建築史Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 建築史Ⅱ
科目番号 0147 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 改訂 日本建築史図集(日本建築学会編 彰国社) 、建築と都市の歴史(光井渉他 井上書院)
担当教員 清水 隆宏

到達目標

授業目標
①日本の伝統的な木造建造物に関する、基礎的な専門用語を理解する。
②寺院建築の様式、神社建築の形式などを理解する。
③日本建築における歴史的変遷過程を、理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本建築における基礎的な用語について理解できる(8割以上)。日本建築における基礎的な用語についてほぼ(6割以上)理解できる。日本建築における基礎的な用語について理解できない。
評価項目2寺院建築・神社建築・住宅建築など、各様式・形式について理解できる(8割以上)。寺院建築・神社建築・住宅建築など、各様式・形式についてほぼ(6割以上)理解できる。寺院建築・神社建築・住宅建築など、各様式・形式について理解できない。
評価項目3日本伝統建築の歴史的変遷について理解できる(8割以上)。日本伝統建築の歴史的変遷についてほぼ(6割以上)理解できる。日本伝統建築の歴史的変遷について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本建築の形成・発展を歴史的に遺構や文献史料を通じて、その伝統的特質を理解する。また、日本建築の空間・技術・意匠の特質を理解した上で、現代建築設計への活用を期待する。
授業の進め方・方法:
授業では補助的に、スライドや資料を用いて視覚的理解を促すが、休日等を利用した文化財建造物の見学を、
自主的に行うことが望ましい。
注意点:
中間試験100点、期末試験100点、合計200点の総得点率(%)により成績評価を行う。
また、授業に対する姿勢も考慮し、授業の進行を妨げる行為・消極的な行為に対しては、得点率の1~10%を減じた値で評価する。
具体的には、出席簿に記載した注意の回数と減点(%)を対応させる。(D-2)100%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 先史(原始)時代の建築 先史(原始)時代の建築を理解する
2週 日本古代の建築-神社建築の成立 神社建築の成立を理解する
3週 日本古代の建築-飛鳥・奈良時代の寺院建築 飛鳥・奈良時代の寺院建築を理解する
4週 日本古代の建築-古代の住宅建築 古代の住宅建築を理解する
5週 日本古代の建築-平安時代の寺院建築 平安時代の寺院建築を理解する
6週 日本古代の建築-神社建築の発展 神社建築の発展を理解する
7週 日本中世の建築-新様式の渡来 唐様(禅宗様)・大仏様を理解する
8週 中間試験 日本古代の建築を理解する
4thQ
9週 中間試験の返却・解説および評価の説明、中間のまとめ(ALのレベルC) 日本古代の建築を理解する
10週 日本中世の建築-和様・唐様(禅宗様)・大仏様 和様・唐様(禅宗様)・大仏様の違いを理解する
11週 日本中世の建築-書院造の発生 書院造の発生を理解する
12週 日本近世の建築-書院造の大成 書院造の大成を理解する
13週 日本近世の建築-城郭建築と城下町 城郭建築と城下町を理解する
14週 日本近世の建築-数寄屋と数寄屋造,町家と農家 数寄屋と数寄屋造,町家と農家を理解する
15週 期末試験の返却・解説および評価の説明、日本建築史のまとめ 日本建築史を全般的に理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術史技術史歴史の大きな流れの中で、科学技術が社会に与えた影響を理解し、自らの果たしていく役割や責任を理解できる。1
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。2
計画・歴史原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。2
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。2
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。2
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。2
歴史的市街地について説明できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合20000000200
基礎的能力0000000
専門的能力20000000200
分野横断的能力0000000