防災工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 防災工学
科目番号 0146 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 環境・都市システム系 教科書シリーズ20 防災工学(渕田邦彦他,コロナ社出版,2014,3)を教科書として用いる。また適宜プリントを配布する。
担当教員 廣瀬 康之,菊 雅美,水野 和憲,宮川 省三

到達目標

下記の3項目を到達目標とする。
① 自然災害の種類およびメカニズムについて理解する。
② 自然災害に関するシミュレーションの考え方を理解する。
③ 公共インフラの被害を防止するための計画、設計、メンテナンスについて理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自然災害の種類およびメカニズムについて理解し、正確に(8割以上)説明できる。自然災害の種類およびメカニズムについて理解し、ほぼ正確に(6割以上)説明できる。自然災害の種類およびメカニズムについて理解し、ほぼ正確に(6割以上)説明できない。
評価項目2自然災害に関するシミュレーションの考え方を理解し、正確に(8割以上)説明できる。自然災害に関するシミュレーションの考え方を理解し、ほぼ正確に(6割以上)説明できる。自然災害に関するシミュレーションの考え方を理解し、ほぼ正確に(6割以上)説明できない。
評価項目3公共インフラの被害を防止するための計画、設計、メンテナンスの考え方を理解し、正確に(8割以上)説明できる。公共インフラの被害を防止するための計画、設計、メンテナンスの考え方を理解し、ほぼ正確に(6割以上)説明できる。公共インフラの被害を防止するための計画、設計、メンテナンスの考え方を理解し、ほぼ正確に(6割以上)説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業は,構造力学,水理学,土質力学,計画学等を基にして,国内外の災害および対策を理解する。
授業の進め方・方法:
授業は教科書と適宜スライドおよび資料で説明する。パワーポイントはスライドを配布する。
レポート提出は、LMS(Moodle)を基本とする。
注意点:
成績評価の方法:
総得点100点= 構造系課題レポート100点×4/15 +水理系課題レポート 100 点×4/15 +土質系課題レポート 100 点×4/15 +計画系課題レポート 100 点×3/15
総得点に対する得点率(%)で総合評価を行う。
学習・教育目標:(D-3 安全系)100%
JABEE 基準1(1):(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 地盤系 ガイダンス,土砂災害,地盤災害の概要 土砂災害,地盤災害の概要について理解する
2週 地盤系 斜面災害(地滑り,土砂崩れ等)とその対策工法 地盤系 斜面災害(地滑り,土砂崩れ等)とその対策工法について理解する
3週 地盤系 地盤沈下のメカニズムとその対策工法 地盤系 地盤沈下のメカニズムとその対策工法について理解する
4週 地盤系 液状化現象のメカニズムとその対策工法 地盤系 液状化現象のメカニズムとその対策工法について理解する
5週 構造系 おもな地震被害,地震のメカニズム
6週 構造系 地震動とその特性
7週 構造系 各種構造物の地震被害と対策
8週 構造系 耐震設計法・免震・制振
2ndQ
9週 水理系 豪雨災害および土石流災害の発生機構と防御対策 水理系:豪雨と土石流災害のメカニズムとその対策工法について理解している。(教室外学習)豪雨と土石流災害に関する課題 についてレポートにまとめる。
10週 水理系 高潮災害の発生機構と防御対策 水理系:高潮災害のメカニズムとその対策工法について理解している。(教室外学習)高潮災害に関する課題 についてレポートにまとめる。
11週 水理系 津波の発生機構と防御対策 水理系:津波災害のメカニズムとその対策工法について理解している。(教室外学習)津波災害に関する課題 についてレポートにまとめる。
12週 計画系 自然災害と社会資本への影響
13週 計画系 災害対策と防災計画
14週 計画系 応急・復旧・復興対策
15週 計画系 課題の確認・まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。2
マグマの生成と火山活動を説明できる。3
地震の発生と断層運動について説明できる。3
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造地球の構造を理解し、地震発生メカニズムや直下型・海溝型などの地震の種類について説明できる。2
マグニチュードについて説明できる。2
地震活動について説明できる。2
地震による構造物の被害と対策について理解している。2
防災、減災について理解している。3
耐震設計に関する基本的な考え方(震度法など)について説明できる。2
振動解析モデルについて理解している。1
地盤地盤改良について説明できる。2
液状化について説明できる。2
斜面防災について理解している。2
斜面防災について説明できる。2
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。2
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。2
水理水害の特性とその変遷について理解している。2前9
河道計画の策定について理解している。2前9
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。2前9
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。2前9
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。2前9
波の基本的性質について理解している。2前10,前11
津波と高潮の特徴を説明できる。2前10,前11
計画災害の履歴と防災計画について理解している。3前9,前10,前11
災害の種類について説明できる。3前9,前10,前11
過去の自然災害(津波、高潮、洪水など)における被害の発生メカニズムを説明できる3前9,前10,前11
断層のメカニズム、プレートテクトニクスとの関連を説明できる。3
地震の尺度と地震動を説明できる。3
地盤の卓越周期と共振現象を説明できる。2
土砂災害の特徴を説明できる。3
地震予知の種類について説明できる。2
地震による直接被害と二次災害の特徴を説明できる。3
地盤の液状化被害を説明できる。3

評価割合

課題レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000