土質力学Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 土質力学Ⅱ
科目番号 0066 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:土質工学(赤木知之・吉村優治・上俊二・小堀慈久・伊東孝,コロナ社,2006.9/20 初版第5刷)参考書:実験部分の詳細は「土質試験(基本と手引き 第三回改訂版)」を参考にすると良い。その他,適宜プリントを配布する
担当教員 水野 和憲

到達目標

1.土のせん断特性を説明できる(評価項目は以下,①~③)
2.土の締固め特性を説明できる(評価項目は以下,④)
3.地盤の安定解析ができる(評価項目は以下,⑤~⑧)
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①強度定数を求めることができる強度定数を求める問題を8割以上解くことができる強度定数を求める問題を6割以上解くことができる強度定数を求めることができない
②せん断特性を説明できるせん断特性に関する問題を8割以上解くことができるせん断特性に関する問題を6割以上解くことができるせん断特性について説明できない
③破壊規準を説明できる破壊規準に関する問題を8割以上解くことができる破壊規準に関する問題を6割以上解くことができる破壊規準について説明できない
④突固めによる土の締固め試験について説明できる締固めに関する問題を8割以上解くことができる締固めに関する問題を6割以上解くことができる締固めについて説明できない
⑤ランキン土圧が算定できるランキン土圧に関する問題を8割以上解くことができるランキン土圧に関する問題を6割以上解くことができるランキン土圧を求めることができない
⑥クーロン土圧が算定できるクーロン土圧に関する問題を8割以上解くことができるクーロン土圧に関する問題を6割以上解くことができるクーロン土圧を求めることができない
⑦各種,基礎構造物の極限支持力を算定できる極限支持力を求める問題を8割以上解くことができる極限支持力を求める問題を6割以上解くことができる極限支持力を求めることができない
⑧斜面の安全率が算定できる安全率を求める問題を8割以上解くことができる安全率を求める問題を6割以上解くことができる安全率を求めることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では,これまで土質力学Ⅰの知識に基づき,さらに応用的な土質力学の基礎について習得する。
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)
授業の進め方・方法:
授業は前・後期とも90分×1回/週とする。
授業は,板書やPowerPointを中心に説明を行うので,各自講義ノートを充実させること。同時に,適宜行う演習問題に積極的に取り組み,理解を深めること。
(事前準備の学習)土質力学Ⅰの復習をしておくこと。
英語導入計画:Technical Terms
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土質力学Ⅱの概要,講義計画
(ALのレベルC)
土質力学Ⅱの概要について理解する
2週 土質力学Ⅰの復習
(ALのレベルC)
土質力学Ⅰの概要について理解する
3週 モールの応力円
(ALのレベルC)
モールの応力円について理解する
4週 土の破壊と強さ
(ALのレベルC)
土の破壊と強さについて理解する
5週 土のせん断試験
(ALのレベルC)
土の(各種)せん断試験について理解する
6週 粘性土のせん断特性
(ALのレベルC)
粘性土のせん断特性について理解する
7週 砂質土のせん断特性
(ALのレベルC)
砂質土のせん断特性について理解する
8週 中間試験
2ndQ
9週 せん断の演習問題
(ALのレベルC)
せん断の演習問題が解ける
10週 地盤の安定問題
(ALのレベルC)
地盤の安定問題について理解する
11週 構造物に作用する土圧
(ALのレベルC)
構造物に作用する土圧について理解する
12週 ランキン土圧
(ALのレベルC)
ランキン土圧について理解する
13週 クーロン土圧
(ALのレベルC)
クーロン土圧について理解する
14週 地震時の土圧
(ALのレベルC)
地震時の土圧について理解する
15週 期末試験
16週 土圧の演習問題
(ALのレベルC)
土圧の演習問題が解ける
後期
3rdQ
1週 地盤の支持力
(ALのレベルC)
地盤の支持力について理解する
2週 基礎の形式
(ALのレベルC)
基礎の形式について理解する
3週 浅い基礎の支持力
(ALのレベルC)
浅い基礎の支持力について算定できる
4週 深い基礎の支持力
(ALのレベルC)
深い基礎の支持力について理解し、計算できる
5週 支持力の演習問題
(ALのレベルC)
支持力の演習問題を解ける
6週 締固め試験と締固め特性
(ALのレベルC)
締固め試験と締固め特性を理解する
7週 中間試験
8週 土の締固めの演習問題
(ALのレベルC)
土の締固めの演習問題が解ける
4thQ
9週 斜面の破壊形態と安定性の評価方法
(ALのレベルC)
斜面の破壊形態と安定性の評価方法について理解する
10週 半無限斜面の安定解析
(ALのレベルC)
半無限斜面の安定解析ができる
11週 円弧すべり面による安定解析(分割法の概略)
(ALのレベルC)
円弧すべり面(フェレニウス法)による安定解析ができる
12週 円弧すべり面による安定解析(フェレニウス法)
(ALのレベルC)
円弧すべり面(フェレニウス法)による安定解析ができる
13週 円弧すべり面による安定解析(ビショップ法)
(ALのレベルC)
円弧すべり面(ビショップ法)による安定解析ができる
14週 斜面安定の演習問題
(ALのレベルC)
斜面安定の演習問題が解ける
15週 期末試験
16週 土質力学2のまとめ 土質力学2で学んだ学修内容を整理する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の締固め特性を説明できる。4後6,後8
土のせん断試験を説明できる。4前5
土のせん断特性を説明できる。4前6,前7
土の破壊規準を説明できる。4前4
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。4前11,前12,前13,前14,前16
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。4後1,後2,後3,後4,後5
斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。4後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

達成度評価試験平常試験課題(レポート)合計
総合評価割合4305020500
到達目標1.15000150
到達目標2.500050
到達目標3.180020200
土質力学Ⅰの復習500050
専門用語の英訳050050