河川水文学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 河川水文学
科目番号 0048 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 河川工学(川合茂他,コロナ社,2002.1)を教科書として用いる。より理解を深めるためには,水文水資源ハンドブック(水文水資源学会,朝倉書店,1997.10)や,水理公式集(土木学会水理委員会,土木学会,1999)の該当する箇所を参照すること。
担当教員 鈴木 正人

到達目標

本授業では,降水→流出→蒸発散→降水,といった地球上の水の循環(水文循環)に関わる現象について学ぶ。特に,水文循環の中でも社会資本整備や防災にかかわりの深い,地表面での水の通り道である「河川」については重点的に学習する。具体的には,以下の項目を目標とする。
① 河川の流域の特性に関する理解
② 水文循環の仕組みの理解
③ 我が国における降水現象の特性の理解
④ 流出現象および基本的な流出解析手法の理解
⑤ 基本的な洪水防御計画手法の理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1河川流域の諸特性関する知識を8割程度以上有する河川流域の諸特性関する知識を6割程度以上有する河川流域の諸特性関する知識が無い
評価項目2水文循環を構成する各現象を正確に(8割以上)説明できる水文循環を構成する各現象をほぼ正確に(6割以上)説明できる水文循環を構成する各現象を説明できない
評価項目3我が国における降水現象の特徴を正確に(8割以上)説明できる我が国における降水現象の特徴をほぼ正確に(6割以上)説明できる我が国における降水現象の特徴を説明できない
評価項目4流出現象を正確(8割以上)に説明できる流出現象をほぼ正確(6割以上)に説明できる流出現象をほぼ説明できない
評価項目5タンクモデル,単位図法,合理式,貯留関数法の各手法についてその原理を正確(8割以上)に説明できるタンクモデル,単位図法,合理式,貯留関数法の各手法についてその原理をほぼ正確(6割以上)に説明できるタンクモデル,単位図法,合理式,貯留関数法の各手法についてその原理を説明できない
評価項目6洪水防御計画手法について正確(8割以上)に説明できる洪水防御計画手法についてほぼ正確(6割以上)に説明できる洪水防御計画手法について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
講義形式で授業を行なう。水文循環は,我々に身近な現象であるので,机上の空論とすることなく,実際の現象をイメージしながら受講することを期待する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 水文学で学ぶ内容の説明
2週 河川流域の定義。流域形状と流出の仕方の関係
3週 河道網則について。河道位数の概念と数え方
4週 流量データのまとめ方。流量時系列について
5週 水文量調査の方法
6週 雨が降る仕組みと主な降雨原因について
7週 わが国における降水現象の概要
8週 中間試験
2ndQ
9週 流出過程のあらましについて
10週 流出解析法の目的と意義
11週 流出解析法その1(単位図法,貯留関数法)と演習
12週 流出解析法その2(タンクモデル,合理式)と演習
13週 洪水防御計画策定手法
14週 洪水対策手法
15週 期末試験の解答解説など
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合200000020220
基礎的能力0000000
専門的能力200000020220
分野横断的能力0000000