本授業では以下の5項目を具体的な学習・教育目標とし,材料学・構造力学・水理学・土質力学の実験を通じて現象を理解し,講義において修得した内容の理解を深める.なお,必要に応じて情報機器を使用したプレゼンテーションも行う.
①構造材料としてのコンクリートの試験方法と性質について理解する.(前期)
②構造実験の試験方法を理解するとともに,実験の計測結果と弾性理論による解析解の比較検証ができる.(前期)
③地盤材料としての土の力学的試験方法と性質を理解する.(後期)
④水の物性や乱れ特性を理解するとともに,ベルヌーイの定理,流量の測定原理を理解する.(後期)
⑤実験機器の測定原理や測定データの処理,レポートの作成を通じて,文章表現力,洞察力など工学的素養を身につける.
⑥企業研究と自己分析を通じて,自身のキャリアパスを示すことができる.
岐阜高専ディプロマポリシー:(A),(B)
概要:
本授業では以下の5項目を具体的な学習・教育目標とし,材料学・構造力学・土質力学・水理学の実験を通じて現象を理解し,講義において修得した内容の理解を深める.なお,必要に応じて情報機器を使用したプレゼンテーションも行う.
授業の進め方・方法:
各種実験実習では,講義において修得した基本的な知識の理解が必要となるので,必ず予習して事前にレポートを提出すること.また,実験中はチームワークを発揮し要領よく安全に進めるとともに現象の理解に努める.各自実験ノートを充実させて最終レポートの作成に役立てること.
すべての実験を実施すること.またレポートが1件でも未提出の場合には,原則として評価を5以下とする.
事前準備の学習:コンクリート工学,構造力学,土質力学,水理学
英語導入計画:なし
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必要である。なお、成績評価には授業外学習の内容は含まれる。
円滑に実験を行うために実験準備,予習が必要である。また,内容を確実に身につけるため,よく理解してレポートを作成する。
成績評価,進級及び卒業に関する内規 第19 条4 項(別表1)に該当する科⽬
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
キャリア教育1:校外実習の目的と実施要領の説明もしくは企業研究の説明 |
校外実習の重要さを認識し,自身のキャリア構成に役立てる (教室外学修)実習先候補として複数の企業について調査し,まとめる
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2週 |
安全教育(実験実習における使用機器・薬品などの安全教育,実験の心得) 実験実習ガイダンス-材料実験-および配合設計 |
実験実習における使用機器・薬品などの安全に扱う方法を理解する (教室外学修)実験方法について理解し、考察し、事前準備をする
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3週 |
材料実験テーマ1:コンクリートのスランプ試験,材料分離の観察 |
コンクリートのスランプ試験を正確に行うとともに材料分離を観察する (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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4週 |
材料実験テーマ2:コンクリートの空気量試験 |
コンクリートの空気量試験を正確に行う (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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5週 |
材料実験テーマ3:コンクリートの供試体作成と塩化物量試験 |
コンクリートの供試体作成と塩化物量試験を正確に行う (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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6週 |
材料実験テーマ4:コンクリートの強度試験1(圧縮,割裂試験) |
コンクリートの強度試験(圧縮,割裂試験)について理解する (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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7週 |
材料実験テーマ5:コンクリートの強度試験2(はりの曲げ試験) |
コンクリートの強度試験(はりの曲げ試験)を正確に行う (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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8週 |
材料実験のまとめ |
各測定値とコンクリート施工との関係を理解する
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2ndQ |
9週 |
構造実験テーマ1:はりのたわみ計測 |
はりのたわみを求め,弾性理論による解と比較し考察する (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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10週 |
構造実験テーマ2:トラスの軸力計測 |
トラスの軸力を求め,弾性理論による解と比較し考察する (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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11週 |
構造実験テーマ3:ブリッジコンテスト(構造検討,設計) |
ブリッジの構造形式を理解するとともに,断面力・たわみなどを計算するなどして構造を決定する (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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12週 |
構造実験テーマ4:ブリッジコンテスト(製作) |
耐荷特性を意識しながらブリッジを製作する (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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13週 |
構造実験テーマ5:ブリッジコンテスト(計測) |
ブリッジの設計根拠をプレゼンし,耐荷性能を載荷試験により評価する (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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14週 |
構造実験のまとめ |
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15週 |
キャリア教育2:校外実習報告会もしくは企業研究成果報告会 |
校外実習もしくは企業研究の成果を発表し,共有する (教室外学修)他者の発表も参考に報告をまとめる
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
実験実習ガイダンス(土質実験)+供試体作製 |
土の力学試験について理解する (教室外学修)実験方法について理解し、考察し、事前準備をする
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2週 |
土質実験テーマ1:透水試験 |
透水係数を求めることができる (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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3週 |
土質実験テーマ2:突固めによる土の締固め試験 |
最大乾燥密度や最適含水比を求めることができる (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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4週 |
土質実験テーマ3:一軸圧縮試験 |
一軸圧縮強度および強度定数を求めることができる (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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5週 |
土質実験テーマ4:三軸圧縮試験(UU試験) |
強度定数を求めることができる (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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6週 |
実験実習ガイダンス(水理実験) |
水理実験について理解する (教室外学修)実験方法について理解し、考察し、事前準備をする
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7週 |
水理実験テーマ1:水の粘性係数の測定(定水位・変水位) |
水の粘性係数の計測ができる. (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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8週 |
水理実験テーマ2:管路における層流・乱流とレイノルズ数 |
層流・乱流を観測してレイノルズ数を算出できる. (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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4thQ |
9週 |
水理実験テーマ3:直角三角せきによる流量の測定(越流水深と流量) |
直角三角せきによる流量の測定(越流水深と流量) について理解し,器具を使って実験できる. (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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10週 |
水理実験テーマ4:開水路の流れ |
開水路流れについて理解し,流れの分類や比エネルギーに着目した考察が行える. (教室外学修)測定結果をまとめ、考察し、レポートにまとめる
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11週 |
キャリア教育3:卒業研究内容紹介その1 |
環境都市工学科の教員が行っている研究テーマについて理解する. (教室外学修)研究テーマに関する資料等を熟読する
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12週 |
キャリア教育4:卒業研究内容紹介その2 |
環境都市工学科の教員が行っている研究テーマについて理解する. (教室外学修)研究テーマに関する資料等を熟読する
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13週 |
キャリア教育5:5年生卒業研究の聴講 |
専門分野の研究課題とそのアプローチの方法を認識できる. (教室外学修)概要を読み、質問事項、感想をまとめる
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14週 |
キャリア教育6:現場見学あるいは特別講演(ダムの実管理・現場見学:徳山ダム) |
ダムの実管理における様々な技術について理解する。 (教室外学修)社会や現場の現況を知り,専門分野で学んでいる内容との関わりを認識しまとめる.
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15週 |
フォローアップ |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後8 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後8 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後8 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後8 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後8 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後8 |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後8 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後8 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後8 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後8 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | 後4,後5,後6,後7,後8 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 施工・法規 | コンクリート工の目的と施工法について、説明できる。 | 4 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野【実験・実習能力】 | 建設系【実験実習】 | コンクリートの空気量試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
透水試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
突固めによる土の締固め試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
層流・乱流を観測してレイノルズ数を算出できる。 | 4 | 後5 |
各種の流量測定の方法を理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 後6,後7 |
常流・射流・跳水に関する実験について理解し、実験ができる。 | 4 | 後8 |