日本史

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本史
科目番号 0023 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書として、『高校日本史B 新訂版』(君島和彦ほか、実教出版)を指定する。その他、必要に応じて学習材(プリント等)を配布する。
担当教員 小早川 裕悟

到達目標

①時間経過に伴う日本の歴史の変化を認識することができる。
②諸外国からの影響を受けつつ、日本独自の歴史が展開されていることを理解できる。
③歴史事象を現代に発生している数々の問題と結びつけて、考えることができる。 
岐阜高専ディプロマシー:(A)および(C)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
到達目標①時間経過に伴う日本の歴史の変化を認識し、自らの言葉で論理的に説明することができる。時間経過に伴う日本の歴史の変化を認識できているが、十分に論理的に説明できないことがある。時間経過に伴う日本の歴史の変化を認識できておらず、論理的に説明することもできない。
到達目標②諸外国からの影響を受けながらも、日本の歴史が独自性を持っていることを論理的に説明することができる。諸外国からの影響を受けながらも日本の歴史が展開されていたことは理解できているが、十分に論理的に説明できないことがある。諸外国からの影響を受けながら、日本の歴史が展開されていたことが理解できておらず、論理的に説明することもできない。
到達目標③過去の出来事が現代の問題とつながっていることを、具体的な事例を用いて考えられる。過去の出来事が現代の問題にもつながっていることを理解しているが、具体的事例と結びついていない。過去の出来事が現代の問題にもつながっていることを理解できておらず、具体的事例を挙げることもできない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本史とは、日本の歴史を主体とする学問であることは当然ではあるが、諸外国との関係も非常に重要となる学問でもある。
前期授業より、日本の古代から順序立てた講義を展開し、日本の歴史の流れを把握する。さらに、日本史は、仏教伝来や明治維新など、諸外国からの影響を受けていた。そのため、単なる歴史用語の暗記ではなく、中国や西洋などの諸外国との関係を理解していくことが強く求められる。後期授業では、日本史の具体的事例を取り上げるアクティブラーニングにも取り組むことにより、取り上げた歴史的事実が後世に与えた影響を学生自身で捉え直し、学生の論理的思考力の形成を促進する。アクティブラーニングでは、パワーポイントの作成を予定しており、発表内容の構成はもちろんのこと、聞き手を意識した取り組みや意識が求められる。
以上により、日本史という過去の歴史を学習することにより、現代日本社会とのつながりを理解し、過去から将来を見据えて分析ができるようになることを本授業の目的とする。さらに、アクティブラーニングを通して、今日の技術者に求められる、自らの考えを的確に伝えることのできる力を養成する一助となることも本授業の目的の1つとして設定する。
授業の進め方・方法:
本授業は、教員による講義(座学)やプレゼンテーションなどのアクティブラーニングを組み合わせ、日本の歴史に関する知見を獲得し、深めていく。
(事前準備の学習)教科書に事前に目を通しておくこと。
英語導入計画:なし
注意点:
日本史は、過去の事象を受け継いで成立している科目であるため、前期の授業内容を後期で使用することがある。そのため、授業内容や発表内容をノートにとることを推奨する。また、アクティブラーニング実施時においては、教員の指示を聞き、教員の要求に対応していくことが必要となる。
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。                                  

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期授業ガイダンス
(ALのレベルC)
前期授業の目標・進め方・評価方法を理解する。
古代日本のキーワードを理解する。
2週 古代日本の形成
(ALのレベルC)
縄文時代や弥生時代等の古代日本の形成の過程を把握する。
3週 飛鳥時代・奈良時代
(ALのレベルC)
大和周辺に権力が集中していた時代の歴史的状況を理解する。
4週 平安時代
(ALのレベルC)
平安期の文化的・政治的特徴について理解する。
5週 鎌倉時代①
(ALのレベルC)
武家政権の特徴を把握する。
6週 鎌倉時代②・室町時代①
(ALのレベルC)
鎌倉期から室町期への移行の過程を把握する。
7週 室町時代②
(ALのレベルC)
応仁の乱などの室町期における混乱期の状況を理解する。
8週 中間試験
2ndQ
9週 戦国時代①
(ALのレベルC)
室町末期から戦国期に登場した下剋上の風潮に沿った戦国大名の動向を把握する。
10週 戦国時代②
(ALのレベルC)
天下統一と戦国期における海外進出の動向を理解する。
11週 江戸時代①
(ALのレベルC)
徳川幕府成立過程及び幕府と諸外国との関係性を理解する。
12週 江戸時代②
(ALのレベルC)
江戸期の文化的特徴について把握する。
13週 江戸時代③
(ALのレベルC)
8代将軍:徳川吉宗以降の政治体制や各大名の動向について理解する。
14週 江戸時代④ 
(ALのレベルB)
幕末の動乱期における対立関係について理解する。
15週 期末試験
16週
後期
3rdQ
1週 後期授業ガイダンス
(ALのレベルC)
後期授業の目標・進め方・評価方法を理解する。
近代日本のキーワードを理解する。
2週 明治時代①
(ALのレベルC)
明治維新により海外から受けた影響を具体的に理解する。
3週 明治時代②
(ALのレベルC)
自由民権運動の意義とその影響について、理解する。
4週 明治時代③・大正時代①
(ALのレベルC)
日清戦争・日露戦争の過程とその影響力について把握する。
5週 大正時代②       
(ALのレベルC)
第一次世界大戦における日本の動きと諸外国との外交関係について、理解する。
6週 昭和時代①
(ALのレベルC)
世界恐慌前後における日本の動向と日本の軍国主義化に向けた動きについて理解する。
7週 昭和時代②
(ALのレベルB)
第二次世界大戦前までにおける国内の混乱とアジア進出、欧米との対立関係について把握する。
8週 中間試験
4thQ
9週 昭和時代③
(ALのレベルC)
第二次世界大戦における日本とアメリカの対立関係と戦後処理について理解する。
10週 戦後
(ALのレベルC)
第二次世界大戦後における日本の復興の過程を把握する。
11週 プレゼンテーション①
(ALのレベルB)
プレゼンテーションにより、日本の歴史上の問題に対する見解を深める。
12週 プレゼンテーション②
(ALのレベルA)
プレゼンテーションにより、日本の歴史上の問題に対する見解を深める。
13週 プレゼンテーション③
(ALのレベルA)
プレゼンテーションにより、日本の歴史上の問題に対する見解を深める。
14週 プレゼンテーション④・総括
(ALのレベルB)
プレゼンテーションの報告内容を総括し、日本の歴史に関する知識の整理を行う。
15週 期末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3

評価割合

試験課題・報告ノート提出合計
総合評価割合1404020200
前期702010100
後期702010100