電子回路

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 電子回路
科目番号 0093 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 学びやすい アナログ電子回路(二宮保,小浜輝彦・森北出版)
担当教員 小木曽 里樹

到達目標

以下の項目を目標とする。
①半導体の特性を理解する
②バイアス回路の計算法を理解する
③小信号増幅回路の計算法を理解する
④負帰還の概念を理解する
⑤オペアンプ回路の計算法を理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ダイオード、トランジスタの静特性を(8割以上)理解し、応用できること。ダイオード、トランジスタの静特性を(6割以上)理解し、応用できること。ダイオード、トランジスタの静特性を理解し、応用できない。
評価項目2トランジスタの各種バイアス回路の計算が(8割以上)できること。トランジスタの各種バイアス回路の計算が(6割以上)できること。トランジスタの各種バイアス回路の計算ができない。
評価項目3hパラメータを用いた小信号増幅回路の計算が(8割以上)できること。hパラメータを用いた小信号増幅回路の計算が(6割以上)できること。hパラメータを用いた小信号増幅回路の計算ができない。
評価項目4負帰還の概念を(8割以上)理解し、説明できること。負帰還の概念を(6割以上)理解し、説明できること。負帰還の概念を理解し、説明できない。
評価項目5各種オペアンプ回路の入出力特性を(8割以上)計算できること各種オペアンプ回路の入出力特性を(6割以上)計算できること各種オペアンプ回路の入出力特性を計算できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
半導体の基本特性を理解し、増幅回路を主体とした回路に応用する方法を習得する
授業の進め方・方法:
授業は、教科書と板書、スライドを中心に行うので、各自学習ノートを充実させること。
注意点:
学習・教育目標:(D-4)100%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電子回路とは アナログとディジタルの違いを理解する
2週 線形と非線形 電子回路の非線形性を理解する
3週 テブナンの定理 テブナンの定理を理解する
4週 制御電源 制御電源について理解する
5週 ダイオードとその働き ダイオードの特性を理解する
6週 トランジスタとその働き トランジスタの特性を理解する
7週 FETとその働き FETの特性を理解する
8週 中間試験  
2ndQ
9週 増幅回路の働き 増幅回路の増幅度について理解する
10週 静特性と増幅度 トランジスタの静特性から増幅度の計算ができる
11週 入出力抵抗 入出力抵抗の意味と計算法を理解する
12週 バイアス回路の考え方(ALのレベルC) バイアス回路を理解する
13週 hパラメータ トランジスタのhパラメータを理解する
14週 小信号増幅回路 hパラメータ等価回路による増幅度の計算ができる
15週 前期のまとめ
16週
後期
3rdQ
1週 オペアンプの働き
オペアンプの差動増幅特性を理解する
2週 オペアンプと負帰還
オペアンプを負帰還で使用する方法、オペアンプによる反転増幅回路を理解する
3週 オペアンプで増幅する オペアンプによる非反転増幅回路の計算ができる
4週 オペアンプで演算する オペアンプの演算回路を理解する
5週 帰還回路の基礎(ALのレベルC) 帰還回路について増幅度を計算でき、その利得変動が小さくなることを計算できる
6週 周波数特性の改善 負帰還による周波数特性の改善を理解する
7週 オペアンプの性能 オペアンプの各種特性を理解する
8週 中間試験
4thQ
9週 非線形演算器 オペアンプによる非線形演算を理解する
10週 フィルタ回路 オペアンプを用いるフィルタ回路の計算ができる
11週 発振回路の基礎とRC発振回路の働き 正帰還による発振条件を理解し、RC発振回路の発振条件を導くことができる
12週 LC発振回路の働きと水晶振動子 RC発振回路の発振条件を導くことができ、水晶振動子を用いる場合周波数を精度良く決められる理由を説明できる
13週 AM変調 AM変調の原理を理解し、計算ができる
14週 AM復調 AM復調の原理を理解し、同期検波の計算ができる
15週 後期のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。4
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。3
FETの特徴と等価回路を説明できる。3
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。3
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。3
演算増幅器の特性を説明できる。3
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。3
発振回路の特性、動作原理を説明できる。3
電子工学電界効果トランジスタの構造と動作を説明できる。2

評価割合

中間試験期末試験課題・小テスト合計
総合評価割合10010080280
得点10010080280