地域都市計画

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 地域都市計画
科目番号 0161 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 教科書および参考書:教科書:都市計画(第3版)(樗木 武著,森北出版,2012) 参考書:公共政策のための政策評価手法(伊多波 良雄著,中央経済社,2009),費用便益分析マニュアル(国土交通省道路局,都市・地域整備局,2008)
担当教員 川端 光昭

到達目標

以下の各項目を到達目標とする.
① 地区計画の手法と実際の理解
② 都市環境計画・都市防災計画の手法と実際の理解
③ 都市開発,再開発計画,都市再生の手法と実際の理解
④ 事業評価の手法の理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地区計画の手法と実際について説明することができる.地区計画の手法と実際についてほぼ正確(6割以上)に説明することができる.地区計画の手法と実際について説明することができない.
評価項目2都市環境計画・都市防災計画の手法と実際を説明することができる.都市環境計画・都市防災計画の手法と実際をほぼ正確(6割以上)に説明することができる.都市環境計画・都市防災計画の手法と実際を説明することができない.
評価項目3都市開発,再開発計画,都市再生の手法と実際を説明することができる.都市開発,再開発計画,都市再生の手法と実際をほぼ正確(6割以上)に説明することができる.都市開発,再開発計画,都市再生の手法と実際を説明することができない.
評価項目4事業評価の演習を計算することができる.事業評価の演習をほぼ正確(6割以上)に計算することができる.事業評価んも演習を計算することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
都市計画全般の基礎を4年「都市工学」で学習した.本授業はその内容についてさらに掘り下げたものである.前半は現在の都市が抱える課題を習得する.後半は事業評価の発展的内容を修得する.
授業の進め方・方法:
授業は教科書,板書,配布プリントを組み合わせて進める.板書を書き写すノートを作成すること.また,授業で紹介した各種手法について,その意味を理解するだけでなく,実例を教科書・インターネット等で知り理解を深めること.
注意点:
総得点数200点=学習状況(小テスト,課題提出等)100点+期末試験100点とし,総得点率(%)で成績評価を行う.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 地区計画(地区計画の方策と手法,実例の紹介) 地区計画の手法と実例を理解している.
2週 緑地・公園・都市景観・都市デザイン(緑地・公園の意義・種類・計画手法,都市景観・都市デザインの設計手法) 緑地・公園・都市景観・都市デザインについて理解している.
3週 都市防災計画(最近の都市災害,防災計画の体系,災害に強い都市づくりの計画手法,実例の紹介) 都市防災計画について理解している.
4週 都市環境計画(環境負荷の少ない都市環境政策,環境アセスメントの実例の紹介) 都市環境政策と環境アセスメントについて理解している.
5週 市街地開発計画(市街地開発計画における各種整備手法の要点,実例の紹介) 市街地開発計画の手法と実例を理解している.
6週 市街地再開発計画・都市再生(市街地再開発計画における各種整備手法の要点,実例の紹介) 市街地再開発計画・都市再生手法や実例を理解している.
7週 事業評価①(ヘドニックアプローチ,仮想市場評価法) 左記の公共プロジェクト評価手法を理解している.
8週 事業評価②(コンジョイント分析,AHP) 左記の公共プロジェクト評価手法を理解している.
2ndQ
9週 事業評価③(産業連関分析の概要) 産業連関分析の概要を理解している.
10週 事業評価④(産業連関分析の波及効果:その1) 経済波及効果の概要を理解している.
11週 事業評価⑤(産業連関分析の波及効果:その2) 経済波及効果の実例を理解している.
12週 事業評価⑥(産業連関分析1:分析対象の整理) 産業連関分析の実例整理を通して分析対象について理解している.
13週 事業評価⑦(産業連関分析2:産業連関表の入手) 産業連関表の入手方法と活用方法を理解している.
14週 事業評価⑧(産業連関分析3:経済波及効果の算出) 経済波及効果の算出方法を理解している.
15週 期末試験 1週~14週の内容を理解している.
16週 都市計画の最近の話題(住民参加と合意形成,これからの都市計画) 都市計画に関する最近の話題を理解している.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。2
公園緑地の種類と役割について理解している。2
緩衝緑地とグリーンベルトについて理解している。2
自然環境の保護・保全について理解している。2前2
風景、景観と景観要素について、説明できる。2
災害の履歴と防災計画について理解している。2
土地区画整理事業を説明できる。2
市街地開発・再開発事業を説明できる。2
中心市街地活性化(再生)について理解している。2
市民参加とワークショップについて理解している。2
ブレーン・ストーミング(ライティング)について理解している。2
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。2

評価割合

期末試験課題・レポート合計
総合評価割合100100200
得点100100200