地盤工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 地盤工学
科目番号 0100 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 土の力学(杉本光隆・河邑眞・佐藤勝久・土居正信・豊田浩史・吉村優治著,朝倉書店,2000.5/25初版第1刷),適宜プリントを配布する。
担当教員 水野 和憲

到達目標

以下の4項目を具体的な学習・教育目標とする。
①地盤調査・室内土質試験の流れと概略について説明できる
②地盤改良技術について説明できる
③地盤工学の総合的な知識と工学的問題に対する解決能力を身につける
④輪講によるプレゼンテーションスキルを身につける
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標①地盤調査・室内土質試験の流れと概略を8割以上説明できる。地盤調査・室内土質試験の流れと概略を6割程度説明できる。地盤調査・室内土質試験の流れと概略を説明できない。
到達目標②地盤改良技術を8割以上説明できる。地盤改良技術を6割程度説明できる。地盤改良技術を説明できない。
到達目標③地盤工学の総合的な知識と工学的問題に対する解決能力を8割以上身につけている。地盤工学の総合的な知識と工学的問題に対する解決能力を6割程度身につけている。地盤工学の総合的な知識と工学的問題に対する解決能力が身についていない。
到達目標④プレゼンテーションスキルが8割以上身についている。 プレゼンテーションスキルが6割程度身についている。 プレゼンテーションスキルが身についていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では下記の6項目を目標にし,これまでの土質力学関連科目の知識を基にして,地盤の総合的な工学的な問題についての解決能力を習得する。
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)
授業の進め方・方法:
授業は,教科書と板書,あるいはスライドを用いて行うので,各自自習ノートを充実させること。また,必要に応じてプリントを配布する。適宜,輪講を実施するので十分な予習が必要である。
(事前準備の学習)土質力学Ⅰ,Ⅱの知識が必要なので,十分復習しておくこと。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために,予習・復習が必須である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 第 1回:地盤工学の概要,講義計画 (授業外学習・事前)土質力学Ⅰ,Ⅱの復習(約1時間)
(授業外学習・事後)土質力学Ⅰ,Ⅱの復習(約3時間)
2週 第 2回:地盤調査,土質試験
(ALのレベルA)
(授業外学習・事前)地盤調査方法等に関する輪講のための準備(約4時間)
3週 第 3回:地盤内の水とその流れ1
(ALのレベルA)
(授業外学習・事前)地盤内の水とその流れに関する輪講のための準備(約4時間)
4週 第 4回:地盤内の水とその流れ2
(ALのレベルC)
(授業外学習・事後)地盤内の水とその流れに関する輪講のための準備(約4時間)
5週 第 5回:地盤内応力と力学問題
(ALのレベルA)
(授業外学習・事後)地盤内応力と力学問題に関する輪講のための準備(約4時間)
6週 第 6回:地盤の変形(圧密)1
(ALのレベルA)
(授業外学習・事前)地盤の変形(圧密)に関する輪講のための準備(約4時間)
7週 第 7回:地盤の変形(圧密)2
(ALのレベルC)
(授業外学習・事後)地盤の変形(圧密)に関する輪講のための準備(約4時間)
8週 第 8回:地盤の破壊(せん断)1
(ALのレベルA)
(授業外学習・事前)地盤のせん断特性に関する輪講のための準備(約4時間)
4thQ
9週 第 9回:地盤の破壊(せん断)2
(ALのレベルC)
(授業外学習・事後)地盤のせん断特性に関する輪講のための準備(約4時間)
10週 第10回:地盤の安定解析(概論)
(ALのレベルC)
(授業外学習・事前)土圧,支持力に関する輪講のための準備(約2時間)
(授業外学習・事後)土圧,支持力に関する輪講のための準備(約2時間)
11週 第11回:地盤の安定解析(演習)
(ALのレベルC)
(授業外学習・事前)斜面安定に関する輪講のための準備(約2時間)
(授業外学習・事後)斜面安定に関する輪講のための準備(約2時間)
12週 第12回:砂の液状化
(ALのレベルC)
(授業外学習・事前)液状化被害の特徴などについてのまとめ(約4時間)
13週 第13回:地盤改良
(ALのレベルC)
(授業外学習・事後)地盤改良技術に関する輪講のための準備(約4時間)
14週 第14回:交通地盤工学(舗装の設計)
(ALのレベルA)
(授業外学習・事前)舗装に関する資料の予習(約1時間)
(授業外学習・事後)舗装の設計計算(約3時間)
15週 期末試験
16週 地盤工学全般のまとめ (授業外学習・事後)総復習(期末試験の解答の解説など)(約4時間)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。4
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。4
ダルシーの法則を説明できる。4
透水係数と透水試験について、説明できる。4
透水力による浸透破壊現象を説明できる。4
土のせん断試験を説明できる。4
土のせん断特性を説明できる。4
土の破壊規準を説明できる。4
地盤内応力を説明できる。4
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。4
圧密沈下の計算を説明できる。4
有効応力の原理を説明できる。4
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。4
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。4
斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。4
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。4
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。4

評価割合

試験学習状況(発表・質疑)課題(レポート)合計
総合評価割合1006040200
到達目標➀001010
到達目標②002020
到達目標③100010110
到達目標④060060