電気回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 電気回路Ⅰ
科目番号 0039 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 基礎からの交流理論(小亀英己・電気学会・オーム社)電気回路(Edminister,村崎憲雄訳・オーム社)
担当教員 内藤 治夫

到達目標

具体的には以下の項目を目標とする。
①R,L,Cの電圧電流特性を理解する
②正弦波交流の計算を理解する
③記号法を習得する
④キルヒホッフの法則を理解する
⑤直列回路の計算法を理解する
⑥並列回路の計算法を理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1R,L,Cの電圧電流特性を正弦波で(8割以上)計算できること。R,L,Cの電圧電流特性を正弦波で(6割以上)計算できること。R,L,Cの電圧電流特性を正弦波で計算できない。
評価項目2正弦波交流のパラメータを(8割以上)理解し、計算できること。正弦波交流のパラメータを(6割以上)理解し、計算できること。正弦波交流のパラメータを理解し、計算できない。
評価項目3記号法と普通の交流表記の関連を(8割以上)理解していること。記号法と普通の交流表記の関連を(6割以上)理解していること。記号法と普通の交流表記の関連を理解していない。
評価項目4キルヒホッフの法則を用いた回路の電圧電流計算が(8割以上)できること。キルヒホッフの法則を用いた回路の電圧電流計算が(6割以上)できること。キルヒホッフの法則を用いた回路の電圧電流計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
抵抗、インダクタンス、コンデンサの電気特性を理解し、それらを組み合わせた場合の回路解法を習得する。
授業の進め方・方法:
授業は、教科書と板書を中心に行うので、各自学習ノートを充実させること
英語導入計画:なし
注意点:
学習・教育目標:(D-4)100%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電気回路の物理量 電荷、電圧、電流の関係を理解する
2週 電圧源、電流源 電圧源、電流源の特性を理解する
3週 抵抗とオームの法則 直並列回路の等価抵抗を計算できる
4週 素子の接続と節点・枝・ループ(閉路)とキルヒホッフの法則 第1法則、第2法則を理解する
5週 抵抗回路の直列接続と並列接続 抵抗回路の等価抵抗を計算できる
6週 電圧分割と電流分流 分圧・分流を理解し計算できる
7週 電圧・電流測定法 電圧・電流測定法を理解する
8週 回路図の等価書き換え 等価的に同一の回路表現を理解する
2ndQ
9週 複数の電源の接続 複数の電圧源、電流源の接続法を知る
10週 閉路方程式 閉路方程式を理解する
11週 閉路方程式 閉路方程式の計算ができる
12週 節点方程式 節点方程式を理解する
13週 節点方程式 節点方程式の計算ができる
14週 重ねの理 重ねの理を理解する
15週 テブナンの定理とノートンの定理 テブナンの定理とノートンの定理を理解する
16週
後期
3rdQ
1週 RL回路とRC回路の時間応答 RL回路とRC回路の時間応答の計算ができる
2週 電荷に着目したRC回路の解法 電荷に着目したRC回路の解法の計算ができる
3週 RLC並列回路の自然応答とステップ応答 RLC並列回路の計算できる
4週 RLC直列回路の自然応答とステップ応答 RLC直列回路の計算できる
5週 正弦波の瞬時量と実効値 正弦波の瞬時量と実効値を説明できる
6週 正弦波回路の過渡応答 正弦波回路の過渡応答を理解する
7週 複素数とフェーザ 複素数とフェーザを理解する
8週 中間試験
4thQ
9週 R,L,Cのフェーザ電圧とフェーザ電流 R,L,Cのフェーザ電圧とフェーザ電流を理解する
10週 フェーザとキルヒホッフの法則 フェーザを用いてキルヒホッフの法則の計算ができる
11週 フィルター回路 フィルター回路を理解する
12週 共振回路 共振回路の計算ができる
13週 正弦波の有効電力と無効電力 有効電力と無効電力が計算できる
14週 複素電力 複素電力を理解し計算できる
15週 後期のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。4
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。4
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。4
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。3
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。3
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。2
網目電流法を用いて回路の計算ができる。3
節点電位法を用いて回路の計算ができる。3
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。1

評価割合

期末試験課題合計
総合評価割合200160360
前期10080180
後期10080180