鋼構造

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 鋼構造
科目番号 0175 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 鋼構造学(原、山口、北原、和多田,コロナ社)
担当教員 西澤 正博

到達目標

以下に具体的な目標を示す.
①設計荷重に関する理解
②橋梁に使用する鋼材の種類と強度に関する
理解
③許容応力度設計法に関する理解
④工場製作における諸技術に関する理解
⑤鋼部材の接合方法及び設計法に関する理解
⑥座屈現象、疲労破壊など鋼材の諸現象の理
 解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1設計荷重を分類し,その特性について説明できる.(8割以上)設計荷重を分類し,その特性について説明できる.(6割以上)設計荷重を分類し,その特性について説明できない.
評価項目2鋼材についての知識を有する.(8割以上)鋼材についての知識を有する.(6割以上)鋼材についての知識を有しない.
評価項目3鋼材の許容応力度に関する知識を有する.(8割以上)鋼材の許容応力度に関する知識を有する.(6割以上)鋼材の許容応力度に関する知識を有しない.
評価項目4鋼部材の工場製作の概略工程が説明できる.(8割以上)鋼部材の工場製作の概略工程が説明できる.(6割以上)鋼部材の工場製作の概略工程が説明できない.
評価項目5溶接・ボルト接合の設計施工について説明できる.(8割以上)溶接・ボルト接合の設計施工について説明できる.(6割以上)溶接・ボルト接合の設計施工について説明できない.
評価項目6座屈現象、疲労現象について説明できる.(8割以上)座屈現象、疲労現象について説明できる.(6割以上)座屈現象、疲労現象について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目では,鋼橋のうち最も一般的な桁橋の設計法を学び、それぞれの構成要素の意味を深く理解することで他の型式(鋼橋)への応用力をつけること.
授業の進め方・方法:
実橋を通して,具体的に設計方法を解説する.橋梁の設計では構造力学で学んだ知識がベースになっているので,十分に理解しておく必要がある.
注意点:
学習・教育目標(D-4 (1))100%
JABEE基準1(1):(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 鋼構造概論 鋼構造概論を理解する
2週 鋼構造物の実況調査(課題の発見) 鋼構造物の実況調査する
3週 鋼橋の計画および設計 鋼橋の計画および設計を理解する
4週 鋼橋の計画および設計 鋼橋の計画および設計を理解する(教室外学習:鋼構造概論、実況調査、鋼橋の計画設計内容をレポート1に纏める)
5週 鋼橋に用いられる部材の力学特性 鋼橋に用いられる部材の力学特性を理解する
6週 プレートガーダー橋の設計実務 プレートガーダー橋の設計実務を理解する
7週 プレートガーダー橋の設計実務 プレートガーダー橋の設計実務を理解する(教室外学習:プレートガーダー橋の設計実務をレポート2に纏める)
8週 実橋への学習成果反映、実橋製作・架設ビデオ等 実橋への学習成果反映、実橋製作・架設ビデオ等を調査する
2ndQ
9週 鋼橋の製作と架設 鋼橋の製作と架設を理解する
10週 実橋製作工場調査 実橋製作工場を調査する(教室外学習:調査内容をレポート3に纏める)
11週 実橋架設現場調査 実橋架設現場を調査する(教室外学習:調査内容をレポート4に纏める)
12週 鋼構造物の維持管理 鋼構造物の損傷事例を紹介し維持管理を理解する
13週 鋼構造物の点検、調査、および補修・補強技術 鋼構造物の点検、調査および補修・補強技術を調査する(教室外学習:調査内容をレポート5に纏める)
14週 特論(道路橋示方書改定、部分係数・限界状態設計法の導入etc) 新示方書、部分係数・限界状態設計法を理解する
15週 特論(疲労、腐食、摩耗、振動etc) 疲労、腐食、摩耗、振動を理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造鋼構造物の種類、特徴について、説明できる。4
橋の構成、分類について、説明できる。4
橋梁に作用する荷重の分類(例、死荷重、活荷重)を説明できる。4
各種示方書に基づく設計法(許容応力度、終局状態等)の概要を説明でき、安全率、許容応力度などについて説明できる。4
軸力を受ける部材、圧縮力を受ける部材、曲げを受ける部材や圧縮と曲げを受ける部材などについて、その設計法を説明でき、簡単な例に対し計算できる。4
接合の定義・機能・種類、溶接と高力ボルト接合について、説明できる。4
鋼桁橋(プレートガーダー橋)の設計の概要、特徴、手順について、説明できる。4

評価割合

レポート合計
総合評価割合100100
基礎的能力100100
専門的能力00
分野横断的能力00