技術者倫理

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 技術者倫理
科目番号 0080 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 「技術者の倫理 入門(第5版)」(杉本泰治・高城重厚、丸善)、適宜プリント配布。参考書:「技術者倫理事例集」(電気学会、オーム社)、「土木技術者倫理問題―考え方と事例解説Ⅰ、Ⅱ」(土木学会)、「技術士の倫理(改訂新版)」(日本技術士会)、「技術者倫理日本の事例と考察」(日本技術士会、丸善)、「技術者倫理」(杉本泰治・田中秀和・橋本義平、丸善)等
担当教員 田中 秀和

到達目標

技術と技術者倫理に関する基礎知識を身につけ、事例分析、グループ討論等によって、倫理実行の方法を理解する。
① 安全と安心、リスクの概要を理解し,事故責任や事故の再発防止に関して議論できる
② 製品安全と製造物責任法の概要を理解し,それに関して議論できる
③ 知的財産権の概要を理解し,それに関して議論できる
④ 情報倫理の概要を理解し、それに関する具体的な問題について議論できる
⑤ 組織と倫理綱領、技術者の社会的責任について理解し,それに関する具体的な問題について議論できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1安全と安心、リスクの概要を(8割以上)理解し,事故の責任や事故の再発防止に関して複数の立場から議論できる安全と安心、リスクの概要を(6割以上)理解し,事故の責任や再発防止に関して1つの立場から議論できる安全と安心、リスクを理解していない,また事故の責任や再発防止に関して議論できない
評価項目2製品安全と製造物責任法の概要を(8割以上)理解し,それに関して複数の立場から議論できる製品安全と製造物責任法の概要を(6割以上)理解し,それに関して1つの立場から議論できる製品安全と製造物責任法を理解していない,またそれに関して議論できない
評価項目3知的財産権の概要を(8割以上)理解し,それに関して議論できる知的財産権の概要を(6割以上)理解し,それに関しておおまかに議論できる知的財産権を理解していない,またそれに関して議論できない
評価項目4情報倫理の概要を(8割以上)理解し、それに関する具体的な問題について、多くの立場に立って議論できる情報倫理の概要を(6割以上)理解し、それに関する具体的な問題について1つの立場から議論できる情報倫理の概要を理解していない、またそれに関して議論できない
評価項目5組織と倫理綱領、技術者の社会的責任についての概要を(8割以上)理解し,それに関する具体的な問題について多くの立場から議論できる組織と倫理綱領、技術者の社会的責任についての概要を(6割以上)理解し,それに関する具体的な問題について1つの立場から議論できる組織と倫理綱領、技術者の社会的責任について理解していない、またそれに関して議論できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
前半では、講義(各学科ごとのクラスルーム)を中心とする。講義の際にはいくつかの事例を取り上げる。後半では事例研究(グループ討論のため、80人教室を希望)に多くの時間を割く。各事例について,教員の説明の後に少人数のグループ内で討論を行い、それを資料としてまとめ、発表して全体で討論を行う。グループ討論への積極的な参加が求められる。授業ごとに小テストあるいは課題レポートを課す。
教室外学修においては,事例研究やレポート作成時には綿密な調査を行う。また、グループ内討論の概要,自身の討論における発言内容,討論終了後の考察をレポートにまとめる。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 技術者倫理とは、倫理と技術者倫理との違い
2週 技術者と組織、利益の相反、ミニグループ討論
3週 安全と安心、リスク、事故の責任
4週 事故調査と再発防止
5週 製品安全と製造物責任法
6週 知的財産権(知的財産と知的財産権、特許)
7週 知的財産権(著作物と著作権)
8週 内部告発と警笛鳴らし
2ndQ
9週 事例研究1、事例研究の進め方、倫理実行の方法、討論
10週 事例研究1:プレゼンテーション、全体討論
11週 情報とネットワーク社会、情報の発信と受信と個人の責任
12週 個人情報の取扱いとプライバシーの保護
13週 事例研究2:個人情報の取扱い、グループ討論
14週 事例研究2:プレゼンテーション、全体討論
15週 組織と倫理綱領、科学者・研究者の倫理、まとめ  
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト・レポート合計
総合評価割合100100200
得点100100200