建築計画Ⅰ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 建築計画Ⅰ
科目番号 0007 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 コンパクト建築設計資料集成(日本建築学会編 丸善)
担当教員 今田 太一郎

到達目標

空間計画の技法および各建築物の用途に応じた計画理論とそれに関連する計画技法を修得することによって、建築物を設計するための基礎となる知識を身につける。具体的には以下の項目を目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
① 建築計画に関する基本的な概念と建築計画のプロセスに関する説明問題ができる建築計画に関する基本的な概念と建築計画のプロセスに関する説明問題が的確(8割以上)にできる。建築計画に関する基本的な概念と建築計画のプロセスに関する説明問題がほぼ(6割以上)できる。建築計画に関する基本的な概念と建築計画のプロセスに関する説明問題できない。
② 空間構成の基本的な技法およびダイアグラムの作成に関する問題ができる。空間構成の基本的な技法およびダイアグラムの作成に関する問題が的確(8割以上)にができる。空間構成の基本的な技法およびダイアグラムの作成に関する問題がほぼ(6割以上)できる。空間構成の基本的な技法およびダイアグラムの作成に関する問題ができない。
③ 各施設計画を行う際に基本となる理論とおよび技法に関する説明問題ができる。各施設計画を行う際に基本となる理論とおよび技法に関する説明問題が的確(8割以上)にできる。各施設計画を行う際に基本となる理論とおよび技法に関する説明問題がほぼ(6割以上)できる。各施設計画を行う際に基本となる理論とおよび技法に関する説明問題ができない。
④ 建築におけるプログラミングに関わる各概念の理解、および具体的なプログラミングのための手法、技術の修得。建築におけるプログラミングに関わる各概念の理解、および具体的なプログラミングのための手法、技術に関する問題が的確(8割以上)にできる。建築におけるプログラミングに関わる各概念の理解、および具体的なプログラミングのための手法、技術に関する問題がほぼ(6割以上)できる。建築におけるプログラミングに関わる各概念の理解、および具体的なプログラミングのための手法、技術に関する問題ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
①建築計画の概念およびプロセスの修得。
②基本的な空間の計画技法の修得
③建築施設計画に関する計画理論・技法の修得。
④建築におけるプログラミングに関わる各概念の理解、および具体的なプログラミングのための手法、技術の修得
授業の進め方・方法:
建築計画・設計を進める上での基礎となる、「建築計画の概念とプロセス」・「空間の計画技法」を最初に学習した後、建築設計製図Ⅰの課題に対応する各施設の計画の技法について学習する。
注意点:
 授業ノートを的確に作成する。また、授業で触れる建築計画学の知識を生かして、図面から、建築計画上の意図を正確に読み取ることができるようになるよう、心がけること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築計画の概念とプロセス
2週 空間計画の技法(空間構成の考え方と構成手法)
3週 独立住宅の計画1
4週 独立住宅の計画2
5週 図書館の計画1
6週 図書館の計画2
7週 図書館の計画3
8週 中間のまとめ
2ndQ
9週 学校の計画1(学校教育および、建築の歴史的変遷)
10週 学校の計画2(教育課程と運営方式)
11週 学校の計画3(全体計画)
12週 学校の計画4(教室の計画)
13週 劇場の計画1(プロセニアム劇場の成立にいたる歴史と空間の変化)
14週 劇場の計画2(プロセニアムの形式)
15週 劇場の計画3(オープンステージの形式)
16週
後期
3rdQ
1週 集合住宅の計画1(集合住宅計画の変遷・計画の課題)
2週 集合住宅の計画2(配置計画の技法・住棟計画の技法)
3週 集合住宅の計画3(住戸近傍空間の計画技法/(住戸計画の技法)
4週 集合住宅の計画4(事例の分析)
5週 事務所建築の計画1(事務所計画の基礎)
6週 事務所建築の計画2(コアシステム)
7週 事務所建築の計画3(オフィスレイアウト形式)
8週 中間のまとめ
4thQ
9週 建築プログラミング1(プログラミングの概念、プロセス)
10週 建築プログラミング2(プログラミングのための思考の技術)
11週 建築プログラミング3(プログラミングのためのワークショップ技術)
12週 建築プログラミング4(ワークショップ演習1、ランダムインプット)
13週 建築プログラミング5(ワークショップ演習2、KJ法)
14週 建築プログラミング6(ワークショップ演習3、ブレインストーミング)
15週 建築プログラミング7(建築におけるプログラミングの事例)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史モデュールについて説明できる。2
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。2
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。2
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。2
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。2
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。2
建築計画・設計の手法一般について説明できる。2
企画の手法について理解できる。2
動線について説明できる。2
ゾーニングについて説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力200000020
専門的能力800000080
分野横断的能力0000000