エネルギー工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 エネルギー工学
科目番号 0053 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 無(資源エネルギー庁等のホームページ上で公開されている資料を適宜使用する)
担当教員 鈴木 正人,櫻井 友彰

到達目標

世界の人口急増を背景にして、経済成長のためにはエネルギーと資源を大量消費せざるを得ず、他面ではこの大量消費によって地球環境の悪化が引き起こされる現象との複雑な因果関係の連鎖が問題化している。すなわち、「経済成長」と「資源・エネルギーの確保」、「地球環境保全」の3者は相互に制約し合うトリレンマの関係にある。人類の持続可能な未来のためには、この関係の克服が重要な課題となっている。この視点から、本科目では、下記の項目について受講者の認識と理解を深め、各自が技術者・当事者として解決策を見出す事を目標とする。その結果、技術者としての視野と実務能力の向上を果たす。
① エネルギーと環境問題との関係の理解
② 現代のエネルギーの需給状況の理解
③ 未来のエネルギーの需給状況の理解
④ 地球環境問題における国際的取り組みの理解
⑤ 持続可能な発展に向けた取り組みの具体化

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1エネルギー資源(原子力関係は除く)利用における現状と課題について正確に(8割以上)説明できるエネルギー資源(原子力関係は除く)利用における現状と課題についてほぼ正確に(6割以上)説明できるエネルギー資源(原子力関係は除く)利用における現状と課題について説明できない
評価項目2地球環境問題における現状と課題について正確に(8割以上)説明できる地球環境問題における現状と課題についてほぼ正確に(6割以上)説明できる地球環境問題における現状と課題について説明できない
評価項目3地球温暖化問題(パリ協定ほか)における現状と課題について正確に(8割以上)説明できる地球温暖化問題(パリ協定ほか)における現状と課題についてほぼ正確に(6割以上)説明できる地球温暖化問題(パリ協定ほか)における現状と課題について説明できない
評価項目4新エネルギーほか地球温暖化対策(原子力関係は除く)の現状と課題について正確に(8割以上)説明できる新エネルギーほか地球温暖化対策(原子力関係は除く)の現状と課題についてほぼ正確に(6割以上)説明できる新エネルギーほか地球温暖化対策(原子力関係は除く)の現状と課題について説明できない
評価項目5火力・水力・原子力ほか発電のしくみについて正確に(8割以上)説明できる火力・水力・原子力ほか発電のしくみについてほぼ正確に(6割以上)説明できる火力・水力・原子力ほか発電のしくみについて説明できない
評価項目6原子力発電の現状と課題について正確に(8割以上)説明できる原子力発電の現状と課題についてほぼ正確に(6割以上)説明できる原子力発電の現状と課題について説明できない
評価項目7原子力ほか発電設備の安全に関し、その現状と課題について正確に(8割以上)説明できる原子力ほか発電設備の安全に関し、その現状と課題についてほぼ正確に(6割以上)説明できる原子力ほか発電設備の安全に関し、その現状と課題について説明できない
評価項目8現在のエネルギー問題、地球環境問題に関する自分の意見と技術者としての今後の貢献を的確に述べることができる現在のエネルギー問題、地球環境問題に関する自分の意見と技術者としての今後の貢献を述べることができる現在のエネルギー問題、地球環境問題に関する自分の意見と技術者としての今後の貢献を述べられない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
受講者は予習と復習を怠らず、新聞等から社会動向の掌握に努め関連する情報収集をおこなう。それを補う形により質疑方式で授業を進める。授業は、教科書に沿っておこない、要点を板書するので、受講者各自が補筆して、学習ノートを充実させ、知識や思考の整理を果たす。本科目で扱う内容は、普遍的な解が無いので、受講者独自で解を模索し、その程度を成果として問う。また、現場見学を予定している。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 エネルギーと人類(トリレンマ:経済発展、エネルギー、地球環境)
2週 エネルギー消費量(全世界のエネルギー消費の変化)
3週 未来のエネルギー事情(化石エネルギー資源の枯渇と長期的なエネルギー需給の変化)
4週 発電の仕組みおよび現状と諸課題
(水力発電,火力発電)
5週 原子力発電の仕組みおよび現状と諸課題
6週 原子力発電に対する現状と諸課題 (放射線,原子燃料サイクルなど)
7週 原子力発電所および周辺施設の見学 その1
8週 原子力発電所および周辺施設の見学 その2
4thQ
9週 原子力発電所および周辺施設の見学 その3
10週 原子力発電所および周辺施設の見学 その4
11週 再生可能エネルギーの現状と課題その1(小水力発電,太陽光発電)
12週 再生可能エネルギーの現状と課題その2(風力発電,バイオマス発電)
13週 再生可能エネルギーの現状と課題その3(固定買取制度,再生可能エネルギー全般の課題など)
14週 エネルギーに関連する現在の課題についての発表と討議(その1)
15週 エネルギーに関連する現在の課題についての発表と討議(その2)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合100000020120
基礎的能力0000000
専門的能力100000020120
分野横断的能力0000000