到達目標
以下の項目を目標とする。
①線形微分方程式の一般解を理解する
②RLC直列回路の過渡現象を理解する
③電気エネルギーの概念を理解する
④有効電力、無効電力、皮相電力を理解する
⑤電力のフェーザ表示を理解する
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 1階/2階線形微分方程式の問題を解くことができる(8割以上) | 1階/2階線形微分方程式の問題を解くことができる(6割以上) | 1階/2階線形微分方程式の問題を解くことができない |
評価項目2 | 過渡現象について方程式をたて結論まで説明できる | RLC直列回路の過渡現象の計算ができる | RLC直列回路の過渡現象の計算ができない |
評価項目3 | 電気エネルギーの概念を理解し自分の言葉で説明できること | 電気エネルギーの概念を理解し説明できること | 電気エネルギーの概念を理解し説明できない |
評価項目4 | 有効電力、無効電力、皮相電力の意味を理解し、応用できること | 有効電力、無効電力、皮相電力の意味を理解し、設問を解くことができる(6割以上) | 有効電力、無効電力、皮相電力の意味を理解し、設問を解くことができない |
評価項目5 | 電力のフェーザ表示と有効電力、無効電力、皮相電力の関係を自分の言葉で説明できる | 電力のフェーザ表示と有効電力、無効電力、皮相電力の関係を理解し、計算できる | 電力のフェーザ表示と有効電力、無効電力、皮相電力の関係を理解し、計算できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
過渡現象を理解する.電力と電気エネルギーを理解する.
授業の進め方・方法:
授業は事前に共有するスライドをもとに行う.紙媒体でのスライド配布は行わない.
英語導入計画:Technical terms
(事前準備の学習)電気回路の基礎的な事項について復習をしておくこと
注意点:
課題の提出はすべてLMS上でのPDF提出とし,手書きは受け付けない.
授業の内容を確実に身につけるために,予習・復習が必須である.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
過渡現象の基礎 |
過渡現象の概要を理解する。
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2週 |
線形微分方程式 |
過渡解と定常解について理解する。
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3週 |
線形微分方程式 |
線形微分方程式の解法を理解する。
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4週 |
回路の初期条件(ALのレベルC) |
初期条件について理解する。
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5週 |
RL回路の過渡現象 |
RL回路の過渡現象を理解する。
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6週 |
RC回路の過渡現象 |
RC回路の過渡現象を理解する。
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7週 |
RLC回路の過渡現象 |
RLC回路の過渡現象を理解する。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
さまざまな過渡現象 |
直流電源以外についても過渡現象の解を求めることができる。
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10週 |
交流電力,瞬時電力と平均電力 |
瞬時電力と平均電力の計算ができる。
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11週 |
電力の種類 有効電力,無効電力,皮相電力,力率 |
各電力と力率の意味を理解し計算ができる。
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12週 |
複素電力 |
電力の複素表示と計算を理解する。
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13週 |
電力の加法性 |
電力の加法性を理解する。測定方法を理解する。
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14週 |
電力の測定方法 |
電力の測定方法を理解する。測定方法を理解する。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
フォローアップ授業 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | 交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。 | 3 | 前10,前11,前12,前13,前14 |
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6 |
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。 | 3 | 前7,前8 |
評価割合
| 中間試験 | 期末試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 | 70 | 270 |
得点 | 100 | 100 | 70 | 270 |