世界史

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 世界史
科目番号 0006 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書として、『高校世界史』(木村靖二ほか、山川出版社)を指定する。
その他、必要に応じて学習材(プリント等)を配布する。
担当教員 小早川 裕悟

到達目標

①世界の時間の経過に伴う変化を認識することができる。
②世界の歴史に見られるパターンを把握することができる。
③資料や情報を批判的に思考することができる。
④多様な文化を尊重することができる。
岐阜高専ディプロマポリシー:(A)及び(C)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
到達目標①世界の時間の経過に伴う変化を認識し、自らの言葉で論理的に説明することができる。世界の時間の経過に伴う変化を認識し、説明することができる。世界の時間の経過に伴う変化を認識できず、説明することもできない。
到達目標②世界の歴史に見られるパターンを把握し、自らの言葉で論理的に説明することができる。世界の歴史に見られるパターンを把握し、説明することができる。世界の歴史に見られるパターンを把握できず、説明することもできない。
到達目標③資料や情報を鵜呑みにせず、ソースを検討するなど批判的に考えた上で、自らの主張の根拠として用いることができる。資料や情報を鵜呑みにせず、ソースを検討するなど批判的に考えているが、その上で情報を活用することができないことがある。資料や情報を鵜呑みにせず、ソースを検討するなど批判的に考えた上で、自らの主張の根拠として用いることができない。
到達目標④文化の多様性を理解し、それぞれの文化を尊重し、他者や他国に対するステレオタイプ的な意見に疑いを持ち、反論することができる。文化の多様性を理解し、それぞれの文化を尊重する重要性を理解することができる。文化の多様性を理解できず、それぞれの文化を尊重することもできない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会系教科は、今日の変化する社会における社会の問題の枠組みとその背景を提供するものです。歴史は、現在の議論を引き起こす問題や出来事を理解することに関係します。今日および未来の市民は、指導的立場に立つ人ももちろん、過去が現在や未来にどのように影響しているかを学ぶ必要があります。過去をよりよく理解することは、将来のための効果的な決定を下すことに役立つからです。
歴史を学ぶことの本質的な価値は、知識の獲得だけではありません。歴史的に考えるというスキルを学ぶことにあると確信しています。世界史の場合、時間の経過に伴う変化を認識すること、パターンを特定すること、情報源を調査すること、批判的に読み・書くこと、多様な文化の理解などを意味します。
授業の進め方・方法:
本授業は、教員による講義やグループワーク、プレゼンテーションなどのアクティブ・ラーニングを組み合わせ、世界史の基本的知識・考えを習得する。
(事前準備の学習)教科書に目を通しておくこと。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
世界史は過去の事象を受け継いできており、前期の授業内容を後期で使用することがあるため、授業内容や発表内容をノートにとることを推奨する。また、グループワークなどにおいては教員の指示をしっかりと聞き、教員の要求に対応していくことが必要となる。
授業内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期イントロダクション
(ALのレベルC)
この授業の目標・進め方・評価方法を理解する。
現代世界のキーワードを理解する。
2週 中世以前の世界(1)
(ALのレベルC)
アジアを中心とした中世以前の歴史的状況を理解する。
3週 中世以前の世界(2)
(ALのレベルC)
ヨーロッパを中心とした中世以前の歴史的状況を理解する。
4週 アジア諸国の繁栄(1)
(ALのレベルC)
明・清の歴史の展開や、東南アジアの状況、世界の一体化と当時の日本の関わりなどを把握する。
5週 アジア諸国の繁栄(2)
(ALのレベルC)
オスマン帝国・ティムール朝・サファヴィー朝・ムガル帝国の展開とイスラーム世界の再編について把握する。
6週 世界の一体化とヨーロッパ(1)
(ALのレベルC)
大航海時代の展開と世界の結びつきや交流について把握する。
7週 世界の一体化とヨーロッパ(2)
(ALのレベルC)
ヨーロッパ諸国の世界進出の状況を把握させ、貿易などを軸とする世界の一体化の状況を把握する。
8週 中間試験
2ndQ
9週 近代の欧米社会(1)
(ALのレベルC)
イギリスの産業革命の特徴について把握する。
10週 近代の欧米社会(2)
(ALのレベルC)
産業革命以後における19世期前半のヨーロッパ社会の特徴について把握する。
11週 近代の欧米社会(3)
(ALのレベルC)
アメリカの独立と発展について理解する。
12週 ヨーロッパの進出とアジア(1)
(ALのレベルC)
列強諸国の植民地拡大の歴史的背景について理解する。
13週 ヨーロッパの進出とアジア(2)
(ALのレベルC)
列強諸国の中国進出の状況を把握する。
14週 ヨーロッパの進出とアジア(3)
(ALのレベルB)
植民地化に対する抵抗運動について理解する。
15週 期末試験
16週
後期
3rdQ
1週 第一次世界大戦(1)
(ALのレベルC)
第一次世界大戦の背景・対立構図について、把握する。
2週 第一次世界大戦(2)
(ALのレベルC)
第一次世界大戦がその後の世界に与えた影響について、理解する。
3週 世界恐慌
(ALのレベルC)
世界恐慌に対する各国の対策とその影響について、理解する。
4週 世界恐慌後の世界(1)
(ALのレベルC)
世界恐慌後におけるアジアの動きについて、理解する。
5週 世界恐慌後の世界(2)
(ALのレベルC)
世界恐慌後におけるヨーロッパの動きについて、理解する。
6週 第二次世界大戦(1)
(ALのレベルC)
第二次世界大戦の背景・対立構図について、把握する。
7週 第二次世界大戦(2)
(ALのレベルB)
第二次世界大戦の結末とその後の世界に与えた影響について、理解する。
8週 中間試験
4thQ
9週 冷戦の時代(1)
(ALのレベルC)
第二次世界大戦後の国際関係について把握する。
10週 冷戦の時代(2)
(ALのレベルC)
1960年代以降の国際関係の変化について把握する。
11週 世界の諸問題・プレゼンテーション(1)
(ALのレベルB)
世界の歴史上の問題について、学生各自が考え、解決策を説明できる。
12週 世界の諸問題・プレゼンテーション(2)
(ALのレベルA)
パワーポイントを用いたプレゼンテーションにより、世界の歴史上の問題に対する見解を深める。
13週 世界の諸問題・プレゼンテーション(3)
(ALのレベルA)
パワーポイントを用いたプレゼンテーションにより、世界の歴史上の問題に対する見解を深める。
14週 世界の諸問題・プレゼンテーション(4)
(ALのレベルA)
パワーポイントを用いたプレゼンテーションにより、世界の歴史上の問題に対する見解を深める。
15週 期末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。1
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。1
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。1
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。1
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。1
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2
複数の情報を整理・構造化できる。2
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。1
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2

評価割合

試験課題・報告ノート提出合計
総合評価割合1206020200
前期603010100
後期603010100