土質力学Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 土質力学Ⅱ
科目番号 0150 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材 教科書:土質工学(赤木知之・吉村優治・上俊二・小堀慈久・伊東孝,コロナ社,2006.9/20 初版第5刷)    わかりやすい地盤地質学(池田俊雄,鹿島出版会,2004.2/20 第17刷)参考書:実験部分の詳細は「新土質実験法(高専土質実験教育研究会編,鹿島出版会,2007.4/10)」を参考にすると良い。その他,適宜プリントを配布する
担当教員 水野 和憲

到達目標

1.土質力学分野では,土の力学的性質を使って地盤の安定解析に適用できる
2.地盤地質学分野では,基礎的事項を理解し,各種地形や地盤の生成過程と工学的問題について説明できること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
土のせん断試験,せん断特性および破壊基準を説明できる土のせん断試験,せん断特性および破壊基準を説明でき、強度定数を正確に求められる土のせん断試験、せん断特性および破壊基準を説明できる土のせん断試験,せん断特性および破壊基準を説明できない
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき,土圧算定に適用できるランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、主働および受働土圧を正確に求められるランキン土圧やクーロン土圧を説明できるランキン土圧やクーロン土圧を説明できない、また土圧算定に適用できない
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき,土の構造物の支持力算定に適用できる基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき,土の構造物の支持力算定が正確に求められる基礎の種類とそれらの支持力公式を説明できる基礎の種類とそれらの支持力公式を説明できない,土の構造物の支持力算定に適用できない
斜面の安定計算手法を説明でき,安全率等の算定に適用できる斜面の安定計算手法を説明でき,安全率等が正確に求められる斜面の安定計算手法を説明できる斜面の安定計算手法を説明できない,安全率等の算定に適用できない
土の締固め特性を説明できる土の締固め特性を説明でき、締固め曲線が描けるとともに、最大乾燥密度や最適含水比を正確に求められる土の締固め特性を説明できる土の締固め特性を説明できない
各種地形や地盤の生成過程と工学的問題について説明できる各種地形や地盤の生成過程を説明でき、各地形や地盤の特徴に応じた工学的問題について説明できる各種地形や地盤の生成過程と工学的問題について説明できる各種地形や地盤の生成過程と工学的問題について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では,これまで土質力学Ⅰの知識に基づき,さらに応用的な土質力学の基礎について習得する。また,問題の多い地質学の基礎的な特性についても習得する.
授業の進め方・方法:
授業は前・後期とも90分×1回/週+隔週で90分×1回/週とする。
授業は,板書やPowerPointを中心に説明を行うので,各自講義ノートを充実させること。
同時に,適宜行う演習問題に積極的に取り組み,理解を深めること。
英語導入計画:Technical Terms
注意点:
成績評価に教室外学修の内容は含まれる
学習・教育到達目標:(D-4(1)) 100%
JABEE基準1(1):(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土質力学Ⅱの概要,講義計画
(ALのレベルC)
土質力学Ⅱの概要について理解する
(教室外学修)
2週 土質力学Ⅰの復習
(ALのレベルC)
土質力学Ⅰの内容を復習する
(教室外学修)土質力学Ⅰの内容に関する課題を解く
3週 地盤地質学1(プレートテクトニクス)
(ALのレベルA)
プレートテクトニクスについて理解する
(教室外学修)プレゼン資料の作成
4週 モールの応力円(2週分)
(ALのレベルC)
モールの応力円について理解する
(教室外学修)
5週 土の破壊と強さ
(ALのレベルC)
土の破壊と強さについて理解する
(教室外学修)破壊基準に関する課題を解く
6週 土のせん断試験
(ALのレベルC)
土のせん断試験について理解する
(教室外学修)せん断試験に関する課題を解く
