建築史I

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 建築史I
科目番号 0023 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 建築と都市の歴史(光井渉他,井上書院,2013.10) 、西洋建築史図集(日本建築学会編,彰国社,2013.8)
担当教員 清水 隆宏

到達目標

①西洋各時代の建築様式の変遷を理解する。
②西洋の建築・都市における生活環境と、その歴史的・文化的背景の理解
③近代建築から現代建築に至るプロセスを理解する。
④近代建築の建築的特性を作品と関連させて理解する。
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1西洋の古代から近世、各時代における建築様式について十分に理解できる。西洋の古代から近世、各時代における建築様式について概ね理解できる。西洋の古代から近世、各時代における建築様式について理解できない。
評価項目2社会の変化が、西洋各時代の建築に与えた影響について十分に理解できる。社会の変化が、西洋各時代の建築に与えた影響について概ね理解できる。社会の変化が、西洋各時代の建築に与えた影響について理解できない。
評価項目3近代から現代における建築様式およびその変遷過程について十分に理解できる。近代から現代における建築様式およびその変遷過程について概ね理解できる。近代から現代における建築様式およびその変遷過程について理解できない。
評価項目4近代建築の各時期の建築作品の作者、建築的特性について十分に理解できる。近代建築の各時期の建築作品の作者、建築的特性について概ね理解できる。近代建築の各時期の建築作品の作者、建築的特性について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築に携わる者は、社会の変動を見つめ、大局的な視点で発想をすることが求められる。具体的には、
建築が社会の変化といかに関わり、その結果どのような変遷・形態を生じたのかを把握することで、建築をより深く理解する。
授業の進め方・方法:
・用語を丸暗記するのではなく、作品と結び付けて理解するように努めること。
・身近で確認できる建築形式については、積極的に見学して体験とともに理解することを勧める。
・図書館等で、関連する文献(専門書・一般書・雑誌・写真集)に触れることが望ましい。
(事前準備の学習)建築学通論及び建築構法Iの復習をしておくこと。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 西洋建築史の意義と西洋建築の発生 西洋建築史の意義と西洋建築の発生について理解する
2週 西洋古代-エジプト建築 エジプト建築について理解する
3週 西洋古代-オリエント建築 オリエント建築について理解する
4週 西洋古代-ギリシア建築 ギリシア建築について理解する
5週 西洋古代-ローマ建築(1) ローマ建築について理解する
6週 西洋古代-ローマ建築(2) ローマ建築について理解する
7週 西洋中世-ビザンチン建築、イスラム建築 ビザンチン建築、イスラム建築について理解する
8週 中間試験
2ndQ
9週 西洋中世-ロマネスク建築 ロマネスク建築について理解する
10週 西洋中世-ゴシック建築(1) ゴシック建築について理解する
11週 西洋中世-ゴシック建築(2) ゴシック建築について理解する
12週 西洋近世-ルネサンス建築(1) ルネサンス建築について理解する
13週 西洋近世-ルネサンス建築(2) ルネサンス建築について理解する
14週 西洋近世-バロック建築、ロココ建築 バロック建築について理解する
15週 期末試験
16週 期末試験の返却・解説および評価の説明、西洋建築史のまとめ 西洋建築史について学んだ内容を整理する
後期
3rdQ
1週 近代建築を学ぶことの意味 近代建築を学ぶことの意味について理解する
2週 19世紀の試行錯誤 19世紀頃の西洋近代建築について理解する
3週 近代建築前夜からモダニズムの幕開けへ 19世紀頃の西洋近代建築について理解する
4週 モダニズム建築1(欧州各国の建築) 欧州各国の近代建築について理解する
5週 モダニズム建築2(表現主義と有機的建築、近代の都市) 表現主義と有機的建築について理解する
6週 大戦間期の古典主義 大戦間期の古典主義について理解する
7週 大戦後から現代への建築 大戦後から現代への建築について理解する
8週 中間試験
4thQ
9週 中間のまとめ(ALのレベルC) 西洋近代建築全般について理解する
10週 日本近代-西洋建築技術の伝来(洋式工場建設と擬洋風建築) 擬洋風建築について理解する
11週 お雇い外国人による近代建築 お雇い外国人建築家について理解する
12週 日本人建築家の誕生とその後の活躍(明治期の近代建築) 明治期の近代建築について理解する
13週 日本人建築家の誕生とその後の活躍(大正昭和前期の近代建築) 大正昭和前期の近代建築について理解する
14週 モダニズム建築の登場とその後の展開 日本のモダニズム建築について理解する
15週 期末試験
16週 期末試験の返却・解説および評価の説明、近代建築史のまとめ 近代建築史について学んだ内容を整理する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。2
計画・歴史近現代都市の特質と課題について説明できる。1
近代の都市計画論について説明できる。1
古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。4
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。4
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。4
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ確認テスト等合計
総合評価割合40000000400
基礎的能力0000000
専門的能力40000000400
分野横断的能力0000000