コンクリート工学Ⅲ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 コンクリート工学Ⅲ
科目番号 0152 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 コンクリートを学ぶ―構造編(梅原秀哲・理工図書、2010)
担当教員 岩瀬 裕之

到達目標

① プレストレストコンクリート構造物の設計に必要な基礎知識の習得。
② コンクリートの施工についての知識の習得
③ コンクリートの耐久性向上に関する基礎知識の習得
(D-2)
これらの項目は、今までに学んだ鉄筋コンクリートや材料学の知識も必要であるため、その復習ともなる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1プレストレストコンクリートの原理を正確(8割以上)に説明できる.プレストレストコンクリートの原理をほぼ正確(6割以上)に説明できる.プレストレストコンクリートの原理を説明できい.
評価項目2プレストレストコンクリート部材の耐力が正確(8割以上)に計算できる.プレストレストコンクリート部材の耐力がほぼ正確(6割以上)に計算できる.プレストレストコンクリート部材の耐力が計算できない.
評価項目3コンクリートの施工について正確(8割以上)に説明できる.コンクリートの施工についてほぼ正確(6割以上)に説明できる.コンクリートの施工について説明できない.
評価項目4 コンクリートの耐久性向上の基礎技術について正確(8割以上)に説明できる. コンクリートの耐久性向上の基礎技術についてほぼ正確(6割以上)に説明できる. コンクリートの耐久性向上の基礎技術について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまで学んできた材料・鉄筋コンクリートの知識・技術をもとに,
プレストレストコンクリート構造物の設計に必要な基礎知識を習得する
② コンクリートの施工についての知識を習得する
③ コンクリートの耐久性向上に関する基礎知識を習得する
授業の進め方・方法:
教科書・配付資料を中心に説明をおこなうので、講義ノートを充実させること。授業は講義の後に、理解を深めるための演習・課題を課す。材料や構造力学などの幅広い知識が必要な場合もあるため、関連知識もあわせて学習することが必要である。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 プレストレストコンクリートの概要 プレストレスコンクリートの概要について理解する
2週 プレストレストコンクリートの基礎AL:C プレストレストコンクリートの基礎が説明できる
3週 プレストレストコンクリートの設計AL:C プレストレストコンクリートの設計が説明できる
4週 プレストレストコンクリートのまとめ 簡単なプレストレストコンクリートの設計ができる
5週 コンクリートの製造(1)AL:A コンクリートの製造について説明できる
6週 コンクリートの製造(2)AL:A コンクリートの製造について説明できる
7週 コンクリートの製造(3)AL:A コンクリートの製造について説明できる
8週 コンクリートの施工(1) AL:A コンクリートの施工について説明できる
4thQ
9週 コンクリートの施工(2)AL:A コンクリートの施工について説明できる
10週 コンクリートの施工(3)AL:A コンクリートの施工について説明できる
11週 コンクリートの耐久性(1)AL:A コンクリートの耐久性について説明できる
12週 コンクリートの耐久性(2)AL:A コンクリートの耐久性について説明できる
13週 コンクリートの耐久性(3)AL:A コンクリートの耐久性について説明できる
14週 コンクリートの耐久性(4)AL:A コンクリートの耐久性について説明できる
15週 期末試験
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料材料の特徴・分類を説明できる。3
材料の力学的性質及び物理的性質を説明できる。3
金属材料の分類を説明できる。3
金属材料の一般的性質を説明できる。3
鉄鋼製品の用途・規格を説明できる。3
セメントの概要、種類、製造、性質について理解している。3
セメントの概要、種類、製造、性質について説明できる。3
ポルトランドセメントを理解している。3
ポルトランドセメントを説明できる。3
混合セメントを理解している。3
混合セメントを説明でき、用途を選択できる。3
骨材の製造・種類・性質について説明できる。3
混和材料(混和材、混和剤等)を理解している。3
混和材料(混和材、混和剤等)を説明でき、設計・施工時の状況によって添加剤を選択できる。2
コンクリートの長所、短所について、説明できる。3
水セメント比、スランプ、ワーカビリティ、空気量を説明できる。3
フレッシュコンクリートの性質を説明できる。3
フレッシュコンクリートの性質を理解している。2
硬化コンクリートの性質を理解している。3
硬化コンクリートの性質を説明できる。3
ひびわれを理解している。2
ひびわれを説明できる。2
耐久性を理解している。2
耐久性を説明できる。3
各種コンクリートを理解している。2
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。3
配合設計の手順を理解し、計算できる。3
製造・品質管理を説明できる。2
製造・品質管理を説明でき、各工程での管理結果を考察できる。2
施工を理解している。2
非破壊試験の基礎を説明できる。2
コンクリート構造物を構成する材料の性質を説明できる。3
鉄筋コンクリートの特徴を説明できる。3
複合材料としてのコンクリート構造を説明できる。3
使用限界状態を説明できる。3
単鉄筋コンクリートはりを説明できる。3
複鉄筋コンクリートはりを理解している。2
プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。3
プレストレストコンクリートの基礎(使用限界状態・終局限界状態など)を理解している。3
プレストレストコンクリートの設計を理解している。2
コンクリート及び鋼材の劣化を説明できる。3
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。3
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。1

評価割合

試験課題・小テスト合計
総合評価割合200100300
得点200100300