地域都市計画

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 地域都市計画
科目番号 0182 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 教科書:入門都市計画(谷口守著,森北出版,2014) 参考書:特に指定しない
担当教員 川端 光昭

到達目標

以下の各項目を到達目標とする.
① 地区計画の手法と実際の理解
② 都市環境計画・都市防災計画の手法と実際の理解
③ 都市開発,再開発計画,都市再生の手法と実際の理解
④ 経済波及効果の推計法理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地区計画の手法と実際について説明することができる地区計画の手法と実際について重要用語を答えることができる地区計画の手法と実際について重要用語を答えることができない
評価項目2都市環境計画・都市防災計画の手法と実際を説明することができる都市環境計画・都市防災計画の手法と実際について重要用語を答えることができる都市環境計画・都市防災計画の手法と実際について重要用語を答えることができない
評価項目3都市開発,再開発計画,都市再生の手法と実際を説明することができる都市開発,再開発計画,都市再生の手法について重要用語を答えることができる都市開発,再開発計画,都市再生の手法について重要用語を答えることができない
評価項目4経済波及効果の理論を理解し産業連関表に基づく経済効果の計算ができる基礎的な問題に対し経済波及効果の計算がほぼ正確にできる経済波及効果の計算ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
都市計画全般の基礎を4年「都市工学」で学習した.本授業はその内容についてさらに掘り下げたものである.前半は現在の都市が抱える課題を習得する.後半は経済波及効果の推計方法等を修得する.
授業の進め方・方法:
授業は教科書,板書,配布プリントを組み合わせて進める.また,授業で紹介した各種手法について,その意味を理解するだけでなく,実例を教科書・インターネット等で知り理解を深めること.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
総得点数200点=学習状況(小テスト,課題提出等)100点+期末試験100点とし,総得点率(%)で成績評価を行う.
学習・教育目標:(D-2 社会技術系)100%
JABEE基準1(1):(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 地区計画(地区計画の方策と手法,実例の紹介) 地区計画の手法と実例を理解している.(教室外学修:自分の住むまちの地区計画の概要をまとめる)
2週 緑地・公園・都市景観・都市デザイン(緑地・公園の意義・種類・計画手法,都市景観・都市デザインの設計手法) 緑地・公園・都市景観・都市デザインについて理解している.(教室外学修:自分の住むまちの、緑地・都市公園計画について概要をまとめる)
3週 都市環境計画(環境負荷の少ない都市環境政策,環境アセスメントの実例の紹介) 都市環境政策と環境アセスメントについて理解している.(教室外学修:環境アセスメントの事例をまとめる)
4週 市街地開発計画(市街地開発計画における各種整備手法の要点,実例の紹介) 市街地開発計画の手法と実例を理解している.(教室外学修:岐阜駅周辺の再開発事業の概要をまとめる)
5週 市街地再開発計画・都市再生(市街地再開発計画における各種整備手法の要点,実例の紹介) 市街地再開発計画・都市再生手法や実例を理解している.(教室外学修:土地区画整理の換地計画に関する演習)
6週 都市防災計画(最近の都市災害,防災計画の体系,災害に強い都市づくりの計画手法,実例の紹介) 都市防災計画について理解している.(教室外学修:国土強靭化計画の概要についてまとめる)
7週 災害時のリスクコミュニケーション① (ALレベル:C) 災害時のコミュニケーション手法のポイントを理解している.(教室外学修:災害時のリスクコミュニケーション手法をまとめる)
8週 災害時のリスクコミュニケーション②(ALレベル:C) 災害時のコミュニケーション手法のポイントを理解している.(教室外学修:自分のまちで過去に起こった災害について事例をまとめる)
2ndQ
9週 産業連関分析①(産業連関分析の概要) 産業連関分析の概要を理解している.(教室外学修:産業連関表の構造をまとめる)
10週 産業連関分析②(産業連関分析の波及効果:その1)(ALレベル:C) 経済波及効果の概要を理解している.(教室外学修:経済波及効果に関する演習①)
11週 産業連関分析③(産業連関分析の波及効果:その2)(ALレベル:C) 経済波及効果の実例を理解している.(教室外学修:経済波及効果に関する演習②)
12週 産業連関分析④(産業連関分析1:分析対象の整理)(ALレベル:C) 産業連関分析の実例整理を通して分析対象について理解している.(教室外学習:経済波及効果の分析事例をまとめる)
13週 産業連関分析⑤(産業連関分析2:産業連関表の入手)(ALレベル:C) 産業連関表の入手方法と活用方法を理解している.(教室外学習:インターネット等から産業連関表を入手し、データ構成を理解する)
14週 産業連関分析⑥(産業連関分析3:経済波及効果の算出)(ALレベル:C) 経済波及効果の算出方法を理解している.(教室外学習:分析対象を設定し、経済波及効果を試算する)
15週 期末試験 1週~14週の内容を理解している.
16週 都市計画の最近の話題(住民参加と合意形成,これからの都市計画) 都市計画に関する最近の話題を理解している.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。4
風景、景観と景観要素について、説明できる。4
都市の防災構造化を説明できる。4
土地区画整理事業を説明できる。4
市街地開発・再開発事業を説明できる。4

評価割合

期末試験課題・レポート合計
総合評価割合100100200
得点100100200