科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 法学
科目番号 0157 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書として『法学概論』(慶応義塾大学出版会,2015),資料集として3年次の政治経済の資料集を使用する
担当教員 空 健太

到達目標

①法(憲法・民法・刑法・労働法・会社法など)の趣旨や内容を適切に理解することができる
②法(憲法・民法・刑法・労働法・会社法など)が存在する意義や法の課題を適切に説明することができる
③法(憲法・民法・刑法・労働法・会社法など)の歴史的経緯を理解することができる
④現代社会における法の意義を説明することができる
⑤あるテーマについての論述を論理的に行うことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標①法(法律)の趣旨や内容に関する知識確認問題を正確(8割以上)に解くことができる法(法律)の趣旨や内容に関する知識確認問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる法(法律)の趣旨や内容に関する知識確認問題を解くことができない
到達目標②法(法律)が存在する意義や課題を問う説明問題を正確(8割以上)に解くことができる法(法律)が存在する意義や課題を問う説明問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる法(法律)が存在する意義や課題を問う説明問題を解くことができない
到達目標③法(法律)の歴史的経緯を問う説明問題を正確(8割以上)に解くことができる法(法律)の歴史的経緯を問う説明問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる法(法律)の歴史的経緯を問う説明問題を解くことができない
到達目標④現代社会における法の意義を問う説明問題を正確(8割以上)に解くことができる現代社会における法の意義を問う説明問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる現代社会における法の意義を問う説明問題を解くことができない
到達目標⑤明確な主張とそれを支える根拠が複数ある説得力のある一貫した論述を行うことができる明確な主張とそれを支える根拠が複数ある論述を行うことができるが,全体の一貫性に課題がある論述はしているものの,主張が明確でないことや根拠に欠けるなど,論述としての構成に大きな課題がある

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業は,これまでの社会系教科目の学習の総まとめとして位置付ける。法社会における市民として,法を正しく理解し,法を適切に活用して問題を解決する力を養うことを目的とする。
この目標を達成するために,主に授業では次の4点を具体的な目標とする。

1.法が社会において果たしている役割を説明することができる。
2.法が想定する社会のあり方を,具体的な法をもとに考察することができる。
3.法を主張の根拠として適切に使用することができる。
4.民主主義社会の市民として,法を活用して論理的な意見を論述で表現することができる。

これらが達成されたかどうかは,授業中の質疑応答や課題,定期考査によって評価する。
授業の進め方・方法:
・授業は基本的に学生の活動と発表を中心とします.提示した課題を実施して来ないと授業に十分に参加することはできないので注意してください.
・授業中は正解不正解を恐れず,論理的に自らの考えを答えるように努力してください.また,対話や議論に参加することを求めます.
注意点:
(A-1)100%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期ガイダンス,法的思考と論述(ALのレベルB) 授業の進め方,法的な考え方と論述の書き方の接点とその留意点を理解する
2週 身近な法とその役割についての考察(ALのレベルA) 身近な法について考察した内容を発表する
3週 論述トレーニング(1)
(ALのレベルA)
身近な法をテーマとした論述を書き相互評価することを通して,論述のよりよい書き方を理解する
4週 民主主義社会(1)
(ALのレベルB)
民主主義とは何か,何が課題かを議論する
5週 民主主義社会(2)
(ALのレベルC)
民主主義的な「決め方」の課題を理解する
6週 民主主義社会(3)
(ALのレベルC)
民主主義的な「決め方」のメリットとデメリットを理解する
7週 民主主義社会(4)
(ALのレベルC)
民主主義的な「決め方」の背景にある思想を理解する
8週 中間試験
2ndQ
9週 民主主義社会(5)
(ALのレベルC)
よりよい民主主義社会のために何ができるか議論する
10週 論述トレーニング(2)
(ALのレベルA)
民主主義社会と決め方をテーマとした論述を書き相互評価することを通して,論述のよりよい書き方を理解する
11週 日本国憲法(1)
(ALのレベルB)
憲法とは何か,何が課題かを議論する
12週 日本国憲法(2)
(ALのレベルC)
日本国憲法の概念について理解を深める
13週 日本国憲法(3)
(ALのレベルC)
日本国憲法の概念について理解を深める
14週 日本国憲法(4)
(ALのレベルC)
日本国憲法の概念について理解を深める
15週 論述トレーニング(3)
(ALのレベルA)
日本国憲法をテーマとした論述を書き相互評価することを通して,論述のよりよい書き方を理解する
16週
後期
3rdQ
1週 社会における法とその役割についての考察(1)(ALのレベルB) 社会における法について調査する
2週 社会における法とその役割についての考察(2)(ALのレベルA) 社会における法について調査した内容を議論する
3週 民法(1)
(ALのレベルC)
民法の原理について理解する
4週 民法(2)
(ALのレベルC)
民法の原理について理解する
5週 現代社会と労働(1)
(ALのレベルB)
現代社会における労働の意義と課題について議論する
6週 現代社会と労働(2)
(ALのレベルC)
労働における問題点と法の果たすべき役割を理解する
7週 中間試験
8週 現代社会と労働(3)
(ALのレベルC)
労働における問題点と法の果たすべき役割を理解する
4thQ
9週 現代社会と労働(4)
(ALのレベルB)
現代社会における労働の意義と課題について議論する
10週 論述のトレーニング(5)
(ALのレベルA)
現代社会における労働をテーマとした論述を書き相互評価することを通して,よりよい書き方を理解する
11週 社会科学と法(1)
(ALのレベルC)
社会科学の視点からみた法について理解する
12週 社会科学と法(2)
(ALのレベルC)
社会科学の視点からみた法について理解する
13週 社会科学と法(3)
(ALのレベルC)
社会科学の視点からみた法について理解する
14週 論述のトレーニング(6)
(ALのレベルA)
社会科学の視点からの法についての論述を書き相互に評価することを通して,よりよい書き方を理解する
15週 社会における法の意義と課題
(ALのレベルC)
社会における法の意義と課題を総括する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。4
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。4

評価割合

試験レポート課題合計
総合評価割合200100300
前期10050150
後期10050150