以下の2点について幅広く学習し、後に続く専門科目を理解するための基礎知識を習得し、それらを建築設計に活用する手段について説明できることを目標とする。
①鉄筋コンクリート構造の材料や構成に関する事項(1~7回)
②鉄骨構造の材料や構成に関する事項(9~14回)
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)
概要:
建築構造物に求められる機能は、安全で快適な空間を確保していることである。この授業では、主に鉄筋コンクリート構造と鉄骨構造の基本となる事項を幅広く学習する。後に続く専門科目を理解するための基礎知識を習得し、それらを建築設計に活用する手段について説明できることを目標とする。
授業の進め方・方法:
授業は、教科書と板書を中心に行うので、各自学習ノートを充実させること。
(事前準備の学習)建築学通論(構造・安全の必要性)の復習をしておくこと。
英語導入計画:technical terms
注意点:
授業の内容を身につけるために、予習・復習が必須である。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
鉄筋コンクリートの構造形式(ラーメン構造・壁式構造) |
鉄筋コンクリートの構造形式(ラーメン構造・壁式構造)について理解することができる。
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2週 |
鉄筋コンクリート構造の構造計画 (ALレベル:C) |
鉄筋コンクリート構造の構造計画について理解することができる。
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3週 |
鉄筋の性質1 |
鉄筋の性質について理解することができる。
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4週 |
鉄筋の性質2 (ALレベル:C) |
鉄筋の性質について理解することができる。
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5週 |
コンクリートの性質1 |
コンクリートの性質について理解することができる。
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6週 |
コンクリートの性質2 (ALレベル:C) |
コンクリートの性質について理解することができる。
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7週 |
鉄筋コンクリート構造の材料特性 |
鉄筋コンクリート構造の材料特性について理解することができる。
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8週 |
中間試験(課題) |
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2ndQ |
9週 |
構造用鋼材の分類と性質1 |
構造用鋼材の分類と性質について理解することができる。
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10週 |
構造用鋼材の分類と性質2 (ALレベル:C) |
構造用鋼材の分類と性質について理解することができる。
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11週 |
鉄骨構造の構造形式 |
鉄骨構造の構造形式について理解することができる。
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12週 |
鉄骨構造の構造計画 (ALレベル:C) |
鉄骨構造の構造計画について理解することができる。
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13週 |
鉄骨構造の接合方法(溶接・高力ボルト) |
鉄骨構造の接合方法(溶接・高力ボルト)について理解することができる。
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14週 |
鉄骨構造の柱や梁の形式1 |
鉄骨構造の柱や梁の形式について理解することができる。
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15週 |
鉄骨構造の柱や梁の形式2 (ALレベル:C) |
鉄骨構造の柱や梁の形式について理解することができる。
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16週 |
期末試験模範解答の解説および成績評価の説明、建築一般構造総論 |
これまで学習してきた内容に関して、一般的な建築構造の基礎を理解することができる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 材料 | 建築材料の変遷や発展について説明できる。 | 1 | |
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。 | 2 | |
セメントの種類・特徴について説明できる。 | 2 | |
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。 | 2 | |
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。 | 2 | |
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。 | 1 | |
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。 | 1 | |
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。 | 1 | |
コンクリート製品(ALC、プレキャストなど)の特徴について説明できる。 | 1 | |
耐久性(例えば中性化、収縮、凍害、塩害など)について現象名をあげることができる。 | 2 | |
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。 | 2 | |
建築用鋼製品(丸鋼・形鋼・板など)の特徴・性質について説明できる。 | 2 | |
鋼材の耐久性(腐食、電食、耐火など)の現象と概要について説明できる。 | 2 | |
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点(比例限界、弾性限界、上降伏点、下降伏点、最大荷重、破断点など)の特定と性質について説明できる。 | 2 | |
構造 | 建築構造の成り立ちを説明できる。 | 1 | |
建築構造(W造、RC造、S造、SRC造など)の分類ができる。 | 1 | |
鋼構造物の復元力特性と設計法の関係について説明できる。 | 1 | |
S造の特徴・構造形式について説明できる。 | 2 | |
高力ボルト摩擦接合の機構について説明できる。 | 2 | |
溶接接合の種類と設計法について説明できる。 | 2 | |
仕口の設計方法について説明ができる。 | 2 | |
柱脚の種類と設計方法について説明ができる。 | 2 | |
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。 | 2 | |
施工・法規 | 鉄筋の加工について説明できる。 | 2 | |
継手(重ね、圧接、機械式、etc.)の仕組みについて説明できる。 | 2 | |
定着の仕様とメカニズムについて説明できる。 | 2 | |
かぶりの必要性、かぶり厚さの基準・仕様・法令について説明できる。 | 1 | |
使用材料の試験・管理値について説明できる。 | 2 | |
生コンの発注について説明できる。 | 2 | |
運搬・締固め(打込み)の方法・手順について説明できる。 | 2 | |
養生の必要性について説明できる。 | 2 | |
建築物などの定義について説明できる。 | 1 | |
工作物の定義について説明できる。 | 1 | |