材料の力学Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 材料の力学Ⅱ
科目番号 0211 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 「材料力学」,中島正貴著,コロナ社,「生産加工入門」,古閑 伸裕 共著,コロナ社
担当教員 栗山 嘉文

到達目標

以下の項目を目標とする.
①はりの曲げ応力の理解
②各種の支持はりにおける断面2次モーメントの理解
③薄肉殻の理解
④熱応力の理解
⑤生産加工方法に関する理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1はりの曲げ応力の応用問題を解くことができる教科書に記述してあるような,はりの曲げ応力を理解し,解くことができる教科書に記述してあるような,はりの曲げ応力を解くことができない
評価項目2断面2次モーメントを考慮したたわみに関して,その問題を解くことができる基本形状に対する断面2次モーメントの算出をすることができる.断面2次モーメントの計算ができない
評価項目3薄肉殻に関する応用問題を解くことができる.教科書に記述してあるような薄肉殻に関する問題を解くことができる.薄肉殻に関する問題を解くことができない
評価項目4熱応力に関する応用問題を解くことができる教科書に記述してあるような熱応力に関する問題を解くことができる熱応力に関する問題を解くことができない
評価項目5生産加工方法に関して各種加工方法について説明でき,必要に応じた加工方法を選択することが提案できる.生産加工方法に関して各種加工方法について説明できる生産加工方法に関して各種加工方法を理解できていない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
材料の力学は機械・構造物の設計における材料の強度計算に不可欠の学問である.第3学年に引き続き,材料の強度計算に必要な基礎理論と計算法について広く学習する.また,はり,軸の問題に関して,基礎式の導出過程および式の持つ物理的意味を詳しく学び,工学の広範な分野への応用力を育成する.
授業の進め方・方法:
第3学年で学んだ「材料の力学」に関する講義を継承し,その本質が理解できるように身近な事項を取り上げ,精選した問題について丁寧に解説する.
一部の専門用語は英語で記載する.英語導入計画:Technical terms
注意点:
学生は,学んだ「材料の力学」が強度計算の上でどのように応用可能かについて問題意識を持って欲しい.授業内容は入門であるので,さらに教科書参考書等による自主的な勉学が望まれる.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 はりの曲げ応力 はりの曲げ応力に関する基礎”(教室外学習)はりの曲げ応力に関する演習”
2週 断面2次モーメント 断面2次モーメントの算出基礎”(教室外学習)断面2次モーメントに関する演習”
に関する演習”
3週 断面2次モーメントを考慮した場合のたわみ 断面2次モーメントを考慮した場合のたわみ(片持ちはり)の基礎”(教室外学習)片持ちはりのたわみに関する演習”
4週 断面2次モーメントを考慮した場合のたわみ 断面2次モーメントを考慮した場合のたわみ(単純はり)の基礎”(教室外学習)単純はりのたわみに関する演習”
5週 薄肉殻 薄肉殻の基本的な問題”(教室外学習)薄肉殻の基本演習”
6週 薄肉殻 薄肉殻の適用事例とその計算方法”(教室外学習)薄肉殻の応用演習”
7週 まとめ(ALのレベルC) 複合問題の実施”(教室外学習)応用問題に関する演習に関する演習”
8週 中間試験 中間試験の実施
4thQ
9週 機械材料の性質および試験方法 機械材料の性質やの解説”機械材料演習”
10週 熱応力 熱応力に関する基礎”(教室外学習)熱応力に関する基礎演習”
11週 熱応力 熱応力に関する応用問題”(教室外学習)熱応力に関する応用演習”
12週 生産加工(鋳造) 鋳造方法の利点と欠点”(教室外学習)鋳造方法の利点と欠点に関するまとめ”
13週 生産加工(溶接) 溶接方法の利点と欠点”(教室外学習)溶接方法の利点と欠点に関するまとめ”
14週 まとめ(ALのレベルC) 複合問題の実施”(教室外学習)複合問題に関する演習”
15週 生産加工(その他) 様々な生産方法に関しての利点と欠点”(教室外学習)様々な生産方法に関してのまとめ”
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験学外学習合計
総合評価割合404020100
基礎的能力404020100