化学B

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 化学B
科目番号 0037 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:化学基礎,化学(数研出版)/問題集:リードα化学基礎+化学(数研出版)
担当教員 上原 敏之

到達目標

以下の各項目を到達目標とする。
①中和反応の理解
②酸化還元反応の理解
③金属のイオン化傾向と電池の理解
④電気分解の理解
⑤元素分析法の理解
⑥異性体の理解
⑦付加反応の理解
⑧アルコールとエーテルの理解
⑨カルボン酸とエステルの理解
⑩セッケンと合成洗剤の理解
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1中和反応を理解し,それに関する問題をほぼ正確に解くことができる。中和反応を理解し,それに関する問題を6割以上解くことができる。中和反応を理解していない。
評価項目2酸化還元反応を理解し,それに関する問題をほぼ正確に解くことができる。酸化還元反応を理解し,それに関する問題を6割以上解くことができる。酸化還元反応を理解していない。
評価項目3金属のイオン化傾向と電池を理解し,それに関する問題をほぼ正確に解くことができる金属のイオン化傾向と電池を理解し,それに関する問題を6割以上解くことができる。金属のイオン化傾向と電池を理解していない。
評価項目4電気分解を理解し,それに関する問題をほぼ正確に解くことができる。電気分解を理解し,それに関する問題を6割以上解くことができる。電気分解を理解していない。
評価項目5元素分析を理解し,それに関する問題をほぼ正確に解くことができる。元素分析を理解し,それに関する問題を6割以上解くことができる。元素分析を理解していない。
評価項目6異性体を理解し,それに関する問題をほぼ正確に解くことができる。異性体を理解し,それに関する問題を6割以上解くことができる。異性体を理解していない。
評価項目7付加反応を理解し,それに関する問題をほぼ正確に解くことができる。付加反応を理解し,それに関する問題を6割以上解くことができる。付加反応を理解していない。
評価項目8アルコールとエーテルを理解し,それに関する問題をほぼ正確に解くことができる。アルコールとエーテルを理解し,それに関する問題を6割以上解くことができる。アルコールとエーテルを理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
目に見えない原子や分子などの微視的概念を通して正しい物質観を身につける。さらに,実験の過程を観察して科学的な見方を養い,それらの現象の根底に内在する原理や法則を見出す能力を習得すると同時に,危険物や劇物の取り扱いを通して化学物質に対する安全意識を高める。
授業の進め方・方法:
授業は教科書を中心に進め,演習には相当の時間を当てる。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
よく聞いていれば理解できるはずであるので,板書したことだけでなく理解できたこともノートにメモし,授業時間内に理解するよう努めること。
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 酸と塩基 酸と塩基を理解する。
2週 水の電離,水のイオン積,pH 水の電離を理解する。水素イオン濃度やpHの定義を理解する。
3週 演習 酸塩基の水素イオン濃度や水酸化物イオン濃度,pHを計算で求められる。
4週 中和反応 中和反応を理解し,その化学反応式が書ける。さらに,その量的関係を理解し,各種計算ができる。
5週 中和滴定 中和滴定を理解し,未知の濃度が求められる。
6週 塩の水溶液 塩の水溶液の液性を理解する。
7週 酸化と還元,酸化数 酸化や還元,酸化数を理解する。
8週 中間試験
2ndQ
9週 酸化数の変化 酸化数を求め,酸化数の変化を理解する。
10週 酸化剤・還元剤 酸化剤と還元剤を理解する。
11週 金属のイオン化傾向 金属のイオン化傾向を理解する。
12週 ダニエル電池,鉛蓄電池 ダニエル電池と鉛蓄電池の構造を理解する。
13週 水溶液の電気分解 水溶液の電気分解を理解する。
14週 電気分解と電気量 電気分解と電気量の量的関係を理解する。
15週 期末試験
16週 有機化合物の特徴と分類 有機化合物の特徴と分類を理解する。
後期
3rdQ
1週 元素分析 元素分析を理解し,C,H,Oの質量が計算できる。
2週 アルカン,構造異性体 アルカンの構造を理解し,その構造異性体が書ける。
3週 アルケン,付加反応 アルケンの構造を理解し,その付加反応による生成物の構造式が書ける。
4週 アルキン アルキンの構造を理解し,その付加反応や付加重合による生成物の構造式が書ける。
5週 シクロアルカン,シクロアルケン 環式炭化水素の構造を理解する。
6週 演習 演習問題を通して,炭化水素に関する理解を深める。
7週 アルコール アルコールの構造を理解し,その異性体の構造式が書ける。
8週 中間試験
4thQ
9週 エーテル,アルデヒド,ケトン エーテル,アルデヒド,ケトンの構造を理解し,その異性体の構造式が書ける。
10週 カルボン酸 カルボン酸の構造を理解し,その異性体の構造式が書ける。
11週 光学異性体,エステル 光学異性体を理解する。エステルの構造を理解し,その異性体の構造式が書ける。
12週 油脂 油脂の構造を理解し,その構造式が書ける。
13週 セッケン,合成洗剤 石鹸の構造を理解し,その構造式が書ける。
14週 演習 演習問題を通して,アルコールとエーテル,アルデヒドとケトン,エステルとカルボン酸に関する理解を深める。
15週 期末試験
16週 実験(アルコールと関連化合物) アルコールと関連化合物の性質を実験で確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験課題合計
総合評価割合40040440
前期20020220
後期20020220