電気回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電気回路Ⅰ
科目番号 0092 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 基礎からの交流理論(小亀英己・電気学会・オーム社)電気回路(Edminister,村崎憲雄訳・オーム社)
担当教員 長南 功男

到達目標

具体的には以下の項目を目標とする。
①R,L,Cの電圧電流特性を理解する
②正弦波交流の計算を理解する
③記号法を習得する
④キルヒホッフの法則を理解する
⑤直列回路の計算法を理解する
⑥並列回路の計算法を理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1R,L,Cの電圧電流特性を正弦波で(8割以上)計算できること。R,L,Cの電圧電流特性を正弦波で(6割以上)計算できること。R,L,Cの電圧電流特性を正弦波で計算できない。
評価項目2正弦波交流のパラメータを(8割以上)理解し、計算できること。正弦波交流のパラメータを(6割以上)理解し、計算できること。正弦波交流のパラメータを理解し、計算できない。
評価項目3記号法と普通の交流表記の関連を(8割以上)理解していること。記号法と普通の交流表記の関連を(6割以上)理解していること。記号法と普通の交流表記の関連を理解していない。
評価項目4キルヒホッフの法則を用いた回路の電圧電流計算が(8割以上)できること。キルヒホッフの法則を用いた回路の電圧電流計算が(6割以上)できること。キルヒホッフの法則を用いた回路の電圧電流計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
抵抗、インダクタンス、コンデンサの電気特性を理解し、それらを組み合わせた場合の回路解法を習得する。
授業の進め方・方法:
授業は、教科書と板書を中心に行うので、各自学習ノートを充実させること
英語導入計画:なし
注意点:
学習・教育目標:(D-4)100%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 抵抗器 オームの法則を理解する
2週 電圧源、電流源 電圧源、電流源の特性を理解する
3週 抵抗の直列接続、並列接続 直並列回路の等価抵抗を計算できる
4週 キルヒホッフの法則 第1法則、第2法則を理解する
5週 電力とエネルギー ジュール熱や電力を計算できる
6週 正弦波交流電圧の発生 交流電圧源を理解する
7週 正弦波交流の用語 周波数、位相の概念を理解する
8週 中間試験
2ndQ
9週 交流の大きさと波形(ALのレベルC) 実効値と最大値を理解する
10週 回路素子 R,L,Cの基本式を理解する
11週 R,L,Cの働き R,L,Cの電圧と電流の計算ができる
12週 RL直列回路/並列回路 電圧と電流の計算ができる
13週 RLC直列回路 電圧と電流の計算ができる
14週 直列共振 直列共振について理解する
15週 前期のまとめ
16週
後期
3rdQ
1週 複素数 複素数の計算ができる
2週 正弦波と複素数の対応 正弦波と複素数の対応関係を理解する
3週 複素インピーダンス(ALのレベルC) R,L,Cのインピーダンスを理解する
4週 交流回路の例 R,L,Cの回路例を計算できる
5週 インピーダンスとアドミタンス インピーダンスとアドミタンスの関係を説明できる
6週 並列共振 並列共振を理解する
7週 相互インダクタンス 相互インダクタンスを理解する
8週 中間試験
4thQ
9週 閉路方程式 閉路方程式を理解する
10週 閉路方程式 閉路方程式の計算ができる
11週 節点方程式 節点方程式を理解する
12週 節点方程式 節点方程式の計算ができる
13週 重ねの理 重ねの理を理解する
14週 テブナンの定理とノートンの定理 テブナンの定理とノートンの定理を理解する
15週 後期のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。4
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。4
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。4
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。3
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。3
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。2
網目電流法を用いて回路の計算ができる。3
節点電位法を用いて回路の計算ができる。3
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。1

評価割合

中間試験期末試験課題・小テスト合計
総合評価割合1001000200
得点10010040~80200