地盤工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 地盤工学
科目番号 0129 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 土の力学(杉本光隆・河邑眞・佐藤勝久・土居正信・豊田浩史・吉村優治著,朝倉書店,2000.5/25初版第1刷)土木職公務員試験 専門問題と解答 必修科目編 第2版(米田昌弘著・大学教育出版),適宜プリントを配布する。
担当教員 水野 和憲

到達目標

以下の6項目を具体的な学習・教育目標とする。
①これまでに学んだ土質力学Ⅰ,Ⅱを確認する
②地盤調査・室内土質試験の流れと概略を理解する
③地盤工学の総合的な知識と工学的問題に対する解決能力を身につける
④環境に配慮した地盤の改良技術を理解する
⑤輪講によるプレゼンテーション能力を身につける
⑥国家公務員採用一般職試験(大卒程度・土木),技術士一次試験建設部門「土質及び基礎」の地盤関係の問題を解くことができる
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標①これまでに学んだ土質力学・同演習Ⅰ,Ⅱの知識を9割以上有する。これまでに学んだ土質力学・同演習Ⅰ,Ⅱの知識を8割以上有する。これまでに学んだ土質力学・同演習Ⅰ,Ⅱの知識を7割以下しか有していない。
到達目標②地盤調査・室内土質試験の流れと概略を正確に説明できる。地盤調査・室内土質試験の流れと概略をほぼ正確に説明できる。地盤調査・室内土質試験の流れと概略を正確できない。
到達目標③地盤工学の総合的な知識と工学的問題に対する解決能力を十分に身につけている。地盤工学の総合的な知識と工学的問題に対する解決能力を概ね身につけている。地盤工学の総合的な知識と工学的問題に対する解決能力が身についていない。
到達目標④環境に配慮した地盤の改良技術を正確に説明できる。 環境に配慮した地盤の改良技術をほぼ正確に説明できる。 環境に配慮した地盤の改良技術を正確できない。
到達目標⑤輪講等によるプレゼンテーションにより地盤工学の内容を正確説明でき質問に正確(6割以上)に答えることができる。 輪講等によるプレゼンテーションにより地盤工学の内容をほぼ正確に説明できる。 輪講等によるプレゼンテーションにより地盤工学の内容を説明できない。
到達目標⑥国家公務員採用一般職試験(大卒程度・土木),技術士一次試験建設部門「土質及び基礎」の地盤関係の問題を8割以上解くことができる。 国家公務員採用一般職試験(大卒程度・土木),技術士一次試験建設部門「土質及び基礎」の地盤関係の問題を6割以上解くことができる。 国家公務員採用一般職試験(大卒程度・土木),技術士一次試験建設部門「土質及び基礎」の地盤関係の問題を6割以下しか解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では下記の6項目を目標にし,これまでの土質力学関連科目の知識を基にして,地盤の総合的な工学的な問題についての解決能力を習得する。
授業の進め方・方法:
授業は,教科書と板書,あるいはスライドを用いて行うので,各自自習ノートを充実させること。また,必要に応じてプリントを配布する。適宜,輪講を実施するので十分な予習が必要である。
(事前準備の学習)土質力学Ⅰ,Ⅱの知識が必要なので,十分復習しておくこと。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
国家公務員採用一般職試験(大卒程度・土木),技術士一次試験建設部門「土質及び基礎」の関連問題および教科書の演習問題と同等レベルの問題を試験等で出題し,総合して6割以上の正解レベルまで達していること。
授業の内容を確実に身につけるために,予習・復習が必須である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第 1回:地盤工学の概要,講義計画 (授業外学習)土質力学Ⅰ,Ⅱの復習(約4時間)
2週 第 2回:地盤調査,土の生成と土層
(ALのレベルA)
(授業外学習)地盤調査方法に関する輪講のための準備(約4時間)
3週 第 3回:土の基本的性質
(ALのレベルA)
(授業外学習)土の基本的性質に関する輪講のための準備(約4時間)
4週 第 4回:土の締固め
(ALのレベルA)
(授業外学習)土の締固めに関する輪講のための準備(約4時間)
5週 第 5回:地盤内の応力と力学問題
(ALのレベルA)
(授業外学習)地盤内の応力と力学問題に関する輪講のための準備(約4時間)
6週 第 6回:土中の水とその流れ
(ALのレベルA)
(授業外学習)土中の水とその流れに関する輪講のための準備(約4時間)
7週 第 7回:圧密沈下
(ALのレベルA)
(授業外学習)圧密沈下に関する輪講のための準備(約4時間)
8週 第 8回:土のせん断特性
(ALのレベルA)
(授業外学習)土のせん断特性に関する輪講のための準備(約4時間)
2ndQ
9週 第 9回:土圧
(ALのレベルA)
(授業外学習)土圧に関する輪講のための準備(約4時間)
10週 第10回:支持力
(ALのレベルA)
(授業外学習)支持力に関する輪講のための準備(約4時間)
11週 第11回:斜面の安定
(ALのレベルA)
(授業外学習)斜面の安定に関する輪講のための準備(約4時間)
12週 第12回:砂の液状化 (授業外学習)液状化被害の特徴などについてのまとめ(約4時間)
13週 第13回:地盤改良 (授業外学習)地盤改良技術についてのまとめ(約4時間)
14週 第14回:舗装の設計 (授業外学習)舗装の設計計算(約4時間)
15週 期末試験
16週 地盤工学全般のまとめ (授業外学習)総復習(期末試験の解答の解説など),物理的性質のまとめ,力学的性質のまとめ(約4時間)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。4
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。4
ダルシーの法則を説明できる。4
透水係数と透水試験について、説明できる。4
透水力による浸透破壊現象を説明できる。4
土のせん断試験を説明できる。4
土のせん断特性を説明できる。4
土の破壊規準を説明できる。4
地盤内応力を説明できる。4
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。4
圧密沈下の計算を説明できる。4
有効応力の原理を説明できる。4
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。4
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。4
斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。4
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。4
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。4

評価割合

試験学習状況(発表)合計
総合評価割合10050150
到達目標➀20020
到達目標②10010
到達目標③30030
到達目標④20020
到達目標⑤05050
到達目標⑥20020