技術者倫理

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 技術者倫理
科目番号 0123 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリントを配布する。
担当教員 吉村 優治

目的・到達目標

岐阜高専のディポロマポリシー:(D) 以下の各項目を到達目標とする。
①問題をより正しく理解するために必要なことについて理解している
②倫理的な感じ方・考え方を理解し、倫理的に振る舞うために必要なことを理解している
③技術者の、技術の不確実性やリスクへの対処方法を理解している
④組織的な活動の中で考慮すべきことを理解し、問題を倫理的に解決する方法を理解している
⑤現代社会から技術業務を託された者への期待を感受し、倫理的に振る舞うために必要なことを理解している
⑥時々のチームでその一員として自らの特徴を生かしながら貢献することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1試行錯誤がどのようなものかを理解し,問題状況を理解し解決する上で三現主義・5ゲン主義の重要性を理解し,問題解決に取組む意欲がある。試行錯誤がどのようなものかを理解し,問題状況を理解し解決する上で三現主義・6ゲン主義の重要性を理解している。与えられた技術的な問題を、学校での問題と同じように解いて回答を提出するのが技術者・社会人にとっての問題解決だと考えている。
評価項目2人や組織・判断や行為・結果と影響・手続きの面から倫理性を評価し,倫理的な判断ができ倫理的行為を案出することができる。人や組織・判断や行為・結果と影響・手続きの面から倫理性を評価すべきことを理解している。人や組織・判断や行為・結果と影響・手続きの面から総合的に倫理性を判断できず,一面的な倫理判断を良しとする。
評価項目3技術的営みが本質的に不確実性をまぬかれない試行錯誤であることを理解し,失敗最小・実害最小にする行動を理解し考案することができる。安全技術の発展の成果を理解している,もしくは失敗最小・実害最小にする行動の方法を理解している。技術的営みは徹底的に正しく検討すれば不確実性をなくせるものと理解している。
評価項目4組織活動は各メンバーが主体的に参画するものであることを理解し,社会と組織との間,互いの間に発生する問題への適切な解決行動を考案することができる。組織活動は各メンバーが主体的に参画するものであることを理解し,組織の中でも自己の主体性を維持することの大切さを理解している。組織と自己の主体性とのバランスを理解できず,組織に自己を埋没させたり,自己を組織の上に位置付けたりすることの非倫理性を理解できない。
評価項目5技術者や自らの立場に対して現代社会が求めることを感受することができ,困難に対しても勇気をもって行動する気概の大切さを理解している。技術者や自らの立場に対して現代社会が求めることを感受することの大切さを理解し,困難に対しても勇気をもって行動する気概の大切さを理解している。倫理的な行動は時代や社会が変化しても不変であり,自らの良心に従って誠実に判断し行動してさえいれば倫理的だと考えてる。
評価項目6グループワークの中でその目的に対して自らを有効に機能させることができる。グループワークに参画することができる。グループワークに参画したり有効な貢献ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この科目は、技術士資格を有しているとして教員が、その資格を活かし、技術者の仕事のあり方や倫理について多面的に授業を行うものである。職業人や技術者として生きていくために大切なこと、倫理的に行動する上で大切なことを理解するとともに、実際にグループ討論等によって、意見の異なる人とも協働できるようになり、学んだことを自分の意見に消化し身につける。
授業の進め方と授業内容・方法:
授業は個人課題のほか、グループ討論・ワークを通して進め、その成果で評価する。期末試験は行わない。
英語導入計画:なし
注意点:
★社会人は、大きなテーマがある仕事でも、決まった作業のような仕事でも、毎日新たな問題が発生し、考え教わりながら対処することで、様々なことを学び身につけていく。この科目でも毎回、座学だけでなく何らかの作業を行い身につけていくとともに、その成果で評価する。また、社会人が現実に出会う倫理問題は答えが1つに定まらず、考え方や価値観、能力、置かれた状況によって答えが違ってくる。グループ討論でも小レポートでも、まず自分で考えるのは当然として、異なる意見にも耳を傾けて理解しようとして欲しい。そうすることで、社会人としてのコミュニケーション力や多様な人々と関わり合える柔軟性が身に付くだろう。想像力と集中力を積極的に発揮してもらいたい。
★授業の内容を確実に身につけるために,予習・復習が必須である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 仕事のやり甲斐
(ALレベルのC)
仕事をすることの意味が理解できる。
2週 「わかる」と「理解する・できる」の違い
(ALレベルのB)
三現主義によって事実を確認することの大切さが理解できる。
3週 仕事の誠実さの基準
(ALレベルのA)
達成すべき基準の考え方が理解できる。仕事に必要な能力の全体像が理解できる。
4週 安全という価値
(ALレベルのB)
安全の定義について理解できる。危険予知ができる。
5週 安全の理論1
(ALレベルのB)
危害発生のメカニズムが理解でき、3ステップメソッドを適用できる。
6週 安全の理論2
(ALレベルのB)
危険検出型システムが理解でき、安全確認型システムを構築できる。
7週 技術知の戦略
(ALレベルのC)
計画の大切さが理解できる。失敗を最小とし実害を最小とし、その上で反省が大切なことが理解できる。
8週 技術のマイナスの側面と倫理
(ALレベルのB)
技術が及ぼすマイナスの影響について理解できる。黄金律などの基本的な倫理が理解できる。
4thQ
9週 法と倫理
(ALレベルのA)
規範や手続き、同意を得ることの大切さが理解できる。
10週 組織生活の基本倫理
(ALレベルのA)
組織に積極的に繋がりを持つ報連相の大切さが理解できる。
11週 ジレンマと問題分析
(ALレベルのA)
倫理的価値の相反に対して問題分析することの大切さを理解できる。
12週 組織における説得
(ALレベルのA)
事実の説得と価値の3つの説得を適用できる。
13週 現代社会が直面する問題への視点
(ALレベルのC)
これまでの考え方に修正を迫られていること、新たな問題に気づくことの大切さを理解できる。
14週 情報の価値、高度情報化社会における倫理
(ALレベルのA)
個人情報の大切さが理解できる。社会の多様性と人権の大切さが理解できる。
15週 信託される者の倫理
(ALレベルのC)
倫理綱領が理解できる。勇気をもって生きていくことの大切さを理解できる。
16週

評価割合

課題小レポート討論合計
総合評価割合502525100
得点502525100