7週 粘性土のせん断特性
(ALのレベルC)
粘性土のせん断特性について理解する
(教室外学修)粘性土のせん断特性に関する課題を解く
8週 砂質土のせん断特性
(ALのレベルC)
砂質土のせん断特性について理解する
(教室外学修)砂質土のせん断特性に関する課題を解く
2ndQ
9週 せん断の演習問題
(ALのレベルC)
せん断の演習問題が解ける
(教室外学修)せん断全般に関する課題を解く
10週 中間試験
11週 地盤地質学2(第四紀地質学,沖積層地盤)
(ALのレベルA)
第四紀地質学,沖積層地盤について理解する
(教室外学修)プレゼン資料の作成
12週 構造物に作用する土圧
(ALのレベルC)
構造物に作用する土圧について理解する
(教室外学修)土圧に関する課題を解く
13週 ランキン土圧(2週分)
(ALのレベルC)
ランキン土圧について理解する
(教室外学修)ランキン土圧に関する課題を解く
14週 クーロン土圧(2週分)
(ALのレベルC)
クーロン土圧について理解する
(教室外学修)クーロン土圧に関する課題を解く
15週 地震時の土圧
(ALのレベルC)
地震時の土圧について理解する
(教室外学修)地震時土圧に関する課題を解く
16週 土圧の演習問題
(ALのレベルC)
土圧の演習問題が解ける
(教室外学修)土圧全般に関する課題を解く
後期
3rdQ
1週 地盤地質学3(洪積層地盤)
(ALのレベルA)
洪積層地盤について理解する
(教室外学修)プレゼン資料の作成
2週 地盤地質学4(火山地帯の地盤)
(ALのレベルA)
火山地帯の地盤について理解する
(教室外学修)プレゼン資料の作成
3週 地盤の支持力
(ALのレベルC)
地盤の支持力について理解する
(教室外学修)支持力に関する課題を解く
4週 基礎の形式
(ALのレベルC)
基礎の形式について理解する
(教室外学修)各種基礎の形態や特徴についてまとめる
5週 浅い基礎の支持力
(ALのレベルC)
浅い基礎の支持力について理解し,計算できる
(教室外学修)浅い基礎の極限支持力について解く
6週 深い基礎の支持力
(ALのレベルC)
深い基礎の支持力について理解し、計算できる
(教室外学修)深い基礎の極限支持力について解く
7週 支持力の演習問題(1週目)(ALのレベルC)
支持力の演習問題(2週目)(ALのレベルC)
支持力の演習問題を解ける
(教室外学修)支持力全般に関する課題を解く
8週 締固め試験と締固め特性
(ALのレベルC)
締固め試験と締固め特性を理解する
(教室外学修)締固め曲線を描く
4thQ
9週 土の締固めの演習問題
(ALのレベルC)
土の締固めの演習問題が解ける
(教室外学修)締固め特性に関する課題を解く
10週 中間試験
11週 地盤地質学5(山地の地盤)
(ALのレベルA)
山地の地盤について理解する
(教室外学修)プレゼン資料の作成
12週 地盤地質学6(断層)
(ALのレベルA)
断層について理解する
(教室外学修)プレゼン資料の作成
13週 斜面の破壊形態と安定性の評価方法
(ALのレベルC)
斜面の破壊形態と安定性の評価方法について理解する
(教室外学修)斜面の破壊形態、安定性評価についてまとめる
14週 半無限斜面の安定解析(2週分)
(ALのレベルC)
半無限斜面の安定解析ができる
(教室外学修)半無限斜面の安定解析を実施する
15週 円弧すべり面による安定解析(2週分)
(ALのレベルC)
円弧すべり面による安定解析ができる
(教室外学修)円弧すべり解析を実施する
16週 斜面安定の演習問題(2週分)
(ALのレベルC)
斜面安定の演習問題が解ける
(教室外学修)斜面安定全般に関する課題を解く

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス地震の発生と断層運動について説明できる。3
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の締固め特性を説明できる。4
土のせん断試験を説明できる。4
土のせん断特性を説明できる。4
土の破壊規準を説明できる。4
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。4
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。4
斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。4

評価割合

前期中間試験前期期末試験後期中間試験後期期末試験学習状況その他合計
総合評価割合1001001001001000500
得点1001001001001000500