建築環境実験

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築環境実験
科目番号 0047 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 最新 建築環境工学 改訂4版(田中俊六,井上書院)
担当教員 青木 哲,石川 あゆみ

到達目標

(1)建築環境に関わる事象の計測方法やシミュ レーションによる予測手法を理解したうえで、実験結果を的確に表現する力を養う。
(2)実験結果の分析を通して、適切な建築環境のあり方を検討することができる環境デザイン的視点を養う。
岐阜高専ディプロマポリシー(A)、(D)、(E)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1)実験結果の表現適切な計測手法を取り、計測結果を8割以上的確に表現できる。適切な計測手法を取り、計測結果を6割以上的確に表現できる。適切な計測手法を取り、計測結果を的確に表現できない。
2)実験結果の分析建築環境に関する知識をいかして計測結果を分析した考察を8割以上的確に表現できる。建築環境に関する知識をいかして計測結果を分析した考察を6割以上的確に表現できる。建築環境に関する知識をいかして計測結果を分析した考察を的確に表現できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築環境工学のより深い知識を得ること、および建築環境工学と建築との繋がりについて理解することを目標に、種々の実験を通じて建築環境に関わる身の回りの現象の測定・検証を行う。
【成績評価】レポートの評価は、①実験の背景と目的、②実験方法、③実験結果、④図表、⑤考察、⑥レポートの体裁、⑦独自の工夫、の観点から行い、10点満点で採点する。提出遅れ、内容酷似は大きく減点する。最終的な成績は、4回のレポートの平均点で評価する。
授業の進め方・方法:
クラスを6班に分け、班毎に実験やExcelによるデータ整理及びグラフなどの作図を行う。
(事前準備の学習)環境工学基礎を復習しておくこと。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、計測機器等の特徴の理解 レポート作成・提出の方法について理解する。計測で用いる機器類の特徴を理解する。
2週 実験①「気候風土と室内環境」の実施(ALレベルC) 実験を目的を理解した上で実施する。
3週 実験①の関連データの取得、データ整理(ALレベルC) 実験の分析を行い表・グラフを作成する。
4週 実験①の関連データの取得、データ整理(ALレベルC) 実験の分析を行い表・グラフを作成する。
5週 実験①のレポート作成(ALレベルC) 実験のレポートを完成させる。
6週 実験②「窓と通風・照度に関わる測定」の実施(ALレベルC) 実験の目的を把握した上で実験を実施する。
7週 実験②の分析(ALレベルC) 実験データの分析を行い表・グラフを作成する。
8週 実験②のレポート作成(ALレベルC) 実験のレポートを完成させる。
2ndQ
9週 実験③「音環境の測定」の説明・実施 実験の目的を把握した上で実験を実施する。
10週 実験③の分析(ALレベルC) 実験データの分析を行い表・グラフを作成する。
11週 実験③のレポート作成(ALレベルC) 実験のレポートを完成させる。
12週 実験④「PMVに関わる測定」(ALレベルC) 実験の目的を把握した上で実験を実施する。
13週 実験④の分析(ALレベルC) 実験データの分析を行い表・グラフを作成する。
14週 実験④のレポート作成(ALレベルC) 実験のレポートを完成させる。
15週 レポートの講評 模範的なレポートのまとめ方、図の作成方法、考察などについて理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。4
線の描き分け(3種類程度)ができる。4
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。4
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。4
図面の種類別の各種図の配置を理解している。3
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。3
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。3
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。3
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。4
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。3
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。3
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。3
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。3
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。3

評価割合

レポート合計
総合評価割合100100
得点100100