総合実験

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 総合実験
科目番号 0143 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 環境都市工学科で既習のテキスト・参考書・プリント等を参考にすると良い。社会資本整備に必要な社会的合意形成の基本事項については,土木学会誌叢書3「土木とコミュニケーション」(土木学会編集委員会編,社団法人土木学会発行,2004)に紹介されているので参考にすると良い。
担当教員 廣瀬 康之,吉村 優治,鈴木 孝男

到達目標

以下に具体的な目標を記す。
①資料準備・提案する能力を身につける
②討議・合意形成をする能力を身につける
③計画をたてグループとして活動する能力を身につける
④製作・実験実施する能力を身につける
⑤情報処理機器を活用したプレゼンテーション能力を身につける
⑥考察・改善提案する能力を身につける

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1資料準備し、これを基に提案することが評価8割程度以上できる資料準備し、これを基に提案することが評価6割程度以上できる資料準備し、これを基に提案することができない
評価項目2討議・合意形成をすることが評価8割程度以上できる討議・合意形成をすることが評価6割程度以上できる討議・合意形成をすることができない
評価項目3具体的な計画を示し、グループで活動することが評価8割程度以上できる具体的な計画を示し、グループで活動することが評価6割程度以上できる具体的な計画を示し、グループで活動することができない
評価項目4 製作・実験実施を滞りなく実施することが評価8割程度以上できる 製作・実験実施を滞りなく実施することが評価6割程度以上できる 製作・実験実施を滞りなく実施することができない
評価項目5 情報処理機器を活用しプレゼンテーションが評価8割程度以上できる 情報処理機器を活用しプレゼンテーションが評価6割程度以上できる 情報処理機器を活用しプレゼンテーションができない
評価項目6 結果の考察・具体的な改善点の提案をすることが評価8割程度以上できる 結果の考察・具体的な改善点の提案をすることが評価6割程度以上できる 結果の考察・具体的な改善点の提案をすることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本実験では、環境都市工学科の既習事項を基として、複数の学生が協力して、自ら課題を設定し、Plan計画、Do実施、Check評価、Action対策について総合的に学習する。資料準備、討議、合意形成、方法手順の検討、装置器具の準備、供試体等作成、結果の考察、発表、改善の提案というPBL(Problem Based Learning)により、課題解決型エンジニアの基礎となる資質をより深く学ぶ。
授業の進め方・方法:
実習実験を中心に行うので、積極的に参加すること。課題遂行にあたっては、討議、思索、試行を積み上げることも重要である。実験結果の報告については、レポートあるいはプレゼンテーションによって行う。なおグループ毎に実験を行うため、個々の協調性およびチームワークも必要である。成果だけでなく、それに到る過程が大切であるので、できる限り記録を残し、整理発表できるようにしておく。
PBL課題は次のようである。
課題①「知的財産権と技術提案」パテントコンテストの課題 あるいは
   「創造デザイン」全国高専デザインコンペティションの課題
課題②「環境都市工学科の魅力を中学生に伝える」オープンキャンパスのコンテンツ

注意点:
国家公務員採用一般職試験(大卒程度)、技術士一次試験建設部門の実験に関する問題およびこれまでの教科書・参考書に記載されている実験方法等と同等レベル以上の内容を報告しており、各過程の理解度を報告書等で以下の項目について評価し、総合して6割以上の理解レベルまで達していること。
なお,成績評価に教室外学修の内容は含まれる。
学習・教育目標:(D-3 創生系)90%,(E)10%
JABEE基準1(1):(d),(c),(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・ファシリテーションの講義・演習
(ALのレベル A)
ガイダンス・ファシリテーションの講義・演習を理解する。
(教室外学修)資料の準備・討議方法の修得
2週 課題毎へのグループ分け,課題設定,解決方針の設定
(ALのレベル B)
課題設定,解決方針の設定について理解する。
(教室外学修)知財検索・資料の準備
3週 事前調査
(ALのレベル B)
事前調査を理解する。
(教室外学修)班毎に事前調査
4週 知財検索
(ALのレベル B)
知財検索を理解する。
(教室外学修)班毎に知財検索
5週 計画作成
(ALのレベル B)
計画作成を理解する。
(教室外学修)班毎に計画作成
6週 実施記録
(ALのレベル A)
実施記録を理解する。
(教室外学修)班毎に実施記録
7週 資料整理
(ALのレベル B)
資料整理を理解する。
(教室外学修)班毎に資料整理
8週 実演実施
(ALのレベル B)
実演実施を理解する。
(教室外学修)班毎に実演準備
2ndQ
9週 成果まとめ
(ALのレベル B)
成果まとめを理解する。
(教室外学修)班毎に考察
10週 中間発表会・改善の提案
(ALのレベル A)
中間発表会・改善の提案を理解する。
(教室外学修)班毎に発表準備
11週 改善の提案
(ALのレベル B)
改善の提案を理解する。
(教室外学修)班毎に考察・改善提案
12週 報告書作成
(ALのレベル B)
報告書作成を理解する。
(教室外学修)班毎および個人で報告書作成
13週 発表準備
(ALのレベル A)
発表準備を理解する。
(教室外学修)発表準備
14週 発表会(プレゼンテーション)
(ALのレベル A)
発表会(プレゼンテーション)を理解する。
(教室外学修)発表準備・考察
15週 報告書作成・まとめ
(ALのレベル B)
報告書作成・まとめを理解する。
(教室外学修)班毎および個人で報告書作成
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 3
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。3
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。3
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。3
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。3
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。3
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。3
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。3
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。3
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。3
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。3
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。3
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。3
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。3
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。3

評価割合

ファシリテーション課題個人報告書班毎報告書プレゼンテーションポートフォリオその他合計
総合評価割合2040202000100
基礎的能力0000000
専門的能力2040202000100
分野横断的能力0000000