環境エネルギー工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 環境エネルギー工学
科目番号 0254 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 教科書「エネルギー科学と地球温暖化」氏田 博士他著、共立出版発行(2015年10月初版発行)、配布資料をテキストとする。参考書:「化石燃料の枯渇がもたらす経済成長の終焉」久保田 宏・平田賢太郎・松田 智著、新日本印刷(株)印刷・製本(2016年6月初版発行)
担当教員 向井 軸郎,長谷部 和憲,平田 賢太郎

到達目標

以下の各項目を到達目標とする.
① 環境エネルギー工学の理解に必要となる熱工学の基礎知識を身につける
② エネルギーの大量消費と地球環境問題についての現状理解及び考察ができる
③ 今後期待されている新しいエネルギー源,エネルギー技術に関する知識を身につける
④ 長期的に見た今度の地球環境問題及びエネルギー需給について検討できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1環境エネルギー工学の理解に必要となる熱工学の基礎を正確(8割以上)に理解すること環境エネルギー工学の理解に必要となる熱工学の基礎をほぼ正確(6割以上)に理解すること環境エネルギー工学の理解に必要となる熱工学の基礎を理解できていない
評価項目2エネルギー問題の基礎を理解し,現在地球が直面している環境・エネルギー問題を把握するとともに,その問題点について正確(8割以上)に考察できることエネルギー問題の基礎を理解し,現在地球が直面している環境・エネルギー問題を把握するとともに,その問題点についてほぼ正確(6割以上)に考察できることエネルギー問題の基礎を理解し,現在地球が直面している環境・エネルギー問題を把握するとともに,その問題点について考察できない
評価項目3今後期待されている新しいエネルギー源,エネルギー技術を正確(8割以上)に理解すること今後期待されている新しいエネルギー源,エネルギー技術をほぼ正確(6割以上)に理解すること今後期待されている新しいエネルギー源,エネルギー技術を理解できていない
評価項目4長期的に見た今度の地球環境問題及びエネルギー需給について的確(8割以上)に検討できること長期的に見た今度の地球環境問題及びエネルギー需給についてほぼ的確(6割以上)に検討できること長期的に見た今度の地球環境問題及びエネルギー需給について検討できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地球環境とエネルギーに関する諸問題を明らかにし,環境負荷の低減やエネルギーの有効利用などに関する知識を身につける.
授業の進め方・方法:
配布資料およびスライドを中心に講義する.
注意点:
教科書等の内容に対して,環境・エネルギーの観点から,自ら調査して理解する姿勢が望まれる.
学習・教育目標:(D-3 環境系)100%
JABEE基準1(1):(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 エネルギーとは何か(ALのレベルB) エネルギーとは何かを理解する。(教室外学修)エネルギー科学の対象として素粒子から宇宙までの関係を理解する
2週 地球温暖化とエネルギーセキュリティーとエネルギー・資源(ALのレベルB) 地球温暖化とエネルギーセキュリティについて理解する。(教室外学修)地球温暖化問題やエネルギーセキュリティーなど社会性の問題を理解する
3週 化石エネルギー(ALのレベルB) 化石エネルギーについて理解する。(教室外学修)石油、石炭、天然ガスなど化石燃料に関して枯渇することを理解し対応を考察する
4週 原子力エネルギー(ALのレベルB) 原子力エネルギーについて理解する。(教室外学修)原子力エネルギーに関する調査、整理、理解
5週 再生可能エネルギー(ALのレベルB) 再生可能エネルギーについて理解する。(教室外学修)太陽・風力・バイオマス等のエネルギーに関する調査、整理、理解
6週 電力工学の基礎(ALのレベルB) 電力工学の基礎について理解する。(教室外学修)電力工学に関する調査、整理、理解
7週 水力発電所見学(イビデン)(ALのレベルB) 水力発電所の見学を通して水力発電について理解する。(教室外学修)水力発電・再生可能エネルギーに関する調査、整理、理解
8週 水力発電所見学(イビデン) 水力発電所の見学を通して水力発電について理解する。(教室外学修)水力発電・再生可能エネルギーに関する調査、整理、理解
2ndQ
9週 熱工学の基礎、燃焼と機器(火力発電を含む)(ALのレベルB) 熱工学の基礎と燃焼について理解する。(教室外学修)熱工学と燃焼に関する調査、整理、理解
10週 省エネルギー(基礎編)(ALのレベルB) 省エネルギーの基礎について理解する。(教室外学修)省エネルギーの基礎に関する調査、整理、理解
11週 省エネルギー(応用編)(ALのレベルB) 省エネルギーについて理解する。(教室外学修)省エネルギーの応用に関する調査、整理、理解
12週 エネルギーシステムとエネルギー経済(ALのレベルB) エネルギー変換について理解する。(教室外学修)エネルギー変換やエネルギー消費のあり方、ヒートポンプ、燃料電池を理解する
13週 システム安全学(ALのレベルB) エネルギー環境問題と安全問題を理解する。(教室外学修)エネルギー環境問題と安全問題を理解する
14週 核融合エネルギー(ALのレベルB) 核融合エネルギーの基礎について理解する。(教室外学修)核融合エネルギーに関する調査、整理、理解
15週 総復習(試験答案返却)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。2

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合10080180
得点10080180