コンクリート工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 コンクリート工学Ⅱ
科目番号 0143 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 コンクリートを学ぶ―構造編(梅原秀哲・理工図書、2010)
担当教員 岩瀬 裕之

到達目標

コンクリート構造物の設計に必要な基礎知識を習得する。コンクリート構造物の設計法を理解するとともに、簡単なコンクリート部材を設計できるようにする。(D-2)
① コンクリート構造物の各種限界状態について理解する
② 各種設計方法を理解する
③ 曲げ,軸方向力,せん断などの荷重を受ける部材の耐力が算定できる
④ 変形やたわみの計算ができる
⑤ 簡単な鉄筋コンクリートはり部材の設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種限界状態が正確(8割以上)に説明できる.各種限界状態がほぼ正確(6割以上)に説明できる.各種限界状態が説明できい.
評価項目2各種設計方法の手順を正確(8割以上)に説明できる各種設計方法の手順をほぼ正確(6割以上)に説明できる.各種設計方法の手順を説明できない.
評価項目3各種荷重を受ける部材の耐力が正確(8割以上)に計算できる.各種荷重を受ける部材の耐力がほぼ正確(6割以上)に計算できる.各種荷重を受ける部材の耐力が計算できない.
評価項目4 ひびわれ幅やたわみが正確(8割以上)に計算できる. ひびわれ幅やたわみがほぼ正確(6割以上)に計算できる. ひびわれ幅やたわみが計算できない.
評価項目5 簡単な鉄筋コンクリートはり部材の設計が正確(8割以上)にできる. 簡単な鉄筋コンクリートはり部材の設計がほぼ正確(6割以上)にできる荷重 簡単な鉄筋コンクリートはり部材の設計がきない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
授業は、板書や配付資料を中心に説明を行うので、各自講義ノートを充実させること。演習問題を解くことで理解を深めること。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 コンクリート工学Ⅰの復習 単鉄筋コンクリート部材の曲げ耐力に関して復習を行い理解する
2週 複鉄筋コンクリートはり(1) 複鉄筋コンクリートはりの曲げ耐力算定の原理を理解する
3週 複鉄筋コンクリートはり(2)AL:C 複鉄筋コンクリートはりの曲げ耐力が算定できる
4週 複鉄筋コンクリートはり(3)AL:C 少し複雑な複鉄筋コンクリートはりの曲げ耐力が算定できる
5週 T形はり(1) T型鉄筋コンクリートはりの耐力算定の原理を理解する
6週 T形はり(2)AL:C T型鉄筋コンクリートはりの耐力算定ができる
7週 曲げを受けるはりの破壊過程 曲げを受けるはりの破壊過程を説明できる
8週 中間試験  
2ndQ
9週 構造解析(軸方向力と曲げモーメント)AL:C 鉄筋コンクリート構造に作用する軸方向力と曲げモーメントが求められる
10週 軸力と曲げを受ける部材(1) 曲げと軸力を受ける部材の耐力算定原理を理解する
11週 軸力と曲げを受ける部材(2)AL:C 曲げと軸力を受ける簡単な部材の耐力算定できる
12週 軸力と曲げを受ける部材(3)AL:C 曲げと軸力を受ける部材の耐力算定できる
13週 軸力と曲げを受ける部材(4)AL:C 少し複雑な曲げと軸力を受ける部材の耐力算定できる
14週 限界状態設計法と許容応力度設計法 限界状態設計法と許容応力度設計法を説明できる
15週 期末試験
16週 前期のまとめ
後期
3rdQ
1週 限界状態と部分安全係数(1) 限界状態と部分安全係数の概念を理解する
2週 限界状態と部分安全係数(2) 限界状態と部分安全係数を説明でき使いこなせる
3週 構造解析(せん断) 鉄筋コンクリート構造に作用するせん断力を算定できる
4週 せん断を受ける部材(1) せん断力を受ける部材の耐力算定原理を理解する
5週 せん断を受ける部材(2)AL:C せん断力を受ける部材の耐力が算定できる
6週 せん断を受ける部材(3)AL:C 少し複雑なせん断力を受ける部材の耐力が算定できる
7週 一般構造細目 一般構造細目を説明できる
8週 中間試験
4thQ
9週 RCはりの設計演習(1) 簡単なRCはりの設計ができる
10週 RCはりの設計演習(2)AL:B RCはりの設計が出来る
11週 耐久性AL:B 耐久性についての概念を理解する
12週 使用限界状態 ひびわれAL:B ひび割れの算定ができる
13週 使用限界状態 変形AL:B たわみの算定ができる
14週 疲労限界状態AL:B 疲労限界について算定できる
15週 期末試験
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料材料の特徴・分類を説明できる。3
材料の力学的性質及び物理的性質を説明できる。3
硬化コンクリートの性質を理解している。3
硬化コンクリートの性質を説明できる。3
ひびわれを理解している。2
ひびわれを説明できる。2
コンクリート構造物を構成する材料の性質を説明できる。3
鉄筋コンクリートの特徴を説明できる。3
複合材料としてのコンクリート構造を説明できる。3
一般構造細目を説明できる。2
限界状態設計法と許容応力度設計法を説明できる。2
使用限界状態を説明できる。2
コンクリート構造物の設計方法を理解している。3
コンクリート構造物の設計方法を説明できる。3
荷重の種類と構造解析を理解している。3
単鉄筋コンクリートはりを説明できる。3
複鉄筋コンクリートはりを理解している。3
曲げモーメントを受ける部材(使用限界状態)を説明でき、計算できる。3
曲げモーメントを受ける部材(終局限界状態)を説明でき、計算できる。3
T形はりを理解している。3
せん断を受ける部材を説明でき、計算できる。3
せん断応力(終局限界状態)を説明できる。3
軸力を受ける部材を説明できる。3
偏心を受ける部材を説明できる。3
柱の構造細目について説明できる。3

評価割合

試験課題・小テスト合計
総合評価割合400100500
得点400100500