、ベクトルの計算) 複素数をベクトル表示することについて理解する。ベクトルの計算方法を理解する。
15週 期末のまとめ
16週 まとめ(交流回路の複素数表示) 交流回路を複素数を用いて表現する方法を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。2前1
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。2前1
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。2前2
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。2前11
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。2前13
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。1前11
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。2前13
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。1前11
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。1前2
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。1前11
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。2
電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。1前5
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。1前5
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。2前5
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。1前6
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。1前6
磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。1
磁界中の電流に作用する力を説明できる。1
電子工学電子の電荷量や質量などの基本性質を説明できる。1
原子の構造を説明できる。2
情報系分野その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。1

評価割合

試験課題合計
総合評価割合20030230
得点20030230