概要:
これまで学んできた材料・鉄筋コンクリートの知識・技術をもとに、
① プレストレストコンクリート構造物の設計に必要な基礎知識を習得する。
② コンクリートの施工についての知識を習得する。
③ コンクリートの耐久性向上に関する基礎知識を習得する。
授業の進め方・方法:
教科書・配付資料を中心に説明をおこなうので、講義ノートを充実させること。
(事前準備の学習) 材料や構造力学などの幅広い知識が必要なため、これまで学習した材料学や鉄筋コンクリート工学について復習しておくこと。
授業は講義の後に、理解を深めるための演習・課題を課す。関連知識もあわせて学習することが必要である。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。
国家公務員採用一般職試験(大卒程度・土木)、技術士一次試験建設部門「コンクリート」、コンクリート技士、コンクリート主任技士、コンクリート診断士の関連問題および教科書の演習問題と同等レベルの問題を試験等で出題し、総合して6割以上の正解レベルまで達していること。
なお、成績評価には授業外学習の内容が含まれる。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
コンクリート構造物の施工法(1) 概説 |
コンクリート構造物(特にプレストレスコンクリート)の施工法について理解する。(教室外学習・事後)材料学、コンクリート工学の復習(約4時間)
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2週 |
コンクリート構造物の施工法(2) 演習 |
コンクリート構造物(特にプレストレスコンクリート)の施工法の基礎が説明できる。(教室外学習・事後)コンクリート構物の施工法についてインターネット等により調査し、発表資料にまとめる(約4時間)
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3週 |
コンクリート構造物の施工法(3) 演習 |
コンクリート構造物(特にプレストレスコンクリート)の施工法について最近の技術を理解する。(教室外学習・事後)コンクリート構物の施工法についてインターネット等により調査し、発表資料にまとめる(約4時間)
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4週 |
コンクリート構造物の施工法(4) 演習 |
コンクリート構造物(特にプレストレスコンクリート)の施工法について最近の技術が説明できる。(教室外学習・事後)コンクリート構物の施工法についてインターネット等により調査し、発表資料にまとめる(約4時間)
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5週 |
コンクリートの耐久性:概説 |
コンクリートの耐久性の基礎を理解する。(教室外学習・事後)コンクリートの耐久性について、コンクリート工学の復習(約4時間)
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6週 |
コンクリートの耐久性:熱伝導・水和熱・温度ひび割れ(1) 概説 |
コンクリートの耐久性について、温度ひび割れによる初期欠陥を理解する。(教室外学習・事後)コンクリートの耐久性についての演習(約4時間)
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7週 |
コンクリートの耐久性:熱伝導・水和熱・温度ひび割れ(2) 演習 |
コンクリートの耐久性について、温度ひび割れによる初期欠陥を説明できる。(教室外学習・事後)コンクリートの耐久性についての演習(約4時間)
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8週 |
コンクリートの耐久性:物質拡散(1) 概説 |
コンクリートの耐久性について、コンクリート中への物質拡散現象を理解する。(教室外学習・事後)コンクリートの耐久性についての演習(約4時間)
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4thQ |
9週 |
コンクリートの耐久性:物質拡散(2) 演習 |
コンクリートの耐久性について、コンクリート中への物質拡散現象を説明できる。(教室外学習・事後)コンクリートの耐久性についての演習(約4時間)
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10週 |
曲げを受けるRCの変形に関する数値解析(1) 概説 |
曲げを受ける鉄筋コンクリート部材の変形について、数値解析の基礎を理解する。(教室外学習・事後)鉄筋コンクリート部材の数値解析についての演習(約4時間)
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11週 |
曲げを受けるRCの変形に関する数値解析(2) 演習 |
曲げを受ける鉄筋コンクリート部材の変形について、数値解析の基礎が説明できる。(教室外学習・事後)鉄筋コンクリート部材の数値解析についての演習(約4時間)
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12週 |
曲げを受けるRCの変形に関する数値解析(3) 演習 |
曲げを受ける鉄筋コンクリート部材の変形について、簡単な数値解析ができる。(教室外学習・事後)鉄筋コンクリート部材の数値解析についての演習(約4時間)
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13週 |
曲げを受けるRCの変形に関する数値解析(4) 演習 |
曲げを受ける鉄筋コンクリート部材の変形について、簡単な数値解析ができる。(教室外学習・事後)鉄筋コンクリート部材の数値解析についての演習(約4時間)
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14週 |
各演習とコンクリート構造物の設計との関連 |
コンクリート構造物の設計手順について説明できる。(教室外学習・事後)コンクリート構造物の設計についての演習(約4時間)
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
まとめ |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | 鋼材の種類、形状を説明できる。 | 4 | |
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。 | 4 | |
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。 | 4 | |
各種セメントの特徴、用途を説明できる。 | 4 | |
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。 | 4 | |
骨材の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | |
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | |
コンクリートの長所、短所について、説明できる。 | 4 | |
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。 | 4 | |
配合設計の手順を理解し、計算できる。 | 4 | |
非破壊試験の基礎を説明できる。 | 2 | |
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。 | 4 | |
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。 | 4 | |
耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。 | 4 | |
プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。 | 4 | |
プレストレス力の算定及び断面内の応力度の計算ができ、使用性を検討できる。 | 4 | |
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。 | 3 | |
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。 | 2 | |
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | |
コンクリート構造の代表的な設計法である限界状態設計法、許容応力度設計法について、説明できる。 | 4 | |
曲げモーメントを受ける部材の破壊形式を説明でき、断面破壊に対する安全性を検討できる。 | 4 | |
曲げモーメントを受ける部材の断面応力度の算定、使用性(ひび割れ幅)を検討できる。 | 4 | |
せん断力を受ける部材の破壊形式を説明でき、せん断力に対する安全性を検討できる。 | 4 | |