機械運動学Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 機械運動学Ⅱ
科目番号 0074 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「工業力学(改訂版)」、吉村靖夫・米内山誠 著、コロナ社,「機械力学(増補)」、青木繁、コロナ社
担当教員 小林 義光

到達目標

以下の各項目を到達目標とする。
①仕事、動力、エネルギーの理解
②1自由度系の自由振動の理解
③1自由度系の強制振動の理解
④機械設計の基礎、材料の強さ、ねじり強さの理解
⑤ねじ、軸、歯車の理解
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1仕事、動力、エネルギーに関する応用問題を解くことができる。仕事、動力、エネルギーに関する基本問題を解くことができる。仕事、動力、エネルギーに関する基本問題を解くことができない。
評価項目21自由度系の自由振動に関する応用問題を解くことができる。1自由度系の自由振動に関する基本問題を解くことができる。1自由度系の自由振動に関する基本問題を解くことができない。
評価項目31自由度系の強制振動に関する応用問題を解くことができる。1自由度系の強制振動に関する基本問題を解くことができる。1自由度系の強制振動に関する基本問題を解くことができない。
評価項目4機械設計の基礎に関する応用問題を解くことができる。機械設計の基礎に関する基本問題を解くことができる。機械設計の基礎に関する問題を解くことができない。
評価項目5ねじ、軸、歯車に関する応用問題を解くことができる。ねじ、軸、歯車に関する応用問題を解くことができる。ねじ、軸、歯車に関する問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電子制御設計において、制御対象の運動についての理解や運動方程式の導出が必要である。本授業では、第3学年の力学の知識を基にして、具体的に機械の運動方程式の導出と解法の習得を目標とする。
授業の進め方・方法:
授業は、教科書と配布プリントと板書を中心に講義と演習で進める。
(事前準備の学習)機械運動学Ⅰの復習をしておくこと
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業中には、講義ノート(板書の写しや演習問題の取り組み)を作成し、理解を深めること。授業中に講義ノートを作成しない場合、居眠りやスマートフォン等の端末の操作(許可した場合を除く)を見かけた場合、また授業への参加意思がないと思われるような行為をした場合には欠席扱いとする場合がある。
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 仕事と動力(ALレベルC) 仕事と動力を理解する。
2週 エネルギー保存則(ALレベルC) エネルギー保存則を理解する。
3週 エネルギー保存則(ALレベルC) エネルギー保存則を理解する。
4週 減衰のない1自由度系の自由振動(ALレベルC) 減衰のない1自由度系の自由振動を理解する。
5週 減衰のある1自由度系の自由振動(ALレベルC) 減衰のある1自由度系の自由振動を理解する。
6週 減衰のある1自由度系の自由振動(ALレベルC) 減衰のある1自由度系の自由振動を理解する。
7週 中間のまとめ 前半の授業内容を理解する。
8週 衝撃入力を受ける1自由度系の振動(ALレベルC) 衝撃入力を受ける1自由度系の振動を理解する。
2ndQ
9週 力入力の1自由度系の振動(ALレベルC) 力入力の1自由度系の振動を理解する。
10週 変位入力の1自由度系の振動(ALレベルC) 変位入力の1自由度系の振動を理解する。
11週 機械の駆動,モータの選定(ALレベルC) 機械の駆動,モータの選定を理解する。
12週 材料の強さ,曲げモーメント(ALレベルC) 材料の強さ,曲げモーメントを理解する。
13週 曲げ強さと,ねじり強さ(ALレベルC) 曲げ強さと,ねじり強さを理解する。
14週 歯車(ALレベルC) 歯車を理解する。
15週 期末試験 後半の授業内容を理解する。
16週 フォローアップ授業 講義全体の内容を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野機械設計標準規格の意義を説明できる。2前9
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。3前10
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。2前12
軸の種類と用途を理解し、適用できる。2前13
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。2前14
力学仕事の意味を理解し、計算できる。2前1
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。3前2
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。2前2
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。3前1
動力の意味を理解し、計算できる。3前1
ねじりを受ける丸棒のせん断ひずみとせん断応力を計算できる。3前11
丸棒および中空丸棒について、断面二次極モーメントと極断面係数を計算できる。3前11
軸のねじり剛性の意味を理解し、軸のねじれ角を計算できる。3前11
振動の種類および調和振動を説明できる。2前3
不減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。3前3
減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。3前4
調和外力による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。3前6
調和変位による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。3前7

評価割合

中間試験期末試験課題合計
総合評価割合10010070270
前期10010070270