都市工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 都市工学
科目番号 0145 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 教科書:入門都市計画(谷口守著,森北出版,2014) 参考書:特に指定しない
担当教員 川端 光昭

到達目標

本授業は,都市計画全般の基礎として,主に都市計画の歴史,および理念と実際について学習する.具体的な目標は以下のとおりである.
①都市計画の歴史および思想の理解
②都市計画の仕組みの理解
③土地利用計画の理解
④交通計画手法の理解
⑤事業評価の手法の理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1都市計画とまちづくりの変遷まで踏み込んで答えることができる都市計画とまちづくりに関する基本的事項に答えることができる都市計画とまちづくりに関する基本的事項を答えることができない
評価項目2世界的に有名な近世都市計画の事例の特徴まで説明できる世界的に有名な近世都市計画の事例の基本的事項をほぼ正確に答えることができる世界的に有名な近世都市計画の事例を答えることができない
評価項目3都市計画法の改正の経緯について説明できる都市計画法に関する重要な用語をほぼ正確に答えることができる都市計画法に関する重要な用語を答えることができない
評価項目4容積率・建ぺい率と用途地域との関係について答えることができる容積率・建ぺい率に関する問題をほぼ正確に解くことができる容積率・建ぺい率に関する問題を解くことができない
評価項目5交通計画手法の理論を理解し、適用方法について説明できる交通計画手法の基本を理解し、基本的な用語に答えることができる交通計画手法の基本的な用語に答えることができない
評価項目6道路事業で用いる3便益を算定でき評価結果の意味を理解できている道路事業で用いる3便益に関する問題をほぼ正確に解くことができる道路事業で用いる3便益に関する問題を解くことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業は,都市計画全般の基礎として,主に都市計画の歴史,および理念と実際について学習する.
授業の進め方・方法:
授業は教科書,板書,パソコン,配布プリントを組み合わせて進める.また,授業で紹介した各種手法について,その意味を理解するだけでなく,実例を教科書・インターネット等で知り理解を深めること.なお、H30年度より教科書を変更しているので注意すること.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
中間試験100点+期末試験100点+学習状況(小テスト,課題提出等)20点とし,総得点率(%)で成績評価を行う.
学習・教育目標:(D-2 社会技術系)100%
JABEE基準1(1):(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 都市と都市計画①(変革期の都市と都市計画) 変革期の都市と都市計画について理解している.(教室外学修:自分住むまちの人口,就業状況等をまとめる)
2週 都市と都市計画②(都市の定義,立地,分類,都市計画とまちづくり)(ALレベル:C) 都市の定義,立地,分類,都市計画とまちづくりについて理解している.(教室外学習:自分の住むまちの都市構造をまとめる)
3週 都市計画の歴史と都市計画の思想①(古代・中世における都市計画)(ALレベル:C) 古代・中世における都市計画を理解している.(教室外学修:平城京および江戸時代の都市計画をまとめる)
4週 都市計画の歴史と都市計画の思想②(近世,近代および現代における都市計画)(ALレベル:C) 近世,近代および現代における都市計画を理解している.(教室外学修:イギリスの近代都市計画についてまとめる)
5週 近代都市計画の理念と実際①(都市計画の目的と都市計画区域)(ALレベル:C) 都市計画の目的と都市計画区域について理解している.(教室外学修:都市計画法の施行理由および同法の変遷についてまとめる)
6週 近代都市計画の理念と実際②(都市計画における調査と都市計画区域)(ALレベル:C) 都市計画で実施する調査について理解している.(教室外学修:都市計画区域の指定基準および自分の住むまちの区域区分をまとめる)
7週 まちづくりのための交通計画手法(交通流調査と交通需要予測) 交通計画の基礎理論と調査手法を理解している.(教室外学修:交通渋滞および交通事故の発生要因をまとめる)
8週 中間試験 1週~7週の授業内容について理解している.
2ndQ
9週 土地利用計画とマスタープラン(ALレベル:C) 土地利用計画とマスタープランについて理解している.(教室外学修:自分の住むまちの都市計画マスタープランをまとめる)
10週 土地利用の高度化(緑化・環境・景観・防災)(ALレベル:C) 緑化・環境・景観・防災の視点を踏まえたまちづくりを理解している.(教室外学修:景観法および防災計画についてまとめる)
11週 事業評価①(事業の効果と評価の目的)(ALレベル:C) 公共プロジェクトの事業効果と事業評価の目的について理解している.(教室外学修:事業評価の実例をまとめる)
12週 事業評価②(事業評価の考え方と方法)(ALレベル:C) 公共プロジェクトの事業評価の考え方と評価方法を理解している.(教室外学修:事業評価の現状と問題点をまとめる)
13週 事業評価③(利用者便益の計測手法)(ALレベル:B) 利用者便益計測手法について理解している.(教室外学修:利用者便益の計測手法に関する演習)
14週 事業評価④(道路事業における便益の考え方と方法)(ALレベル:B) 道路事業の便益の考え方と便益計算方法について理解している.(教室外学修:事業評価における投資効率性の判断指標についてまとめる)
15週 期末試験 9週~14週の授業内容について理解している.
16週 これからの都市工学の展望と課題 都市工学の展望と課題を理解している.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。4
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。4
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。4
土地利用計画と交通計画について、説明できる。4
総合計画とマスタープランについて、説明できる。4
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。4
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。4
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。4
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。4

評価割合

中間試験期末試験課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10010020000220
得点10010020000220