基礎実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 基礎実験Ⅱ
科目番号 0023 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材 材料実験:建設材料実験法(鹿島出版会)水理実験:水理実験指導書(丸善)土質実験:新土質実験法(高専土質実験教育研究会編,鹿島出版会,2007.4/10)環境実験:環境衛生工学(共立出版)・プリント配布交通実験:交通調査実務の手引き(丸善)・プリント配布
担当教員 岩瀬 裕之,水野 和憲,角野 晴彦,坂本 淳,菊 雅美

到達目標

本授業では以下の5項目を具体的な学習・教育目標とし,材料学・水理学・土質力学・環境工学の実験を通じて現象を理解し,講義において修得した内容の理解を深める.なお,必要に応じて情報機器を使用したプレゼンテーションも行なう.
①構造材料としてのコンクリートの試験方法と性質について理解する(前期)(D-2材料)
②地盤材料としての土の力学的試験方法と性質を理解する(前期)(D-2材料)
③水の物性や乱れ特性を理解するとともに,ベルヌーイの定理,流量の測定原理を理解する(後期)
④環境評価に関する基礎的指標の試験方法を理解する(後期)(D-2バイオ)
⑤自動車交通流の観測方法,交通環境の計算方法,および評価方法を理解する(後期)
⑥実験機器の測定原理や測定データの処理,レポートの作成を通じて,文章表現力,洞察力など工学的素養を身につける(E)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1構造材料としてのコンクリートの試験方法と性質についてほぼ正確(8割以上)に理解ができる.構造材料としてのコンクリートの試験方法と性質についてほぼ正確(6割以上)に理解ができる.構造材料としてのコンクリートの試験方法と性質について理解していない.
評価項目2地盤材料としての土の力学的試験方法と性質についてほぼ正確(8割以上)に理解ができる.地盤材料としての土の力学的試験方法と性質についてほぼ正確(6割以上)に理解ができる.地盤材料としての土の力学的試験方法と性質について理解していない.
評価項目3水理実験値の比較基準となる理論式を正確(8割以上)に理解し,実験値の誤差について考察して,合理的な説明が適切(8割以上)にできる.水理実験値の比較基準となる理論式をほぼ正確(6割以上)に理解し,実験値の誤差について考察して,合理的な説明がほぼ適切(6割以上)にできる.水理実験値の比較基準となる理論式を理解できず,実験値の誤差について考察・説明ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
各種実験実習では,講義において修得した基本的な知識の理解が必要となるので,必ず予習して事前にレポートを提出すること.また,実験中はチームワークを発揮し要領よく安全に進めるとともに現象の理解に努める.各自実験ノートを充実させて最終レポートの作成に役立てること.
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実験実習ガイダンス(実験実習における使用機器・薬品などの安全教育,実験の心得)
実験実習ガイダンス-材料実験-および配合設計
2週 材料実験テーマ1:コンクリートのスランプ試験
3週 材料実験テーマ2:コンクリートの空気量試験
4週 材料実験テーマ3:コンクリートの供試体作成と塩化物量試験
5週 材料実験テーマ4:コンクリートの強度試験1(圧縮,割裂試験)
6週 材料実験テーマ5:コンクリートの強度試験2(はりの曲げ試験)
7週 材料実験のまとめ
8週 実験実習ガイダンス-土質実験-
2ndQ
9週 ①土質実験1:試料のふるい分け
10週 ②土質実験2:突固めによる土の締め固め試験
11週 ③土質実験3:一軸圧縮試験
12週 ④土質実験4:三軸圧縮試験(UU試験)
13週 ⑤土質実験5:一面せん断試験
14週 土質実験のまとめ1
15週 土質実験のまとめ2
16週
後期
3rdQ
1週 実験実習ガイダンスと試料準備(水理実験,環境実験)
2週 道路実験(交通環境測定)
3週 道路実験(交通環境測定)
4週 ①水理実験テーマ1:水の粘性係数の測定(定水位・変水位)
5週 ②水理実験テーマ2:管路における層流・乱流とレイノルズ数
6週 ③水理実験テーマ3:受圧板による流量の測定(定水位・変水位)
7週 ④水理実験テーマ4:直角三角せきによる流量の測定(越流水深と流量)
8週 ⑤水理実験テーマ5:広頂堰の流量公式(限界水深と流量)
4thQ
9週 ⑥環境実験1:残留塩素・塩素要求量
10週 ⑦環境実験2:大腸菌計測
11週 ⑧環境実験3:騒音測定
12週 水理実験のまとめ
13週 5年生卒業研究の聴講
14週 現場見学あるいは特別講演
15週 水理実験まとめのプレゼンテーション
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

材料土質水理環境交通合計
総合評価割合1001001206020400
得点1001001206020400