到達目標
達成すべき目標は以下のようである。
測量のおける①距離測量,角測量,トラバース測量,細部測量(平板測量),水準測量(昇降式)の各方法について
①有効数字と誤差や補正方法を理解し、測量結果を整理できる。
②各種測量器具の原理を理解し、特性を説明できる。
③各種測量方法の計画から成果のまとめまでの一連の作業を理解できる。
岐阜高専ディプロマーポリシー:(D)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
有効数字と誤差や補正方法を理解し、測量結果を整理できる。 | 有効数字と誤差や補正方法を理解し,測量結果を正確(8割以上)に整理できる。 | 有効数字と誤差や補正方法を理解し、測量結果をほぼ正確(6割以上)に整理できる。 | 有効数字と誤差や補正方法を理解し、測量結果を整理できない。 |
各種測量器具の原理を理解し、特性を説明できる。 | 各種測量器具の原理を理解し、特性を正確(8割以上)に説明できる。 | 各種測量器具の原理を理解し、特性をほぼ正確(6割以上)に説明できる。 | 各種測量器具の原理を理解し、特性を説明できない。 |
各種測量方法の計画から成果のまとめまでの一連の作業を理解できる。 | 各種測量方法の計画から成果のまとめまでの一連の作業を正確(8割以上)に理解できる。 | 各種測量方法の計画から成果のまとめまでの一連の作業をほぼ正確(6割以上)に理解できる。 | 各種測量方法の計画から成果のまとめまでの一連の作業を理解できていない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
測量に必要な機器の特性(原理、精度、誤差の発生機構)を理解する。各種測量方法の計画から成果のまとめまでの一連の作業を理解する。
授業の進め方・方法:
講義の内容は、直ぐに測量実習Iで必要となる。測量実習Iが単なる作業とならないように、講義の内容を把握すること。また、測量士補の資格取得を目標として、理解を深めるとともに自己啓発に努めること。英語導入計画:Technical terms
注意点:
学習・教育目標 (D-3 計測・制御系)100%
成績評価の方法:
前期:期末試験100点
後期:期末試験100点
学年:前・後期試験(全2回)の平均とする.
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必要である。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス,有効数字の取扱い |
測量学と測量実習の関わりを理解している。有効数字、数値の丸め方を説明でき、これを考慮した計算ができる。
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2週 |
距離測量 総論 |
測量の分類、方法、進め方を知っている。
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3週 |
距離測量 スチールテープ,エスロンテープによる方法(ALのレベルC) |
距離測量の誤差を理解したうえで、測量結果から計算できる。
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4週 |
距離測量 光波・電波による方法(ALのレベルC) |
距離測量の誤差を理解したうえで、測量結果から計算できる。
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5週 |
角測量 総論 |
角測量の概要を知っている。
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6週 |
角測量 器械の構造1 |
セオドライトの構造を知っている。
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7週 |
角測量 器械の構造2 |
セオドライトの構造を知ったうえで、発生する誤差を理解している。
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8週 |
角測量 器械の取扱い1 |
角測量で発生する誤差の消去の方法を理解している。
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2ndQ |
9週 |
角測量 器械の取扱い2 |
セオドライトの据え付け方法を理解している。
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10週 |
角測量 単測法の概要 |
単測法の必要性を理解している。
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11週 |
角測量 単測法の方法(ALのレベルC) |
単測法の測量結果から、角度を計算できる。
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12週 |
角測量 倍角法の概要 |
倍角法の必要性を理解している。
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13週 |
角測量 倍角法の方法(ALのレベルC) |
倍角法の測量結果から、角度を計算できる。
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14週 |
角測量 方向法の概要と方法 |
方向法の必要性を理解している。方向法の測量結果から、角度を計算できる。
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15週 |
フォローアップ(期末試験解答解説など) |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
トラバース測量 総論および方法 |
トラバース測量の目的と種類を知っている。
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2週 |
トラバース測量 測角の点検と角度調整 |
トラバース測量における測角の点検と角度調整を理解している。
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3週 |
トラバース測量 方位・方位角・緯距・経距 |
トラバース測量における方位・方位角・緯距・経距を理解している。
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4週 |
トラバース測量 閉合誤差と閉合比 |
トラバース測量における閉合誤差と閉合比を理解している。
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5週 |
トラバース測量 トラバースの調整 |
トラバース測量におけるトラバースの調整を理解している。
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6週 |
トラバース測量 合緯距と合経距 |
トラバース測量における合緯距と合経距を理解している。
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7週 |
トラバース測量 演習問題1(ALのレベルC) |
トラバース測量の一連の計算ができる。
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8週 |
トラバース測量 演習問題2(ALのレベルC) |
トラバース測量の一連の計算ができる。
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4thQ |
9週 |
細部測量(平板測量) 目的・機器 |
細部測量(平板測量)の目的・機器とその特徴を知っている。
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10週 |
細部測量(平板測量) 方法・誤差 |
平板測量の進め方と発生する誤差を理解している。
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11週 |
平板測量 測点の増設,細部測量 |
平板測量における測点の増設を理解している。
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12週 |
水準測量の基本概念と用語 (ALのレベル C)
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水準測量の基本概念と用語を理解する。
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13週 |
直接水準測量用器具,器械の点検調整法 (ALのレベル C) |
直接水準測量用器具,器械の点検調整法を理解する。
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14週 |
直接水準測量 昇降式 (ALのレベル C) |
直接水準測量の昇降式を理解する。
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15週 |
フォローアップ(期末試験解答解説など) |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 力学 | 物体に作用する力を図示することができる。 | 3 | |
力の合成と分解をすることができる。 | 3 | |
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。 | 3 | |
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。 | 2 | |
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。 | 3 | |
力のモーメントを求めることができる。 | 3 | |
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。 | 3 | |
重心に関する計算ができる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 構造 | 断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。 | 3 | |
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。 | 3 | |
各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。 | 3 | |
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。 | 3 | |
構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。 | 3 | |
水理 | 水理学で用いる単位系を説明できる。 | 2 | |
静水圧の表現、強さ、作用する方向について、説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 合計 |
総合評価割合 | 200 | 200 |
前期 | 100 | 100 |
後期 | 100 | 100 |