情報処理Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報処理Ⅱ
科目番号 0192 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 新・明解C言語 入門編(柴田望洋著,ソフトバンククリエイティブ)
担当教員 遠藤 登

到達目標

以下の各項目を到達目標とする。
① 関数を用いたプログラミングができる。
② ポインタを用いたプログラミングができる。
③ 構造体を用いたプログラミングができる。④ ファイル処理のプログラミングができる。
⑤ PICマイコンの基本プログラミングができる。
⑥ PICマイコンの割り込み制御ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1関数を用いたプログラミングが正確(8割以上)にできる。関数を用いたプログラミングがほぼ正確(6割以上)にできる。関数を用いたプログラミングができない。
評価項目2ポインタを用いたプログラミングが正確(8割以上)にできる。ポインタを用いたプログラミングがほぼ正確(6割以上)にできる。ポインタを用いたプログラミングができない。
評価項目3構造体を用いたプログラミングが正確(8割以上)にできる。構造体を用いたプログラミングがほぼ正確(6割以上)にできる。構造体を用いたプログラミングができない。
評価項目4ファイル処理のプログラミングが正確(8割以上)にできる。ファイル処理のプログラミングがほぼ正確(6割以上)にできる。ファイル処理のプログラミングができない。
評価項目5PICマイコンを用いた基本プログラムが正確(8割以上)にできる。PICマイコンを用いた基本プログラムがほぼ正確(6割以上)にできる。PICマイコンを用いた基本プログラムができない。
評価項目6PICマイコンの割り込み制御が正確(8割以上)にできる。PICマイコンの割り込み制御がほぼ正確(6割以上)にできる。PICマイコンの割り込み制御ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
2年で学習したC言語の基本を踏まえ、関数,ポインタ,構造体を使った高度なプログラミングの能力をつける。また基本的なマイコンプログラミングの能力をつける。
授業の進め方・方法:
授業では,講義だけでなく自らプログラムを作成・実行・エラー処理をすることでプログラミング技術を身に付けるように進める。
注意点:
プログラミングに参考となる資料は,情報処理センター計算機システムの共用フォルダに置くので適宜参照すること。
学習・教育目標:(D-4)50%,(E)50%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 制御文、配列、関数の復習
(ALのレベルC)
制御文、配列、関数をつかったプログラミングについて確認する
2週 基本型と内部表現
(ALのレベルC)
C言語で利用する変数の基本型と内部表現について理解する
3週 ビット演算、論理演算
(ALのレベルC)
整数、小数を2進数で表現でき、ビット演算、論理演算についてC言語のプログラムを作成できる
4週 型と演算の演習
(ALのレベルC)
C言語で利用する複数の変数型を利用したプログラミングができる
5週 関数形式マクロ
(ALのレベルC)
関数形式マクロを理解する
6週 再帰関数
(ALのレベルC)
再帰関数を理解する
7週 入出力と文字
(ALのレベルC)
getchar関数を使った基本的なプログラムを作成できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 文字列
(ALのレベルC)
文字列について理解する
10週 文字列操作
(ALのレベルC)
文字列を扱う基本的なプログラムを作成できる
11週 ポインタ1
(ALのレベルC)
ポインタの基礎を理解する
12週 ポインタ2
(ALのレベルC)
ポインタを使った基礎的なプログラムを作成できる
13週 配列とポインタの演習
(ALのレベルC)
配列とポインタの関係について理解する
14週 文字列とポインタ
(ALのレベルC)
配列、文字列、ポインタを利用した基本的なプログラムを作成できる
15週 前期のまとめ
16週
後期
3rdQ
1週 構造体1
(ALのレベルC)
構造体の基礎を理解する
2週 構造体2
(ALのレベルC)
構造体を利用した基本的なプログラムを作成できる
3週 ファイル処理
(ALのレベルC)
ファイルについて理解する
4週 PICと基板配線
(ALのレベルC)
PIC基板の配線およびハードウェアとの関連を理解する
5週 LED点灯1
(ALのレベルC)
LEDを点灯させるプログラムを作成できる
6週 LED点灯2
(ALのレベルC)
7セグLEDに数字を表示するプログラムを作成できる
7週 スイッチの利用
(ALのレベルC)
スイッチによるデータ入力プログラムを作成できる
8週 中間試験
4thQ
9週 割込みの基礎
(ALのレベルC)
割込みの概念を理解する
10週 外部割込み
(ALのレベルC)
外部割込みを利用したプログラムを作成できる
11週 タイマ割り込み1
(ALのレベルC)
タイマ割り込みを理解する
12週 タイマ割り込み2
(ALのレベルC)
タイマ割り込みを利用したプログラムを作成できる
13週 CCPモードによる割込み
(ALのレベルC)
CCPによる割込みを理解する
14週 マイコン演習
(ALのレベルC)
CCP割込みを利用したプログラムを作成できる
15週 後期のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシーデータの型とデータ構造が理解できる3
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野情報基本的なアルゴリズムを理解し、図式表現できる。2
プログラミング言語を用いて基本的なプログラミングができる。3
整数、小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。3
基数が異なる数の間で相互に変換できる。3
基本的な論理演算を行うことができる。3
情報系分野プログラミング要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。3

評価割合

試験小テスト・レポート合計
総合評価割合4000400
前期20050~70200
後期20050~70200