環境工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 環境工学
科目番号 0072 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 最新 建築環境工学 改訂4版(田中俊六他、井上書院)
担当教員 青木 哲,石川 あゆみ

到達目標

環境要素である光・音・熱・空気の物理的理解を得ることを目標とし、各関連知識の獲得、基礎方程式の理解、上記各要素に関する各技術計算能力の習得を目指す。
①伝熱計算法の習得
②結露計算法の習得
③日射調節の理解
④音環境に関する知識の取得
⑤光と色、照明計画に関する知識の取得
⑥換気計算法の理解
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1伝熱に関わる用語や計算方法について正確に(8割以上)回答できる。伝熱に関わる用語や計算方法についてほぼ正確に(6割以上)回答できる。伝熱に関わる用語や計算方法について6割未満しか回答できない。
評価項目2結露に関わる用語や計算方法について正確に(8割以上)回答できる。結露に関わる用語や計算方法についてほぼ正確に(6割以上)回答できる。結露に関わる用語や計算方法について6割未満しか回答できない。
評価項目3日射に関わる用語や計算方法について正確に(8割以上)回答できる。日射に関わる用語や計算方法についてほぼ正確に(6割以上)回答できる。日射に関わる用語や計算方法について6割未満しか回答できない。
評価項目4騒音や音響に関わる用語や計算方法について正確に(8割以上)回答できる。騒音や音響に関わる用語や計算方法についてほぼ正確に(6割以上)回答できる。騒音や音響に関わる用語や計算方法について6割未満しか回答できない。
評価項目5光や色彩に関する用語や照明計画に関して正確に(8割以上)回答できる。光や色彩に関する用語や照明計画に関してほぼ正確に(6割以上)回答できる光や色彩に関する用語や照明計画に関して6割未満しか回答できない。
評価項目6換気計算法についての設問を正確に(8割以上)回答できる。換気計算法についての設問をほぼ正確に(6割以上)回答できる。換気計算法についての設問を6割未満しか回答できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前期は到達目標の③④⑤、後期は到達目標の①②⑥に関する講義を行う。試験は、教科書や一級建築士試験問題と同レベルの問題を出題する。
授業の進め方・方法:
前期を石川、後期を青木が担当する。
(事前準備の学習)環境工学基礎を復習しておくこと。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
通常の座学に加え、計算演習が多く指定の計算機は必携である。学習内容を深めるため、対応している二級建築士問題の例題や演習を適宜行うので、自分の手で解くことが不可欠となる。また、身の回りで目にする現象(日照・光・色など)とのつながりも深いので、普段から意識することも大切である。
授業の内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 建築学における環境工学の役割を説明できる。
2週 太陽放射と地球大気 太陽放射と地球大気、紫外線・赤外線・可視光線の効果の違いを説明できる。
3週 太陽位置 建設地と太陽位置について説明できる。
4週 日照と日影 日照時間および日照時間図について説明できる。
5週 日射・長波長放射、日照調整 日射・長波長放射と計算法、日照調整の手法について説明できる。
6週 光と視覚、測光量 用語の相違を理解し、測光量とその単位について説明できる。
7週 照度計算、明視条件 照度計算の考え方を理解する、明視条件を説明できる。
8週 昼光光源 昼光光源とその照明方式について説明できる。
2ndQ
9週 人工光源、照明計算(ALレベルC) 人工光源とその照明方式について理解し、光束法による照明計算ができる。
10週 色彩計画 色彩計画について説明できる。
11週 音の基礎 音の物理的性質について説明できる。
12週 室内音響 残響時間について理解し、その計算ができる。室内音響の評価に関する指標について説明できる。
13週 遮音、騒音の評価 音響透過損失について理解し、その計算ができる。騒音の評価方法について説明できる。
14週 建築音響の材料と構造、電気音響設備 吸音材や遮音壁の特徴、電気音響設備の目的を説明できる。
15週 期末試験
16週 期末試験解答解説、前期のまとめ 前半の内容の再理解
後期
3rdQ
1週 換気の種類と必要換気量 換気の種類と必要換気量の算出ができる
2週 圧力差と換気量(風力換気) 圧力差と換気量(風力換気)について理解する
3週 圧力差と換気量(温度差換気) 圧力差と換気量(温度差換気)について理解する
4週 換気計算の基礎式 換気計算の基礎式を使って計算できる
5週 換気計算法(ALレベルC) 換気計算法(減衰法)について理解する
6週 換気計画 計画換気などについて理解する
7週 中間試験 中間試験
8週 熱伝導と熱伝達(ALレベルC) 熱伝導と熱伝達の違いを理解する
4thQ
9週 定常伝熱と熱容量(ALレベルC) 定常伝熱と熱容量の計算ができる
10週 省エネルギー性の評価 省エネルギー性の評価手法の計算を理解する
11週 定常室温の計算法、非定常伝熱(ALレベルC) 定常室温の計算ができる
12週 湿り空気 湿り空気線図が使える
13週 定常透湿計算(ALレベルC) 定常透湿計算ができる
14週 結露防止 結露防止手法の理解
15週 期末試験
16週 期末試験解答解説、後期のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00