建築工学実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 建築工学実験Ⅱ
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 日本建築学会編 建築材料実験用教材(丸善)、最新建築環境工学(井上書院)
担当教員 中谷 岳史,下村 波基

到達目標

[構造系]
(1)構造部材及び架構の力学的特性の把握
(2)創造性と知的好奇心の高揚及び、工学的センスの涵養をはかる。
[環境系]
(1)建築環境に関わる事象の計測方法の理解
(2)都市域や室内環境に関連する環境問題に対する意識の高揚

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
(1)構造部材・架構の力学的特性を理解し6割以上的確に表現できる構造部材・架構の力学的特性を正確に理解(8割以上)できる。構造部材・架構の力学的特性をほぼ正確に理解(8割以上)できる。構造部材・架構の力学的特性を正確に理解できない。
(2)競技課題を通して創造性と知的好奇心の高揚及び、工学的センス の涵養が図られたか。競技課題を通して創造性と知的好奇心の高揚及び、工学的センスの涵養が図られた(8割以上)。競技課題を通して創造性と知的好奇心の高揚及び、工学的センスの涵養がほぼ図られた(6割以上)。競技課題を通して創造性と知的好奇心の高揚及び、工学的センスの涵養が図られなかった。
(1)適切な計測手法を取り、計測結果を6割以上的確に表現できる。適切な計測手法を取り、計測結果を的確に表現できた(8割以上)。適切な計測手法を取り、計測結果をほぼ的確に表現できた(6割以上)。適切な計測手法を取り、計測結果を的確に表現できなかった。
提案課題を通して、都市域や室内環境で発生している環境問題に 対して、その分析結果や解決手法を適切に表現できたか。都市域や室内環境で発生している環境問題に対して、その分析結果や解決手法を的確に表現できた(8割以上)。都市域や室内環境で発生している環境問題に対して、その分析結果や解決手法をほぼ的確に表現できた(6割以上)。都市域や室内環境で発生している環境問題に対して、その分析結果や解決手法を表現できなかった。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
[構造系]建築構造用材料及び架構の力学的特性を把握することにより設計に反映させうる知識の集積をはかる。
[環境系]建築環境に関わる身の回りの現象を測定・検証を行うことで、より深い知識と対策を自ら立案することができる。
授業の進め方・方法:
教科書の写真や図では理解しにくい設備はスライドなどによって前半紹介する。これらをきちんと見て概要を理解しておくことが、その後の講義を理解する上で重要となる。
注意点:
日常生活において関連設備に常に触れることが可能なため、意識して生活することが理解の早道となる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 [環境]道路交通騒音測定(実験1)
2週 [構造]全 班:課題説明・安全教育
3週 [環境]Excel によるデータ解析
4週 [構造]班単位:課題A: RC梁の作成・載荷実験
5週 [環境]環境配慮手法の提案課題(実験2)
6週 [構造]班単位:課題B: H形鋼に生ずる歪み測定実験
7週 [環境]各課題の実験実施、文献調査
8週 [構造]班単位:課題C: 架構モデルの固有周期測定実験
2ndQ
9週 [環境]プレゼンテーション(発表会)
10週 [構造]班単位:課題D: 鋼材の座屈実験
11週 [環境]壁体の日射熱取得に関する実験(実験3
12週 [構造]全班:モルタル梁の競技課題(架構の組立・制作)
13週 [環境]データ整理、理論式、差分近似の確
14週 [環境]Excel による差分法の計算、データ比較
15週 [構造]全班:モルタル梁の競技課題(載荷実験)
及び、前期のまとめ(レポート返却と講評)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。2
鋼材の性質について説明できる。2
構造コンクリートおよび鉄筋について説明できる。2
環境・設備環境マネージメント(たとえば、環境負荷、省エネルギーなど)の概要について理解している。3
日照および日射の調節方法について説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00003565100
基礎的能力0000000
専門的能力00003565100
分野横断的能力0000000