総合実験

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 総合実験
科目番号 0103 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 1.5
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:0
教科書/教材
担当教員 菊 雅美,川端 光昭,廣瀬 康之,水野 和憲

到達目標

以下の項目を到達目標とする.
1.課題を探求・発見し,解決方法を提案する能力を身につける
2.討議・合意形成する能力を身につける
3.計画を立て,グループとして活動する能力を身につける
4.調査・計測・実験を実践し,課題解決のための装置や仕組みを創造する能力を身につける
5.情報処理機器を活用したプレゼンテーション能力を身につける
6.結果を考察し,改善を提案する能力を身につける
岐阜高専ディプロマポリシー:(A)および(B)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1能動的に課題の探求・発見と,解決方法の提案に向けた作業を実践できる.受動的に課題の探求・発見と,解決方法の提案に向けた作業を実践する.課題の探求・発見と,解決方法の提案に向けた作業を実践できない.
評価項目2能動的に討議に参加し,合意形成を図るための行動を実践できる.受動的に討議に参加し,合意形成を図るための行動を実践する.討議に参加せず,合意形成を図るための行動を実践できない.
評価項目3能動的に具体的な計画を立て,グループ活動を実践できる.受動的に具体的な計画を立て,グループ活動を実践する.具体的な計画を立てられず,グループ活動を実践できない.
評価項目4 能動的に調査・計測・実験を実践し,課題解決のための装置や仕組みを創造できる.受動的に調査・計測・実験を実践し,課題解決のための装置や仕組みを創造する.調査・計測・実験を実践せず,課題解決のための装置や仕組みを創造できない.
評価項目5 能動的に情報処理機器を活用したプレゼンテーションができる.受動的に情報処理機器を活用したプレゼンテーションをする.情報処理機器を活用したプレゼンテーションができない.
評価項目6 能動的に結果を考察し,具体的な改善点を提案できる.受動的に結果を考察し,具体的な改善点を提案する.結果を考察できず,具体的な改善点も提案できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本実験では,環境都市工学科での既習事項を基として,複数の学生が協力し,See(現状を見る)・Think(分析する)・Plan(計画する)・Do(実行する)サイクルにより課題解決に取り組む.
現状把握,討議,合意形成,方法・手順の検討,装置・器具の準備,装置・仕組みなどの創造,結果の整理,考察,発表,改善の提案というPBL(Problem Based Learning)により,課題解決型エンジニアの基礎となる資質をより深く学ぶ.
授業の進め方・方法:
以下の2つのテーマに取り組む.検討や提案に留まらず,ものづくりや外部発表などの行動に至るので,積極的に参加する.課題遂行にあたっては,討議,思索,試行を積み上げることが重要である.また,グループ毎に取り組むため,個々の協調性,合意形成,チームワークも必要である.
成果だけでなく,それに至る過程が重要であるため,グループでの活動状況を報告書に記録する.各グループの活動成果を発表し,全員で共有・把握するとともに,指摘事項に対する改善を図る.
テーマ1:オープンキャンパスを通じて中学生に岐阜高専環境都市工学科の魅力を伝える
テーマ2:課題を発見して問題の解決方法を提案する
(事前準備の学習)時事問題に興味・関心を持ち,自身・周囲・地域で抱える問題について探求しておく.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために,予習・復習が必須である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス:本実験の目的と取り組むテーマについて
テーマ1:オープンキャンパスの実態把握・課題抽出・企画検討
(ALのレベルA)
各種コンテストについて知り,募集要項を理解する.
過去のオープンキャンパスの実施内容を把握し,課題を抽出する.
今年度の実施企画を検討する.
2週 テーマ2:知的財産権・特許法および知財の検索方法,課題の抽出と班分け
(ALのレベルB)
講義を通じて知財と知財の検索方法について理解する.
自身・周囲・地域が抱える課題を抽出し,整理する.課題解決に向けてグループを構成する.
3週 テーマ1:オープンキャンパス企画の班分けおよび企画内容の方針決定
(ALのレベルA)
オープンキャンパス企画のアイデアを提案し,整理する.
クラス内で合意形成を図り,企画内容の方針を決定する.
次回までに各班で取り組むべき内容を明確にする.
4週 調査・計測・実験の実施
(ALのレベルA)
課題解決策を提案するために,調査・計測・実験を実施し,結果を考察する.
5週 テーマ2:コンテスト応募班発表会
(ALのレベルB)
発表内容に対する他者からの質問を理解して応答する.
指摘事項に対する改善を図るための計画を立てる.
他者の発表内容を理解し,改善点を抽出して指摘する.
6週 テーマ1:オープンキャンパス準備進捗状況報告会
(ALのレベルB)
企画内容に対する他者からの質問を理解して応答し,指摘事項に対する改善を図る.
他者の企画内容を理解し,改善点を抽出して指摘する.
次回までに各班で取り組むべき内容を明確にする.
7週 テーマ2:コンテスト応募班発表会
(ALのレベルB)
発表内容に対する他者からの質問を理解して応答する.
指摘事項に対する改善を図るための計画を立てる.
他者の発表内容を理解し,改善点を抽出して指摘する.
8週 テーマ1:オープンキャンパス準備進捗状況報告会
(ALのレベルB)
企画内容に対する他者からの質問を理解して応答し,指摘事項に対する改善を図る.
他者の企画内容を理解し,改善点を抽出して指摘する.
次回までに各班で取り組むべき内容を明確にする.
2ndQ
9週 テーマ2:コンテスト応募班発表会
(ALのレベルB)
発表内容に対する他者からの質問を理解して応答する.
指摘事項に対する改善を図るための計画を立てる.
他者の発表内容を理解し,改善点を抽出して指摘する.
10週 テーマ2:コンテスト応募班発表会
(ALのレベルB)
発表内容に対する他者からの質問を理解して応答する.
指摘事項に対する改善を図るための計画を立てる.
他者の発表内容を理解し,改善点を抽出して指摘する.
11週 テーマ1:オープンキャンパス準備進捗状況報告会
(ALのレベルB)
企画内容に対する他者からの質問を理解して応答し,指摘事項に対する改善を図る.
他者の企画内容を理解し,改善点を抽出して指摘する.
次回までに各班で取り組むべき内容を明確にする.
12週 テーマ1:オープンキャンパスの会場設営および内覧会
(ALのレベルB)
企画内容に対する他者からの質問を理解して応答し,指摘事項に対する改善を図る.
他者の企画内容を理解し,改善点を抽出して指摘する.
13週 テーマ1:オープンキャンパスのふりかえりと課題抽出
(ALのレベルB)
企画内容の課題を精査し,次年度に向けて改善策を提案する.
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 テーマ2:発表会
(ALのレベルB)
発表内容に対する他者からの質問を理解して応答する.
指摘事項に対する改善を図るための計画を立てる.
他者の発表内容を理解し,改善点を抽出して指摘する.
2週 全体ふりかえり,成績評価および欠課時数の確認
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

テーマ1:進捗報告書・進捗発表テーマ1:成果報告書テーマ2:進捗報告・発表テーマ2:実験スキルテーマ2:課題解決案の完成度テーマ2:コンテスト成果合計
総合評価割合505040104010200
得点505040104010200