環境工学基礎

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 環境工学基礎
科目番号 0046 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 最新 建築環境工学 改訂第4版(田中俊六他、井上書院)
担当教員 青木 哲

到達目標

① 気象要素の基礎知識獲得
② 伝熱の基礎知識獲得
③ 快適指標の基礎知識獲得
④ 換気基礎知識獲得
⑤ 音の基礎知識獲得

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築に関わる気象要素の基礎知識を獲得し、それらについて正確に(8割以上)説明できる。建築に関わる気象要素の基礎知識を獲得し、それらについてほぼ正確に(6割以上)説明できる。建築に関わる気象要素の基礎知識を獲得できず、それらについて正確に説明できない。
評価項目2伝熱に関する基礎知識を獲得し、関連する設問を正確に(6割以上)できる。伝熱に関する基礎知識を獲得し、関連する設問をほぼ正確に(6割以上)できる。伝熱に関する基礎知識を獲得できず、関連する設問を回答できない。
評価項目3快適指標の種類を把握し、設問に正確に(8割以上)回答できる。快適指標の種類を把握し、設問にほぼ正確に(6割以上)回答できる。快適指標の種類を把握できず、設問に正確に回答できない。
評価項目4換気の重要性を理解し、設問に正確に(8割以上)回答できる。換気の重要性を理解し、設問にほぼ正確に(6割以上)回答できる。換気の重要性を理解できず、正確に回答できない。
評価項目5音に関する基本的な用語についての設問に、正確に(8割以上)回答できる。音に関する基本的な用語についての設問に、ほぼ正確に(6割以上)回答できる。音に関する基本的な用語についての設問に、正確に回答できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築学における環境工学は、快適で健康な都市・建築空間を省エネルギーで実現するための重要な学問である。物理学、生理学、心理学、工学といった幅広い領域にわたる知識が必要であるものの、私たちの生活の上では身近な現象も多い。本授業では環境工学の全体像を理解することを目的とし、特に人間を取り巻く環境要素に関する基礎知識の獲得を目標とする。
授業の進め方・方法:
・講義は基礎知識の解説を主体に構成される。熱、空気、音など身近な物理現象を対象とするので、講義前後に自分の生活空間を再認識してみると良い。
・関連技術計算を行う場合があるため、関数電卓は必携である。
・成績評価は、中間試験および期末試験の総得点の得点率によって行う。
学習・教育目標:(D-2)100%
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・建築と自然環境 風土と建築について説明できる。都市環境における緑の役割について説明できる。
2週 建築環境工学とは 環境と環境工学について説明できる。
3週 空気と水の性状、湿り空気線図 湿り空気について説明できる。湿り空気線図の使い方を理解する。
4週 気候要素 気候、気象について説明できる。気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。
5週 気候区と気候図 気候区と気候図について説明できる。
6週 熱の基礎知識1 伝熱の基礎、熱貫流について説明できる。
7週 熱の基礎知識2 熱貫流率について計算できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験解答解説、光の基礎知識、物質平衡と熱平衡 放射エネルギーとしての光、物質平衡と熱平衡について説明できる。
10週 音の基礎知識 音の単位について説明できる。音心理の三大特性について説明できる。
11週 人体生理と室内環境 温熱環境要素、温熱環境指標について説明できる。
12週 空気環境の基準 室内環境基準について説明できる。必要換気量について計算できる。
13週 快適指標1 快適指標について説明できる。
14週 快適指標2 快適指標について説明できる。
15週 期末試験解答解説、まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。4前1,前2
気候、気象について説明できる。4前4
気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。4前4
雨、雪による温度、湿度の関係について説明できる。4前4
ヒートアイランドの現象について説明できる。4前1
大気汚染の歴史と現象について説明できる。4前1
都市環境における緑の役割について説明できる。4前1
日照および日射の調節方法について説明できる。2前10
伝熱の基礎について説明できる。3前6
熱貫流について説明できる。3前6,前9
室温の形成について理解している。3前12
温熱環境要素について説明できる。3前12
温熱環境指標について説明できる。3前12
湿り空気、空気線図について説明できる。3前3
結露現象について説明できる。3前3
空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。3前13
必要換気量について計算できる。3前13
自然換気と機械換気について説明ができる。3前13
音の単位について説明できる。2前11
聴覚の仕組みについて説明できる。2前11
音心理の三大特性、大きさとうるささ、音の伝搬、減衰、回折について説明できる。2前11
室内環境基準について説明できる。3前13

評価割合

試験課題合計
総合評価割合100100200
基礎的能力5050100
専門的能力5050100
分野横断的能力000