建築製図Ⅰ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 建築製図Ⅰ
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 建築設計製図(実教出版)やさしく学ぶ Jw-cad デラックス」(ObraClub、エクスナレッジ)参考書:第3版コンパクト建築設計資料集成(日本建築学会編 丸善)
担当教員 青木 哲,清水 隆宏,鶴田 佳子

到達目標

1)製図用具の基本的な使い方の修得
2)描線技術修得
3)製図方法修得
4)木造住宅製図法の修得
5)CADの基本操作の修得
6)CADを用いた図面作成技能の修得
7)木造建築物の基礎的設計
岐阜高専ディプロマポリシー:(A),(D)および(E)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1製図用具の使用方法を正確に理解している。製図用具の使用方法をほぼ正確に理解している製図用具の使用方法を理解できていない。
評価項目2描線が適正かつ正確にできる描線がほぼ適正かつ正確にできる描線がほぼ適正かつ正確にできない
評価項目3JIS製図通則を正確に理解しているJIS製図通則をほぼ正確に理解しているJIS製図通則を理解できていない
評価項目4木造住宅の製図方法をほぼ正確に理解している木造住宅の製図方法をほぼ正確に理解している木造住宅の製図方法を理解できていない
評価項目5CADを用いて正確に描線できるCADを用いてほぼ正確に描線できるCADを用いて描線できない
評価項目6CADを用いて平面図を正確に描けるCADを用いて平面図をほぼ正確に描けるCADを用いて平面図を描くことができない
評価項目7木造建築物の基礎的設計技能を正確に理解し、設計できる木造建築物の基礎的設計技能をほぼ正確に理解し、設計できる木造建築物の基礎的設計技能を理解し、設計できていない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では、入学後の建築製図教育開始に当たり、基本的な製図用具の使い方や描線技術を修得した後、木造住宅の製図法を理解するとともに、木造建築物の設計基礎を修得する。また、CADの基本的操作を修得し、CADを用いた図面作成の技能を修得する。
授業の進め方・方法:
前期第1回~第5回は建築図面を描くための基礎として、描線と文字の演習および製図通則の講義を行う。前期第6回~後期1回で木造住宅のトレースを行う。また、CAD演習としては、後期2回~4回で描画の基礎、後期5回~8回で建築CAD図面の作成演習を行う。最後に小規模木造建築物の設計を行う。
(事前準備の学習)建築構法Ⅰの復習をしておくこと。
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。
課題にあたっては提出期限を常に意識して、自ら課題作成のスケジュールを立てそれを実行すること。スケジュール管理を身につけるために自己によるスケジュール作成とそのセルフチェックを実施する。
授業内容に関連する教科書のページを熟読し、建築製図における線の意味を理解し、一本一本意識しながら描写すること。後期後半では小規模木造建築物の設計を行う。設計にあたっては身近にある建築物の実測を通して理解を深めることとする。課題提出によって評価を行う。
線の練習100点、木造住宅のトレース3課題×100=300点、CAD課題2課題×100=200点 小規模設計200点 合計800点とし総得点率(%)によって成績評価を行う。ただし、一つでも未提出の課題がある場合は、不合格とする。また課題提出は時間厳守とし、期限に遅れた場合は減点とする。
成績評価,進級及び卒業に関する内規 第 19 条 4 項(別表1)に該当する科目。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 製図用具の購入・製図用具の使い方・授業の進め方 製図用具の購入・製図用具の使い方・授業の進め方を理解する
2週 JIS製図通則講義 JIS製図通則を理解する
3週 描線・文字の練習1(鉛筆仕上げ)
(ALのレベルC)
鉛筆仕上げによる描線を理解する
4週 描線・文字の練習2(鉛筆仕上げ)
(ALのレベルC)
鉛筆仕上げによる描線を理解する
5週 描線・文字の練習3(鉛筆仕上げ)
(ALのレベルC)
鉛筆仕上げによる描線を理解する
6週 木造住宅平面図トレース1
(ALのレベルC)
木造住宅平面図の描き方を理解する
7週 木造住宅平面図トレース2
(ALのレベルC)
木造住宅平面図の描き方を理解する
8週 木造住宅平面図トレース3
(ALのレベルC)
木造住宅平面図の描き方を理解する
2ndQ
9週 木造住宅平面図トレース4
(ALのレベルC)
木造住宅平面図の描き方を理解する
10週 木造住宅立面図・断面図トレース1
(ALのレベルC)
木造住宅立面図・断面図の描き方を理解する
11週 木造住宅立面図・断面図トレース2
(ALのレベルC)
木造住宅立面図・断面図の描き方を理解する
12週 木造住宅立面図・断面図トレース3
(ALのレベルC)
木造住宅立面図・断面図の描き方を理解する
13週 CADの基本操作演習1
(ALのレベルC)
CADの基本操作を理解する
14週 CADの基本操作演習2
(ALのレベルC)
CADの基本操作を理解する
15週 CADの基本操作演習3
(ALのレベルC)
CADの基本操作を理解する
16週
後期
3rdQ
1週 木造住宅矩計図トレース1
(ALのレベルC)
木造住宅矩計図の描き方を理解する
2週 木造住宅矩計図トレース2
(ALのレベルC)
木造住宅矩計図の描き方を理解する
3週 木造住宅矩計図トレース3
(ALのレベルC)
木造住宅矩計図の描き方を理解する
4週 木造住宅矩計図トレース4
(ALのレベルC)
木造住宅矩計図の描き方を理解する
5週 CADを用いた平面図トレース1
(ALのレベルC)
CADを用いた平面図の描き方を理解する
6週 CADを用いた平面図トレース2
(ALのレベルC)
CADを用いた平面図の描き方を理解する
7週 CADを用いた平面図トレース3
(ALのレベルC)
CADを用いた平面図の描き方を理解する
8週 CADを用いた平面図トレース4
(ALのレベルC)
CADを用いた平面図の描き方を理解する
4thQ
9週 小規模木造建築物の設計1
(ALのレベルC)
小規模木造建築物の設計、作図を理解する
10週 小規模木造建築物の設計2
(ALのレベルC)
小規模木造建築物の設計、作図を理解する
11週 小規模木造建築物の設計3
(ALのレベルC)
小規模木造建築物の設計、作図を理解する
12週 小規模木造建築物の設計4
(ALのレベルC)
小規模木造建築物の設計、作図を理解する
13週 小規模木造建築物の設計5
(ALのレベルC)
小規模木造建築物の設計、作図を理解する
14週 小規模木造建築物の設計6
(ALのレベルC)
小規模木造建築物の設計、作図を理解する
15週 課題講評会
(ALのレベルB)
自身の課題内容を他者に説明できるようにする
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。3
線の描き分け(3種類程度)ができる。3
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。3
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。3
図面の種類別の各種図の配置を理解している。3
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。3
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合00000800800
基礎的能力0000000
専門的能力00000800800
分野横断的能力0000000