環境工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 環境工学Ⅱ
科目番号 0029 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 環境衛生工学(津野 洋・西田 薫共著,共立出版,1995)
担当教員 角野 晴彦,和田 清

到達目標

都市生活の機能維持に必要な水道水の供給について理解し,衛生を確保するための基本的な考え方を修得する。
また,水質汚濁,大気汚染・悪臭,および騒音・振動といった環境問題の現象,発生源,発生機構,予測手法,防止対策などについて理解し,リスクマネジメント、環境アセスメント,ライフサイクルアセスメント(LCA)などの観点から,都市における環境負荷低減の方策を習得する.
①我が国の水道の歴史,役割を理解する。
②水道計画および施設を理解する。
③浄水の単位操作,高度処理を理解する。
④廃棄物処理の考え方を理解する。
⑤大気汚染の影響と防止対策を理解する。
⑥騒音の評価と防止対策を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
我が国における水道の歴史,役割をほぼ正確(6割以上)に説明することができる。我が国における水道の歴史,役割を正確(8割以上)に説明することができる。我が国における水道の歴史,役割をほぼ正確(6割以上)に説明することができる。我が国における水道の歴史,役割の基本的な知識が無い。
水道計画および施設を理解し,これらに関する説明と計算をほぼ正確(6割以上)にできる。水道計画および施設を理解し,これらに関する説明と計算を正確(8割以上)にできる。水道計画および施設を理解し,これらに関する説明と計算をほぼ正確(6割以上)にできる。水道計画および施設,これらに関する説明と計算の基本的な知識が無い。
浄水の単位操作を理解し,これに関する説明と計算をほぼ正確(6割以上)にできる。浄水の単位操作を理解し,これに関する説明と計算を正確(8割以上)にできる。浄水の単位操作を理解し,これに関する説明と計算をほぼ正確(6割以上)にできる。浄水の単位操作,これに関する説明と計算の基本的な知識が無い。
廃棄物,汚染物質の拡散方程式を理解し,ほぼ正確(6割以上)な予測評価ができる廃棄物,汚染物質の拡散方程式を理解し,正確(8割以上)な予測評価ができる廃棄物,汚染物質の拡散方程式を理解し,ほぼ正確(6割以上)な予測評価ができる廃棄物,汚染物質の拡散方程式,予測評価の基本的な知識が無い。
大気汚染物質の実状や防止対策を理解し,ほぼ正確(6割以上)に説明することができる。大気汚染物質の実状や防止対策を理解し,正確(8割以上)に説明することができる。大気汚染物質の実状や防止対策を理解し,ほぼ正確(6割以上)に説明することができる。大気汚染物質の実状や防止対策の基本的な知識が無い。
音や振動の基本特性,騒音や振動の防止対策を理解し,ほぼ正確(6割以上)に説明でき,その効果を定量的に6割程度まで解析できる。音や振動の基本特性,騒音や振動の防止対策を理解し,正確(8割以上)に説明でき,その効果を定量的に8割程度まで解析できる。音や振動の基本特性,騒音や振動の防止対策を理解し,ほぼ正確(6割以上)に説明でき,その効果を定量的に6割程度まで解析できる。音や振動の基本特性,騒音や振動の防止対策,その効果の基本的な知識が無い。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
授業は,教科書および配布資料を中心に説明を行い,定期的に演習問題を解くことで理解を深める。環境に関する内容が多岐にわたるので要点を理解し,各自学習ノートを充実させて復習を十分行なうこと。
注意点:
成績評価の方法:
前期:中間試験100点+期末試験100点
後期:中間試験100点+期末試験100点
学年:前・後期試験(全4回)の平均し、得点率(%)で成績評価とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 水道の歴史と概論、水質基準
2週 水道計画
3週 貯水と取水
4週 導水
5週 送水と配水1
6週 配水2
7週 中間試験
8週 給水,浄水の概要
2ndQ
9週 沈殿の理論
10週 沈殿池
11週 凝集
12週 ろ過
13週 消毒
14週 高度処理
15週 期末試験
16週 前期のまとめ
後期
3rdQ
1週 リスクの基本
2週 水環境とリスクマネジメント
3週 処理場の環境対策および環境影響評価(環境アセスメント),ライフサイクルアセスメント(LCA)
4週 環境問題における物質収支とエネルギー収支
5週 汚染物質の移動(移流と拡散方程式)
6週 汚染物質の拡散予測
7週 中間試験
8週 大気汚染の現状と発生源および大気汚染の人体・動植物への影響
4thQ
9週 大気汚染と気象(大気安定度・逆転層)
10週 汚染物質の濃度予測(パスキルの式)と防止対策
11週 音の基本特性Ⅰ(スペクトル解析,反射・屈折)
12週 音の基本特性Ⅱ(音の強さと大きさ,距離減衰)
13週 音の基本特性Ⅲ(透過・回折)
14週 騒音および振動の伝搬予測と防止対策
15週 期末試験
16週 後期のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合9370000100
基礎的能力203000023
専門的能力734000077
分野横断的能力0000000