都市工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 都市工学
科目番号 0061 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:入門都市計画(谷口守著,森北出版,2014) 参考書:特に指定しない
担当教員 川端 光昭

到達目標

本授業は,前半では主に都市計画の思想,土地利用計画を,後半では,土木計画の基礎として交通計画,事業評価などを取り扱う.具体的な目標は以下のとおりである.
①都市計画の歴史および思想の理解
②都市計画の仕組みの理解
③土地利用計画の理解
④交通計画手法の理解
⑤事業評価の手法の理解
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1都市計画とまちづくりの変遷まで踏み込んで答えることができる都市計画とまちづくりに関する基本的事項に答えることができる都市計画とまちづくりに関する基本的事項を答えることができない
評価項目2世界的に有名な近世都市計画の事例の特徴まで説明できる世界的に有名な近世都市計画の事例の基本的事項をほぼ正確に答えることができる世界的に有名な近世都市計画の事例を答えることができない
評価項目3都市計画法の改正の経緯について説明できる都市計画法に関する重要な用語をほぼ正確に答えることができる都市計画法に関する重要な用語を答えることができない
評価項目4容積率・建ぺい率と用途地域との関係について答えることができる容積率・建ぺい率に関する問題をほぼ正確に解くことができる容積率・建ぺい率に関する問題を解くことができない
評価項目5交通計画手法の理論を理解し、適用方法について説明できる交通計画手法の基本を理解し、基本的な用語に答えることができる交通計画手法の基本的な用語に答えることができない
評価項目6道路事業で用いる3便益を算定でき評価結果の意味を理解できている道路事業で用いる3便益に関する問題をほぼ正確に解くことができる道路事業で用いる3便益に関する問題を解くことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業は,前半では主に都市計画の思想,土地利用計画を,後半では,土木計画の基礎として交通計画,事業評価などを取り扱う.具体的な目標は以下のとおりである.
授業の進め方・方法:
授業は教科書,教科書および教員作成資料を組み合わせて進める.また,授業で紹介した各種手法について,その意味を理解するだけでなく,実例を教科書・インターネット等で知り理解を深めてほしい.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
受講上の注意:授業の内容を確実に身につけるために,予習・復習が必須である.
成績評価方法:中間試験100点+期末試験100点+学習状況(小テスト,課題提出等)40点とし,総得点率(%)で成績評価を行う.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 都市と都市計画①(変革期の都市と都市計画) 変革期の都市と都市計画について理解している.
2週 都市と都市計画②(都市の定義,立地,分類,都市計画とまちづくり)
(ALのレベルC)
都市の定義,立地,分類,都市計画とまちづくりについて理解している.
3週 都市計画の歴史と都市計画の思想
(ALのレベルC)
都市計画の歴史・思想を理解している.
4週 近代都市計画の理念と実際①(都市計画の目的と都市計画区域)
(ALのレベルC)
都市計画の目的と都市計画区域について理解している.
5週 近代都市計画の理念と実際②(都市計画における調査と都市計画区域)
(ALのレベルC)
都市計画で実施する調査について理解している.
6週 土地利用計画とマスタープラン
(ALのレベルC)
土地利用計画とマスタープランについて理解している.
7週 持続可能な都市開発(緑化,環境,景観,防災) 緑化・環境・景観・防災の視点を踏まえたまちづくりを理解している.
8週 中間試験 1~7週の内容を理解している.
2ndQ
9週 まちづくりのための交通計画手法(交通現象)
(ALのレベルC)
交通現象の基礎メカニズムを理解している.
10週 まちづくりのための交通計画手法(交通現況調査,交通需要予測)
(ALのレベルC)
交通計画手法の基礎を理解している.
11週 事業評価①(事業の効果と評価の目的)
(ALのレベルC)
公共プロジェクトの事業効果と事業評価の目的について理解している.
12週 事業評価②(事業評価の考え方と方法)
(ALのレベルC)
公共プロジェクトの事業評価の考え方と評価方法を理解している.
13週 事業評価③(利用者便益の計測手法)
(ALのレベルC)
利用者便益計測手法について理解している.
14週 事業評価④(道路事業における便益の考え方と方法)
(ALのレベルC)
道路事業の便益の考え方と便益計算方法について理解している.
15週 期末試験 8週~14週の授業内容について理解している.
16週 安全・安心な都市の形成 安全・安心な都市形成のあり方のついて,授業内容を包括して説明できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。4
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。4
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。4
土地利用計画と交通計画について、説明できる。4
総合計画とマスタープランについて、説明できる。4
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。4
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。4
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。4
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。4
風景、景観と景観要素について、説明できる。4
都市の防災構造化を説明できる。4
土地区画整理事業を説明できる。4
市街地開発・再開発事業を説明できる。4
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。4
性能指標に関する道路構造令の概要を説明できる。4
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。4
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。4

評価割合

中間試験期末試験課題・レポート合計
総合評価割合10010040000240
得点10010040000240