建築計画Ⅰ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築計画Ⅰ
科目番号 0044 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 コンパクト建築設計資料集成(日本建築学会編 丸善)
担当教員 今田 太一郎

到達目標

空間計画の技法および各建築物の用途に応じた計画理論とそれに関連する計画技法を修得することによって、建築物を設計するための基礎となる知識を身につける。具体的には以下の項目を目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
① 建築計画に関する基本的な概念と建築計画のプロセスに関する説明問題ができる建築計画に関する基本的な概念と建築計画のプロセスに関する説明問題が的確にできる。建築計画に関する基本的な概念と建築計画のプロセスに関する説明問題がほぼできる。建築計画に関する基本的な概念と建築計画のプロセスに関する説明問題できない。
② 空間構成の基本的な技法およびダイアグラムの作成に関する問題ができる。空間構成の基本的な技法およびダイアグラムの作成に関する問題が的確(8割以上)にができる。空間構成の基本的な技法およびダイアグラムの作成に関する問題がほぼできる。空間構成の基本的な技法およびダイアグラムの作成に関する問題ができない。
③ 各施設計画を行う際に基本となる理論とおよび技法に関する説明問題ができる。各施設計画を行う際に基本となる理論とおよび技法に関する説明問題が的確にできる。各施設計画を行う際に基本となる理論とおよび技法に関する説明問題がほぼできる。各施設計画を行う際に基本となる理論とおよび技法に関する説明問題ができない。
④ 建築におけるプログラミングに関わる各概念の理解、および具体的なプログラミングのための手法、技術の修得。建築におけるプログラミングに関わる各概念の理解、および具体的なプログラミングのための手法、技術に関する問題が的確にできる。建築におけるプログラミングに関わる各概念の理解、および具体的なプログラミングのための手法、技術に関する問題がほぼできる。建築におけるプログラミングに関わる各概念の理解、および具体的なプログラミングのための手法、技術に関する問題ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
①建築計画の概念およびプロセスの修得。
②基本的な空間の計画技法の修得
③建築施設計画に関する計画理論・技法の修得。
④建築におけるプログラミングに関わる各概念の理解、および具体的なプログラミングのための手法、技術の修得
授業の進め方・方法:
建築計画・設計を進める上での基礎となる、「建築計画の概念とプロセス」・「空間の計画技法」を最初に学習した後、建築設計製図Ⅰの課題に対応する各施設の計画の技法について学習する。
学習・教育目標:(D-4)100%
英語導入計画:Technical terms Documents(10%)
注意点:
 授業ノートを的確に作成する。また、授業で触れる建築計画学の知識を生かして、図面から、建築計画上の意図を正確に読み取ることができるようになるよう、心がけること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築計画の概念 建築計画の概念の理解
2週 ヒトと環境1 人間工学・ニッチについての理解
3週 ヒトと環境2 場・縄張り・領域の理解
4週 設計手法 ゾーニング・グリッド・モジュール、設計プロセスの理解
5週 住まい論 nLDK型住居と伝統的住居についての理解
6週 住まい論2ー集合住宅(住棟計画・住戸計画) 住棟計画・住戸計画についての理解
7週 住まい論3ー集合住宅(配置計画) 配置計画の理解、実例を通した計画手法の理解
8週 中間のまとめ 計画技法、人間工学、集合住宅計画の確認
2ndQ
9週 図書館の計画1 図書館の変遷、所要各室の性能についての理解
10週 図書館の計画2 書架方式の理解、設計上の留意点の理解
11週 図書館の計画3(ALレベル:C) 実例の分析(レムクールハースのシアトル図書館など)
12週 劇場の計画1(プロセニアム劇場の成立にいたる歴史と空間の変化1) 西洋劇場の形式の変遷の理解(プロセニアム劇場の成立にいたる歴史と空間の変化1)
13週 劇場の計画2(プロセニアム劇場の成立にいたる歴史と空間の変化2) プロセニアム形式の理解(プロセニアム劇場の成立にいたる歴史と空間の変化2)
14週 劇場の計画3(オープンステージの形式) オープン形式の劇場計画の理解
15週 劇場の計画4(ALレベル:C) 実例の分析を通した劇場計画の理解
16週 前期末のまとめ 図書館・劇場計画の確認
後期
3rdQ
1週 学校の計画1 学校計画と教育の関わりの理解
2週 学校の計画2 学校の運営方式の理解、オープンプランスクールの理解
3週 学校の計画3(ALレベル:C) 実例の分析を通した学校計画の理解
4週 事務所建築の計画1(コアシステム) 事務所建築の計画の理解
5週 事務所建築の計画2(オフィスの平面構成) 事務所建築の計画の理解
6週 事務所建築の計画3(オフィス環境のデザイン) 事務所建築の計画の理解
7週 集合住宅の計画4(事例の分析)(ALレベル:C) 実例の分析を通した事務所建築の計画の理解
8週 中間のまとめ 学校計画、事務所建築の計画の確認
4thQ
9週 空間計画論1 建築の隠喩表現の構造についての手法的理解
10週 空間計画論2 空間デザインとしての動線計画の理解
11週 空間計画論3 オランダ構造主義の概念と空間像の理解
12週 空間計画論4 代官山ヒルサイドテラスの分析
13週 空間計画論5 事務所建築の計画の理解
14週 空間計画論6(ALレベル:C) デザインの観点からの空間システムの分析的理解
15週 空間計画論7 空間計画論の俯瞰的理解
16週 空間計画論のまとめ 空間計画の手法の確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史モデュールについて説明できる。3
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。2
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。4
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
建築計画・設計の手法一般について説明できる。4
都市と農村の計画について説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力200000020
専門的能力800000080
分野横断的能力0000000