土質力学Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 土質力学Ⅱ
科目番号 0027 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材 教科書:土質工学(赤木知之・吉村優治・上俊二・小堀慈久・伊東孝,コロナ社,2006.9/20 初版第5刷)    わかりやすい地盤地質学(池田俊雄,鹿島出版会,2004.2/20 第17刷)参考書:実験部分の詳細は「新土質実験法(高専土質実験教育研究会編,鹿島出版会,2007.4/10)」を参考にすると良い。その他,適宜プリントを配布する
担当教員 水野 和憲

到達目標

本授業では下記の6項目を目標にし,これまで土質力学Ⅰの知識に基づき,さらに応用的な土質力学の基礎について習得する。また,問題の多い地質学の基礎的な特性についても習得する.
そのために,以下の6項目を具体的な学習・教育・到達目標とする.
 ①これまでに学んだ土質力学Ⅰを確認する(D-4(1))
 ②地盤材料の基礎的性質を説明し,地盤調査について理解する(D-4(1))
 ③土の力学特性及び地盤の変形について理解・説明・考察する(D-4(1))
 ④地盤の安定解析について理解・説明・解析する(D-4(1))
 ⑤土質力学全般の問題を解くことができる(D-4(1))
 ⑥地質学の基礎的事項を理解し,地盤の生成過程と工学的問題を把握する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1これまでに学んだ土質力学Ⅰの知識を9割以上有する。これまでに学んだ土質力学Ⅰの知識を8割以上有する。これまでに学んだ土質力学Ⅰの知識を5割以下である
評価項目2地盤材料の基礎的性質および地盤調査について正確(8割以上)に説明できる。地盤材料の基礎的性質および地盤調査についてほぼ正確(7割以上)に説明できる。地盤材料の基礎的性質および地盤調査について説明できない。
評価項目3土の力学特性及び地盤の変形を正確(8割以上)に説明できる。土の力学特性及び地盤の変形をほぼ正確(7割以上)に説明できる。土の力学特性及び地盤の変形について説明できない。
評価項目4地盤の安定解析について正確(8割以上)に説明できる。地盤の安定解析についてほぼ正確(7割以上)に説明できる。地盤の安定解析について説明できない。
評価項目5土質力学全般の問題を8割程度以上解くことができる(学年末時点)。土質力学全般の問題を6割程度以上解くことができる(学年末時点)。土質力学全般の問題を6割程度以上解くことができない。(学年末時点)。
評価項目6地質学の基礎的事項および地盤の生成過程と工学的問題を正確(8割以上)に説明できる。地質学の基礎的事項および地盤の生成過程と工学的問題をほぼ正確(7割以上)に説明できる。地質学の基礎的事項および地盤の生成過程と工学的問題について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
 授業は前・後期とも90分×1回/週+隔週で90分×1回/週とする。
 授業は,板書やPowerPointを中心に説明を行うので,各自講義ノートを充実させること。
 同時に,適宜行う演習問題に積極的に取り組み,理解を深めること。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土質力学Ⅱの概要,講義計画
2週 土質力学Ⅰの復習
3週 地盤地質学1(プレートテクトニクス)
4週 モールの応力円(2週分)
5週 土の破壊と強さ
6週 土のせん断試験
7週 粘性土のせん断特性(1週分)
砂質土のせん断特性(1週分)
8週 土の動的特性
2ndQ
9週 せん断の演習問題
10週 中間試験
11週 地盤地質学2(第四紀地質学,沖積層地盤)
12週 構造物に作用する土圧
13週 ランキン土圧(2週分)
14週 クーロン土圧(2週分)
15週 地震時の土圧
16週 土圧の演習問題
後期
3rdQ
1週 地盤地質学3(洪積層地盤)
2週 地盤地質学4(火山地帯の地盤)
3週 地盤の支持力
4週 基礎の形式
5週 浅い基礎の支持力
6週 深い基礎の支持力
7週 支持力の演習問題(1週目)
支持力の演習問題(2週目)
8週 締固め試験と締固め特性
4thQ
9週 土の締固めの演習問題
10週 中間試験
11週 地盤地質学5(山地の地盤)
12週 地盤地質学6(断層)
13週 斜面の破壊形態と安定性の評価方法
14週 半無限斜面の安定解析(2週分)
15週 円弧すべり面による安定解析(2週分)
16週 斜面安定の演習問題(2週分)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

前期中間試験前期期末試験後期中間試験後期期末試験学習状況その他合計
総合評価割合1001001001001000500
得点1001001001001000500