到達目標
岐阜高専のディプロマポリシー:(D) 以下の6項目を具体的目標とする.
①地盤の生成と調査・試験について理解する
②土の構成と基本的物理量について理解する
③土の物理的性質について理解する
④地盤内の水の流れについて理解する
⑤地盤内の応力について理解する
⑥飽和土の圧縮・圧密特性に関して理解する
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
到達目標① | 地盤の生成と調査・試験について正確に説明できる。 | 地盤の生成と調査・試験について説明できる。 | 地盤の生成と調査・試験について説明できない。 |
到達目標② | 土の基本的物理量に関する計算問題が完全に解ける。 | 土の基本的物理量に関する計算問題が8割以上解ける。 | 土の基本的物理量に関する計算問題が解けない。 |
到達目標③ | 土の物理的性質について正確に説明できる。 | 土の物理的性質についてほぼ正確に説明できる。 | 土の物理的性質について説明できない。 |
到達目標④ | ダルシーの法則に関する物理的意味の説明問題,これを使った様々な浸透解析が8割以上できる。
| ダルシーの法則に関する物理的意味の説明問題,これを使った様々な浸透解析が6割以上できる。
| ダルシーの法則に関する物理的意味の説明問題,これを使った浸透解析ができない。
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到達目標⑤ | 地盤内に発生する応力および有効応力の原理について,正確に説明・誘導・計算ができる。
| 地盤内に発生する応力および有効応力の原理について,ほぼ正確に説明・誘導・計算ができる。
| 地盤内に発生する応力および有効応力の原理について,説明・誘導・計算ができない。
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到達目標⑥ | 飽和土の圧縮特性や圧密現象を正確に説明し,圧密沈下量や圧密沈下時間の計算が8割以上できる
| 飽和土の圧縮特性や圧密現象をほぼ正確に説明し,圧密沈下量や圧密沈下時間の計算が6割以上できる。
| 飽和土の圧縮特性や圧密現象の説明ができず,圧密沈下量や圧密沈下時間の計算ができない。
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学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
人間生活,社会活動を支える社会基盤整備の多くは地盤上(あるいは地盤中)で行われるため,土の物理的性質や力学的性質を学ぶことは,土木技術者としては非常に重要なことである。本授業では,主に土の基本的性質,地盤内の水の流れ(浸透・透水)および地盤の力学的性質(特に圧密・圧縮現象)について学ぶ.
授業の進め方・方法:
授業は,板書を中心に説明を行うので、各自講義ノートを充実させ,例題や演習問題に積極的に取り組むこと
英語導入計画:Technical terms
注意点:
★国家公務員採用一般職試験(大卒程度・土木),技術士一次試験建設部門「土質及び基礎」、応用理学部門「地学」の関連問題および教科書の演習問題と同等レベルの問題を試験等で出題し,総合して6割以上の正解レベルまで達していること。
★授業の内容を確実に身につけるために,予習・復習が必須である
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
第 1回:環境都市工学の中での土質力学の位置づけと土質力学Ⅰの概要,講義計画 |
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2週 |
第 2回:地盤の生成と調査・試験 |
地盤の生成や地質時代,地盤調査について理解する。
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3週 |
第 3回:土の基本的物理量(土の構成,6つの物理量と相互関係) |
土の生成、基本的物理量、構造などについて説明できる。
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4週 |
第 4回: 〃 (単位体積重量) |
土の基本的物理量や土の工学的分類について考察できる。
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5週 |
第 5回:土の物理的性質(粒形,骨格構造,粒径・粒度分布) |
土の粒径・粒度分布を説明できる。
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6週 |
第 6回: 〃 (コンシステンシー,工学的分類) |
土のコンシステンシーを説明できる。
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7週 |
第 7回:土の基本的物理量,物理的性質に関する演習問題 (ALのレベルB) |
土の工学的分類について説明できる。
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8週 |
第 8回:前期中間のまとめ |
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2ndQ |
9週 |
第 9回:地盤内の水の流れ(土中水の分類) |
土中水の分類を説明できる。
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10週 |
第10回: 〃 (ダルシーの法則) |
ダルシーの法則について説明できる。
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11週 |
第11回: 〃 (透水係数と透水試験) |
透水係数と透水試験について理解し、透水量の計算ができる。
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12週 |
第12回: 〃 (井戸,流線網) |
浸透理論を理解している。
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13週 |
第13回: 〃 (浸透水圧とクイックサンド) |
浸透水圧とクイックサンドについて理解している.
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14週 |
第14回:浸透に関する演習問題 (ALのレベルB) |
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15週 |
前期期末試験 |
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16週 |
第15回:前期の総復習 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
第16回:地盤内応力(地盤内応力の定義) |
地盤内応力(自重や上載荷重による応力増加)を理解している。
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2週 |
第17回: 〃 (飽和土の概念,有効応力の原理) |
地盤内応力や有効応力の原理を説明できる。
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3週 |
第18回: 〃 (水平応力:静止土圧) |
水平応力:静止土圧を理解している。
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4週 |
第19回: 〃 (鉛直応力:自重による地盤内応力,上載荷重による地盤内応力増分) |
地盤内応力(自重や上載荷重による応力増加)を理解している。
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5週 |
第20回: 〃 (モールの応力円) |
主応力とモールの応力円を理解している。
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6週 |
第21回:有効応力・地盤内応力に関する演習問題 (ALのレベルB) |
有効応力と間隙水圧の関係を理解している。
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7週 |
第22回:後期中間試験 |
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8週 |
第23回:土の圧密(圧縮と圧密) |
圧密について理解し、標準圧密試験を説明できる。
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4thQ |
9週 |
第24回: 〃 (圧密現象の概念) |
圧密現象の概念を理解している.
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10週 |
第25回: 〃 (圧縮特性) |
圧縮特性を理解している.
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11週 |
第26回: 〃 (圧密理論) |
圧密について理解し、標準圧密試験を説明できる。
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12週 |
第27回: 〃 (圧密試験の概要と試験結果の整理) |
圧密について理解し、標準圧密試験を説明できる。
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13週 |
第28回: 〃 (圧密沈下量・圧密時間の算定) |
圧密沈下量や圧密沈下時間について説明でき、一次元圧密計算ができる。
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14週 |
第29回:圧密に関する演習問題 (ALのレベルB) |
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15週 |
後期期末試験 |
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16週 |
第30回:後期の総復習,土質力学Ⅰの総復習 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。 | 1 | 後3 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 地盤 | 土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。 | 4 | 後1 |
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。 | 4 | 前3 |
ダルシーの法則を説明できる。 | 4 | 前9 |
透水係数と透水試験について、説明できる。 | 4 | 前10 |
透水力による浸透破壊現象を説明できる。 | 4 | 前11 |
地盤内応力を説明できる。 | 4 | 前12,後5 |
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。 | 4 | 後6,後10 |
圧密沈下の計算を説明できる。 | 4 | 後8 |
有効応力の原理を説明できる。 | 4 | 後13 |
地盤調査の分類と内容について、説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 学習状況 | 合計 |
総合評価割合 | 400 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 | 450 |
基礎的能力 | 400 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 400 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 | 50 |