交通工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 交通工学
科目番号 0162 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 教科書は使用せず,適宜プリントを配布する。
担当教員 吉村 優治

到達目標

具体的な目標は以下のとおりである.
①道路が我々の社会経済活動に対して果たしている役割の理解
②道路の計画調査や整備、管理や災害対応における重要視点の理解
③我が国の自然条件や社会条件の特徴の理解と道路整備の取り巻く課題の理解
④我が国における最新の道路施策の動向の理解
⑤我が国及び中部地域における今度の道路施策のあり方の理解
⑥道路舗装構造と設計方法の理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標①道路が我々の社会経済活動に対して果たしている役割を正確に(8割以上)説明できる。道路が我々の社会経済活動に対して果たしている役割をほぼ正確に(6割以上)説明できる。道路が我々の社会経済活動に対して果たしている役割を説明できない。
到達目標②道路の計画調査や整備、管理や災害対応における重要視点を正確に(8割以上)説明できる。道路の計画調査や整備、管理や災害対応における重要視点をほぼ正確に(6割以上)説明できる。道路の計画調査や整備、管理や災害対応における重要視点を説明できない。
到達目標③我が国の自然条件や社会条件の特徴を理解し、道路整備の取り巻く課題を正確に(8割以上)説明できる。道路の計画調査や整備、管理や災害対応における重要視点を説明できない。我が国の自然条件や社会条件の特徴を理解し、道路整備の取り巻く課題を説明できない。
到達目標④我が国における最新の道路施策の動向を正確に(8割以上)説明できる。我が国における最新の道路施策の動向をほぼ正確に(6割以上)説明できる。我が国における最新の道路施策の動向をほぼ正確に(6割以上)説明できる。
到達目標⑤我が国及び中部地域における今度の道路施策のあり方を正確に(8割以上)論述できる。我が国における最新の道路施策の動向をほぼ正確に(6割以上)説明できる。我が国及び中部地域における今度の道路施策のあり方を論述できない。
到達目標⑥各種の地盤条件に応じて複数の舗装の設計が提案できる。舗装厚の設計方法についてほぼ正確に(6割以上)説明できる。舗装厚の設計方法について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では,道路の整備や管理の実務に触れつつ、道路が社会の発展に寄与してきたことを理解するとともに、最新の道路施策の動向を通じて、我が国における道路整備等の方向性を見通し、地域や国土の課題解決を図るマネジメントの視点を養う。
授業の進め方・方法:
専門科目の知識の応用としての道路整備や管理の実務を理解させる。また、社会経済の状況と道路整備や施策との関係を概観することにより、地域や国土の課題を理解させ、解決に向けたマネジメントする視点を養う。そのため,まずは道路整備の歴史や役割を説明した上で、会得した専門科目の知識の応用としての道路の整備、管理の実務を説明する。後半部は、少子高齢化や地方創生などの社会経済情勢の変化を踏まえた国土交通省の最新の道路施策を説明するとともに、我が国や中部地域における課題を解決するための道路施策の方向性について論じる。授業は「複数教員担当方式」で実施する。担当は非常勤(国土交通省中部地方整備局職員)であり,第14 回の担当は<吉村優治>である.
注意点:
総得点数110点=学習状況(小テスト,課題提出等)100点+道路舗装厚の設計演習10点とし,総得点率(%)で成績評価を行う.
なお,成績評価に教室外学修の内容は含まれる
国家公務員採用一般職試験(大卒程度・土木),および技術士第一次試験と同レベルの問題を試験で出題し,6割以上の正答レベルまで達していること.
学習・教育目標(D-2 設計・システム系)100%
JABEE基準1(1):(d) 

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 道路の歴史と役割 (教室外学修)道路の歴史と役割についてまとめる
2週 交道路の計画調査と整備 (教室外学修)交道路の計画調査と整備についてまとめる
3週 道路整備の現場の視点(現地視察)①
(ALのレベルA)
(教室外学修)現地視察についてまとめる
4週 道路整備の現場の視点(現地視察)②
(ALのレベルA)
(教室外学修)現地視察についてまとめる
5週 道路の管理と災害対応 (教室外学修)道路の管理と災害対応についてまとめる
6週 道路管理の現場の視点(現地視察)①
(ALのレベルA)
(教室外学修)現地視察についてまとめる
7週 道路管理の現場の視点(現地視察)②
(ALのレベルA)
(教室外学修)現地視察についてまとめる
8週 建設業の今後の展望と入札契約制度 (教室外学修)建設業の今後の展望についてまとめる
2ndQ
9週 高速道路 (教室外学修)高速道路についてまとめる
10週 道路のITS (教室外学修)道路のITSについてまとめる
11週 道路の渋滞対策・交通安全対策 (教室外学修)道路の渋滞対策・交通安全対策についてまとめる
12週 他の交通モードとの連携 (教室外学修)道路と他の交通モードとの連携についてまとめる
13週 身近な道路施策と地域との連携 (教室外学修)身近な道路施策と地域との連携についてまとめる
14週 道路舗装の構造と舗装厚の設計 (教室外学修)身近な道路施策と地域との連携についてまとめる
15週 道路の海外展開および中部地域における道路施策の方向性 道路の海外展開および中部地域における道路施策の方向性の概要を理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画地域・都市交通計画の基本概念について説明できる。2
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。2
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。2
軌道と新交通システムについて理解している。2
モータリゼーションと交通計画について理解している。2
交通とエネルギー問題について説明できる。2
モビリティ・マネジメントと公共交通について理解している。2
道路網整備:道路の機能と段階構成について理解している。2
ユニバーサル・デザインについて理解している。2
高度道路交通システムについて理解している。2
表層・基層の最小厚さ、路盤材料の最小厚さについて理解している。3
性能指標に関する道路構造令の概要を説明できる。2
設計速度、車線数、車線幅員の標準値を理解している。2
道路の機能と幾何構造について理解している。2

評価割合

課題提出道路舗装合計
総合評価割合10010110
得点10010110